第六話 牢屋の中
残酷な描写が苦手な人は、飛ばしても構いません。
「ううううっ」
「やっと御目覚めか、非道葵」
「俺は…『貴様は、魔王の刺客としての疑いありとみたため、この牢屋で取調べを受けてもらう事になった』
自分が置かれている状況を整理してみると、俺は、今首に鎖につけられた鎖は地面に固定され、四肢を壁に固定されている状態にある。周りを見渡してみると、壁に何に使うかは想像もしたくない道具がつるされていて、鉄格子の奥にはほかの牢屋がありそこには目を覆いたくなるような傷を負った人がたくさんいた。そして、前には鞭を持った女の人とやりを装備した兵士が立っていた。
「えっと、あなた達は、そして僕を今から何をされるんですか」
前に立っている女の人に聞いた。
「俺は、貴様を拷問するグランティーオ様だ。」
「あの、俺は拷問される覚えはないんで『黙れ!』グワッ痛っ」
グランティーオはそういうと、鞭を振りかぶった。
「お前は、俺のおもちゃらしくピーピー啼いてりゃあいいんだよ。てめぇがここに来た理由なんか関係ねぇ」
その日から俺の平凡で退屈の憂鬱な日々は終わりを告げた。
あの日からどのくらいの月日が経ったのだろうか。薄暗い牢屋の中、焼けて焦げた肌や意識が飛びそうなくらい痛い傷の痛みを少しでも紛らわすために思考を続けた。あの日から毎日、グランティーオと名乗る女が一定の時間に来る。
「よお。また、この時間だなあ。葵ちゃん。俺は毎日が楽しみで仕方ないよ」
※注意;本作品の投稿は不規則なので、ご了承ください。