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プロローグ

 私には一つ、脳裏に焼き付いて離れない記憶がある。


 私がまだ小さい時、親と一緒に車で旅行によく行った。

 その帰り道、当時住んでいた実家は東京にあったのだが、帰るには首都高を使っていた。

 で、帰りなんで、当然夜中。

 いつもなら帰り道は疲れて寝てしまっていたのだが、その時はなぜか起きていた。

 その時だった。


 一台の車がとてつもない速度で後ろから迫ってきて、あっという間に抜き去って行った。


 だからなんだよって言われるかもしれないけど、それだけの記憶だ。


 しかし、私はそれに「何か」を感じた。

 「何か」って何なんだよって突っ込まれると難しいが、無理やり表現すると、懐かしさ、みたいな感じだったと思う。

 なんで懐かしさなんか感じたんだよ、って突っ込みは無しの方向で。

 私にもわからないから。


 それからというもの、車について調べまくった。

 もともと車とか機械系に興味がない子供だったから、突然の豹変ぶりに皆に心配された。

 そりゃ誰だって興味なかったはずのことを突然調べまくったりし始めたら心配するわ。むしろ心配しろ。

 ともかく、そのおかげで、その車がGT-R系列だろうってことと、高速には走り屋がいるってことがわかった。

 でも、それ以上のことは何も分からなかった。


 しかし、あれだけ速かったんだ、走り屋に違いない。


 そう勝手に確信して、私は走り屋を目指し始めた。


 そして、月日は流れた。

 

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