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ゴールデン・ミラージュ
霊魂の存在が科学的に解明された時代。
それまで俗にオカルトと呼ばれていたそれは、瞬く間に世界が最も注目する一学問となった。
しかし、人の罪深きこと。
人類はそれを知ることだけでは飽き足らず、利用しようと考えた。
初めこそ世の中の為になるような研究が行われていたが、各国がそれぞれ私利私欲の為に研究をし始めるのに、そう時間はかからなかった。
そして生まれた者。
人工的な方法を以て、霊魂の特殊な力を操り支配する者。
人々はそれを人間の肉体から乖離する霊魂にかけ、乖能力者と呼んだ。
これは、二人の乖能力者と
古より続く呪いの物語である。