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第9話 絡まれやすい体質

寒い日が続いてますが毛布にくるまりながら暖まってます。

だいたい投稿は夜中か朝方です。


それではどうぞ。

 一時間くらい歩いてたんだけど、セントビア王国がやっと見えてきた。たまにオークが飛び出てきて横っ腹に一撃食らったけど、傷はすぐになおっていたな。ここに来るまでに足が辛かったから、回復魔法の『ヒール』をちょくちょくかけていた。このまま全部の魔法覚えても良いかなって思い始めている。


 行き道で助けたあのDランク冒険者が心配だな。俺の事を言いふらさないでくれよ!ランク上げかー。キングオーク三匹倒してるんだからEランクに上げてくれても良い気がするな。


 セントビア王国に入るためには身分を証明するものが必要らしいが俺にはギルドカードというのがあるんだ。これで前みたいに怪しまれずに済む。今のところ仲間はいらないかな。一人の方が魔法を放ちまくれるし、間違えてファイアボールが仲間とかに当たったら見てられない感じになってしまうぞ。


 なんか聞いた話によるとセントビア王国には武道会みたいなのがあるらしいんだ。何名かの強者達が集まる。トーナメント戦になっている、そこに俺も参加しようと思う。優勝すると何か凄いものが貰えるんだそう。だから、その凄い何かを手に入れるために武道会に参加するのだ。


「おっ!セントビア王国まで後少しだな。全力で走ってみようかな!」


 うお!!全力で走った瞬間に回りの景色が飛んでいく。かなりの速度は出ているはずなのに目も足も痛くない。あれ?走った方が良かったのか?まあ、良いか。もうついたし。


「お、お前何者だ!なんだ今のスピードは!」


「あーっと。あれですよ、あれ。ほら!走っただけというか」


「お前!ま、まさか!?魔族か!すぐに王に報告せねば!いや、報告する前に殺されてしまうか」


「えぇぇえ!?違う違う!魔族とかじゃないですよ!セントビア王国に用があってきたんですよ」


「なら身分を証明するものは持っているか?」


「あ、はい。これで良いですか?」


 なんか、あの走りがまずかったっぽい。便利だけど見られると厄介だなー。もうちょい調節してみるか。


「確かに、分かった。よし、通って良いぞ」


「あ、ありがとうございます」


 疑われると、いらっとするよな。本当に殺してやろうか!って思う。いや、やらないけどね。


「ここがセントビア王国か~!最初の王国より広いな!まずは飯を食いまくるか。セントビアもうまいとは聞いているしな」


 あれはリンゴ飴か?いやでも、色が薄紫色をしている。1つ食べてみるか。


「これ1つ、ください」


「1つだね?銅貨1枚だよ」


「はい、これ」


 うおっほー!飴のあまーい香りがする!実は俺、甘いものも好きだったりする。しかも紫色のリンゴ飴なんて未知の味じゃないのか?好奇心が!


「うお!?さっぱりした甘さだ!少しだけ、酸味があるがそれが良いな。例えるならレモンに甘味を加えた感じかな?」


 良いぞ!異世界素晴らしい!うまいものが食えて、魔法も使える。金は魔物を倒せば良い!なんて良いんだ異世界バベルよ!


「あれは何だ?綿?違う!あれは、わたあめだ!」


 まさか、俺の好きなわたあめがこんなところで出会えるとは思っても見なかったぜ!食べたい!あれになら金貨1枚は使えてしまうぞ!


「わたあめ1つください!」


「わたあめ?これはフワッフって言うんだよお客さん。このフワッフは私が考えて作り出したものなんだ!でもわたあめって名前も良いかもしれないね。でも誰も買おうとしないから、どうしたもんかね。銅貨1枚ね。はい、出来たよ」


「うん!甘くて美味しい!日本のわたあめよりは甘味が深いかな?コク的なのがあるっていうか。でも何か足りないんだよなー。まあ、うまいけど」


「何か足りない?何が足りないんだ?甘味か?もう一度作りなおして、考えてみるとするよ」


 わたあめもリンゴ飴もうまかったな。この調子でいけば、流行るだろうな。わたあめを考えて作り出そうとしたのが凄いと思う。あの人いつか、凄く儲けるんだろうな。わたあめとかお祭りには欠かせないだろ?流行るよ、たぶん。



「次は~何にしようかな!あの店のケバブみたいなのうまそうだな!あの回ってるでかい肉の方にかぶりつきたい。あのでかい肉の方はいくらするんだろうっ!?」


 急に右腕を引っ張られた。それもかなりの力で。本気を出せばなんてことないが。油断したよな。美味しいもので頭がいっぱいだった!


「おいガキ!死にたくなかったら金出せ」


「どのみち殺すけどなぁ!」


「バカ!それは言っちゃダメなやつだよ!」


 何こいつら、前に似たようなのがあったが、こいつらの服装や武器は良いものだ。前の盗賊はボロボロだったしな。見るからに冒険者といったところか。俺って絡まれやすい体質なのかな。体質なのかこれ。


「聞いてんのか?あ?」


「今忙しいんで」


「何言ってんのさ!早く金だしな!」


「さっさと出せやガキ!!助けを呼ぼうとしても無駄だぜ?小さい範囲だが、ここには魔法が張ってある。声は外に聞こえない、影を薄くしているから気づかれない!」


 それはありがたい、外からは聞こえないし、見えない。殺せるじゃん!バカなの!?こいつらはバカなんですか!?てかそんな魔法あるのか!透明人間になれるみたいなもんだろ?おおー!男なら誰でもなりたいと思う透明人間!ステルスみたいなのがあるなら、透視もありそうだな。最高だなこりゃ。男のロマンだーー!


「そうですかーなら!えぇい!やぁ!とぉお!」


 はい、終わった。雑魚だ、雑魚過ぎる。この装備使えそうか?っう、臭い。汗の臭いがヤバすぎだ。でも生活魔法で綺麗に出来る。


 一応これで臭いと汚れはとれたな。これをリュックに入れてと。それにしてもこのリュック、めちゃくちゃ入るよな。気のせいか。


 でもな、なんか一人だけ貴族っぽいやつ居たけど、貴族とかがこんなことしないよな。もし貴族殺しちゃったら偉いことになりそうだ。


「こっわ!早くにここから立ち去ろうと」


 やば、人に見られた、そうかステルス的な魔法がきれたのか。このままでは捕まってしまう。せっかく冒険者になったというの。兎に角ステルスだ。ステルスみたいな魔法!


 「ステルス魔法発動!」


 できたか?分からないが、さっきまでこちらを見ていた人が頭をかしげている。これは成功だな。


 死体は燃やしておくか。ファイア……って死体が無い!?あれ?ついさっきまでそこに。え?何でないの?


「そこの君、もう少し考えて行動した方が良いと僕は思うけどね」


「誰ですか?貴方は」


 ヤバイ、証拠隠滅しようとしたとこ見られた。どうしようか。でも小学生くらいのガキだぞ。殺すか。殺せるか?いや、殺すんだ。


「ステルス範囲魔法!よし、後は殺すだけだ」


「殺す?僕を?あっははははは!!君、面白い人だね!この僕を殺そうと思うなんて!」


 小さい子どもっぽいが、何故か攻撃できない。こいつ体から何か漏れ出ているぞ?魔力みたいなのがあふれでている!?勘だが、こいつは強い。逃げたい、走って逃げるか。隙をつきたいな。あ!俺には威圧スキル、レベルMAXがあったんだ!威圧スキルで油断したところを逃げる。そうしよう。役に立てよ威圧スキル。


「僕が誰だか知らないようだね?まあ、魔族といっても姿は人族とさほどかわらないからね。でも僕、かなり有名なんだけどなー。知らないって笑っちゃうよ。僕はSラ……何だ?この感じ……くぅう!体が勝手に、動いて…この僕が跪いてるなんて。くそ!どうなってやがる!」


 よし、今だ!逃げるぞぉお!


「それでは、俺はこれで」


「待て!……いや良かったのか?…安心感がぁ……僕は助かったのか?まだ体が震える。くそ、何故だかうまく立ち上がれない。足がすくんで」



 まったく、変なやつに会ってしまった。あっ!死体!まあいっか。俺はステルスの魔法かけてたから出るとこ見られてないから大丈夫。


 日も沈んできたし、そろそろ宿を探した方が良さそうだな。それにしても王国の中で絡まれるとか、治安悪!気を付けよ。


 宿を探すときは人に聞くのが良いんだよな。教えてくれそうな人、いないかな~?あの人はどうだ?


「あの、ここら辺で美味しい料理の出る宿って知ってますか?」


 美味しい料理は無いと一日の疲れは落ちないんだよな。最初の王国での宿の料理が旨かったから、こっちもうまいんだろう。


「それなら、そこの角を曲がって右の辺りにある宿がおすすめです。料理はだいたい全部お肉ですね。後は果物を使ったほのかに甘いジュースも出てくるんですよね!Aランク冒険者さんもお忍びで来るとか。あそこの肉は凄く旨いですよ」


「ありがとうございます!行ってみます」


 だいたい全部が肉だと!?それにジュースもだと!さらに旨いって言っちゃってるから旨いんだろうな!よし行こう。


「でも、ここら辺って料理屋がたくさんあるんだな。大人のお店も少しあったけど」


 いや~旨そうな匂いがただよってくるーー!!



よし、ここだな。飯食べて寝たら。明日はここら辺を食べ歩いてからランク上げとレベル上げに頑張るとしようかな。

1日に1つ投稿するようにしてます。余裕があるときは2話くらい投稿出来たらなって思ってます。だいたい1日1話って感じです。忙しくない間は。

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