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第7話 天界の騒ぎ

これは田中涼が天界から異世界バベルに行ってから、天界ではこんなことが起きていたのです。


今回は短めとなっております。


 神埼蓮のクラスメイト、田中涼が天界から異世界バベルに降り立った頃。天界では神々が騒いでいた。


『どうなっているのですか?私が聞いたところによると創造神ロトルクが死んだって聞いたのだけれど』


『その通りだルーチェ、ロトルクの体はオリハルコンで出来た鎖で拘束され殺されていた』


『でも、僕達よりもずーっと!長く生きている創造神ロトルク様だよ?神の中でも上の位に位置する、創造神様ならそんな鎖ごとき引きちぎれるでしょ?』


『そうよ、まだ数百年しか生きてない私でもちぎれますわよ!何があったと言うのかしら』


 天界に居る一部の神々は、戸惑っていた。自分達よりも長く生き、自分達よりも強大な力を持っているはずの創造神が心臓を綺麗に貫かれていたのだから。


『まだ記憶を司る神は来ないのか!』


『まあ、そう焦らないで。あっ!ほら来ましたよ』


『みんなぁ~ゴメンねぇ~ちょっと遅れちゃった~!』


 少し遅れてやって来たのが記憶を司る神、バーティ。バーティは数千年ほど生きている。


『じゃあ早くロトルクの記憶を見てみろよ』


『分かりましたぁ~!』


 そう言って、バーティはロトルクの頭の上に手を置いて目を閉じた。そしてバーティは考え始めた。


『分かりましたよぉ!!この天界に、地球と言う所に住んでいた人族をバベルに連れていこうとしていたのねぇ。それでその人族にスキルを作ってあげて、渡したら自分にスキルを使われて弱体化したらしいよぉ』


『神にスキルを使っただと!何て無礼なやつなんだ!』


『作ってあげたのに攻撃するなんてその人族、最低のクズ野郎だね』


『まず、人族ごときが神にスキルを使うなんて事はできますの?』


『普通はスキルに神に逆らう事が出来ないように設定します。でもスキルを作るときに設定をしてない場合は神にスキルを使うことが出来るんです』


 まだ数百年しか生きていないパールは知らなかったようだ。今この説明をしている女神ルーチェも同じような事を少し前にしているのだ。


『それにねぇ!ロトルクさんのスキル、『創造』が奪われたっぽいんだよねぇ!』


『お、おい!それってかなりまずくねぇか?だってロトルクの創造って確か何でも作り出せるんじゃなかったっけ?』


『ほとんどのものは創造神に作られたものです。ですが全てと言うわけではありません。それに神特有のスキルを人が使いこなせるはずがありません』


『私達も一応!警戒だけはしておきましょ!』


『創造神さんが死んだって事を、破壊神さんが知ったら何て言うんでしょうか。天界が荒れる予感!』


 破壊神はあまり神々の前に姿を現さない。破壊することが楽しみな破壊神。人に優しく接する創造神とは違い、気にくわないものは破壊するような神だ。なので神々からはあまり好かれてはいない。


『そりゃ破壊神がそんなこと知っちまったら、えらいことになるだろうな』


『大丈夫ですよ。破壊神が暴れようとしても私の父様が何とかすると思いますので』


『父様って……ゼウス様か』


『ゼウス様なら破壊神を止めることができますわね』


『でもねぇ!たぶんだけど、この事を知ったらぁー破壊神が創造神を殺した人族を殺しに行くと思うんだよねぇ。でも逆に殺されちゃうかもしれないよねぇ』


 この事は天界中に広まっている。だがほとんどの神はどうでもいいと言う感じである。まるで他人事のように。




 ゼウスは創造神が死んだ事に驚いていた。ゼウスと創造神は、かなり仲が良かった。ゼウスは創造神を殺したやつの居場所を突き止めた。だが、ゼウスは手を出さない。天界なら力をふるっても良いが、天界ではない限り力はふるえない。それにロトルクも油断をしていたからこうなったことをゼウスは知っている。



『まぁ、ロトルクもその程度だったと言うことじゃな』


 だが、喋り相手がルーチェくらいになってしまった事は辛い。ロトルクは良い話し相手だった。



『モニターを見ていたがルーチェのやつ、スキルでミスっていたの。創造神と似たような事にならなければいいが』



 異世界はバベルだけでは無い。他にも異世界はあるが普通は入れない。他の異世界には色んなヤバイやつが居るらしい。


 ゼウスが創造神ロトルクの事を考えていた時だった。


『ゼウス様!天界に侵入者です!侵入者は四人です!その侵入者達は自分達は勇者だと言っており、一番偉いやつを出しやがれなどと言っております!どうなさいますかゼウス様!』


『うむ、そやつらの所に連れていけ』


『はっい!』


 そしてゼウスは勇者達の所に行った。


「おいジジイ!てめぇが一番偉いやつか?あ?」


「エイジ!たぶんそうよ!あのおじさんが天界の偉いさんのはずよ!」


「えぇ~あのおっさんが天界で一番凄いやつなの?えぇ~何か超がっかりなんだけど」


「それな!マジへこむわぁー!」



『うむ、何か凄いバカにされてるのう!無礼者には罰を与えねばならぬな!中くらいなら良いじゃろ。神球体プロ…』


『お待ちくだされ!そのような物をここに放つおつもりですか!』


『えぇ?ダメかの?』


『ダメです!』



「何かよぉ~分からへんけど!うちら助かったぽい?」


「どうでもいいから!話を聞け!」


「会ってそうそう殺そうとするなんて最低よ!って私達、もう死んでたわ!」


「おっさん!創造神なんでしょ?私達を元の世界にかえしてくれるって言う約束は守ってくれるんでしょ?」


 だが勇者四人は衝撃的な事実を突き立てられる。


『誰が創造神じゃー!儂はゼウスじゃぞ!それに創造神は殺されたから今は居ないのじゃ』


「え?嘘……じゃあ私達はどうなるの?」


「そうだよ!創造神に異世界に送られる前に言われたんだよ!その世界の魔王を倒したら、元の世界にかえしてあげるって言ってたぞ!」


「やからな、うちら魔王を倒したんよ。それで出来るだけ村とかも救ってあげたりしてたんよ」


「王国の暗殺者に殺されちゃったけどね」


『だが残念じゃがお主らには消えてもらう。霊体だからといってもスキルはそのまま、放しておくと他に被害が出る。ここで消えてもらうのが一番と言うわけじゃ』

 


「「「「はぁ?」」」」



『それじゃ、さよならじゃ!勇者の霊体成仏!』


「何よこれ!?体がどんどん薄れていくぅー!?」


「何だよこれ!足が!って浮いてる!?俺浮いてる!見て!見てすげぇーだろ!」


「やば!めちゃ今ヤバイ系~って感じだよね。メイク落ちてんだけど!ウケる~」


「うちはあんたに何か!やられへんよ!くらえ!勇者の怖さを知れ!帝級魔法!ギガゼル『そうはさせませんぞ!!』


 そしてあっけなく勇者四人は消えていった。最後の勇者が帝級魔法を使おうとしたが執事服のおじさんに顔面をぶん殴られ妨害され消えてしまった。



 創造神ロトルクファンの神は緊急会議を開いているそうな。



*この勇者達は異世界バベルの勇者ではありません。また別の異世界の勇者です。

この調子で書いていきたいと思います!誤字などありましたら教えてくださると助かります。

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