第4話 上位種出現
最近は冷えたりします。
おでんが美味しい時期になりました。
それではご覧ください。
ん!もうすぐ8時だな、少し寝過ごした。よく寝たから良いとしよう!Fランクからのスタートなのかぁ~。まぁ、ゆっくりのんびりとランクをあげていけば良いんだし。
それにしても今の俺の全財産は銅貨2枚だ、200円しか無いんだぞ?200円で何ができる?遠足のお菓子でも300円だぞ。だから明日から金を稼がないとのたれ死んでしまう。
でも油断しなければオークやゴブリン程度なら倒せる。オーク三匹で銀貨3枚と言うことは、一匹銀貨1枚と言うことになるな。今度はオークの群れを攻めてみるか?魔法とか使えば勝てそうだけどな。魔法とか使えたけど、ステータスとかにちゃんと書いてあんのかな?ステータス見るか。いやもうすぐ料理ができる時間だな。後で良いか。
「みんな~ご飯できたぞ~」
言ってたら飯が出てきたぞぉ!どんな飯が出てくるんだ?楽しみだ!常連の人に聞いてみると、やはり相当旨いらしい。それを聞いた瞬間、涎が勝手に出てきてしまった。
「ほら、これがプロルのステーキだよ。後プロル巻きと。今日はうちの娘のミーシャの誕生日だからね、たくさん用意したよ!」
「おおお!!」
なんじゃあのでかいステーキ肉はよぉ!?あんなの絶対に旨いに決まってんだろ!やべー早く食べたいですけどぉ!まだか?まだなのか?今の俺ならあのでかいプロル?のステーキを全部食えるぜ!
「それじゃあいただきます!」
「あい、一杯食べなよ」
うお!!すげー分厚い美味しそうなステーキ肉だ!中がほんのり赤くてたまんねぇー!ミディアム?って言うのか?これは。そして、ナイフでその分厚い肉を切ると中から出ようとしていた肉汁がいっきに溢れでてきた。
「うっめーー!米が欲しくなるなこれ!」
米が欲しくなってしまう。米が欲しくなるのは日本人なら分かるだろう。この美味しいステーキに米は凄い旨いだろうな。この世界には米って存在すんのかな?
「米?残念だね、米は今うちに置いてないんだよ。でもそのプロルのステーキは旨いから米なんかいらないよ!」
「そうなんですか、あのそう言えばプロルってどんなのですか?」
この宿ではたまに米を出すときがあるらしいが今日はないらしい。そして気になっていたのがこの肉、プロルのステーキらしい。そのプロルとは何か気になる。
「プロルかい?プロルはね、牛に似た魔物だよ。動物の牛とは違って魔物だから大量に居るんだよ。動物の牛は数が少ないから、貴族くらいしか食べられないんだよ。でもプロルの肉は美味とされていてね、他の料理屋とかでも、ちらほら見かけるよ」
「プロルって魔物なんですね」
どうやらこの肉、プロルは魔物らしい、この世界にも魔物以外にも普通の動物が居る。牛や豚などが居る。他にも居るらしいが長くなりそうなので聞かなかった。ここも地球見たいに名前があるのだろうか。
「はぁーー食った食った!」
後でここの娘さんのミーシャって子の誕生日でも祝ってあげるか!ステーキも食ったし、そういやステータスの平均値誰にも聞いてなかったな。
「あの、ステータスの平均値ってどのくらいなんですか?」
「ステータスの平均値かい?私もあんまりその辺には詳しくないけど、平均値は100くらいなはずだよ。そんで私たち見たいな戦ったりしない人のステータスはだいだい90くらいかな。門を守ってる人達のステータスが100をちょっと越してるくらいなはずだよ。門番になるための最低ステータス値は100を越えてないとなれないからね。騎士様とかはよく分からないね。」
何となくだが分かった、平均値は100、俺のステータスは幸運を除いて300くらいだ。門番より強いと言うことはかなり上の部類なのか?
「それじゃあ、ミーシャおいで」
「…はぃ」
「どうしたミーシャ?具合でも悪いのかい?」
「いゃ…そうじゃなくてぇ」
「「「ミーシャ誕生日おめでとう!」」」
「あ、ありがとう」
あの子がミーシャか、凄く可愛いな、お母さんに似たんだろうな、でもお母さんも大分若いぞ?高校生くらいにしか見えないんだけどね。ミーシャ可愛いな~……い、いや違う!俺は断じてロリコンなどでは無い!違うぞ俺はロリコンじゃないぞ!
「君がミーシャ?可愛いんだね」
「か!可愛い!?私なんて全然可愛くなんて無いですよ」
「いやいや、本当に可愛いよ?よしよし」
「はふぅ…」
可愛いとミーシャに言った瞬間、顔がゆでダコのように赤くなった。あらやだ、凄く可愛いですけど、この子。頭を撫でてやると目を瞑って凄いことになっている。やべーなこれ、すげー良い香りがする~。
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興奮してしまった俺は眠たくなってしまった。そしてすぐに部屋に戻り寝てしまった。起きたら朝だった、あれから朝まで寝てしまっていたのだ。疲れが出たのかな。
「さて今日は、依頼をこなすとしましょうか!」
この宿は本当に良かったな。ギルドに近いし、飯は旨いし、可愛いミーシャはいるし、この世界の情報も聞けたしな。
はぁ~初依頼を受けるとしましょうかね。何があるのかなー?スライム討伐とか、プロルの討伐とかもある。Aランクの所を見ると、鱗竜の討伐やら、やばそうなのが色々ある。
あ!オーク7匹の討伐依頼ある!いやでもこれ、Dランクのクエストじゃん。受けれるか聞いてみるか。
「あの~このオーク7匹の討伐依頼ってFランクでも受けれますか?」
「オーク7匹の討伐依頼ですか?ですがこの依頼はDランクとなっております。普通はFランクでは受けれませんが。昨日そこで聞いたのですが、お一人でオーク三匹を討伐したんですか?もしそれが本当ならギルドマスターに見てもらって、許可がおりたら受けれます」
「はい、昨日オーク三匹倒しましたよ?」
「そうですか、実力はちゃんとあるようですね。自分より上のランクのクエストに行かせて死んでしまわれてはギルドの評判が落ちますので実力が本当にあるのかどうかをギルドマスターに見てもらいましょうか。ここのギルドマスターは魔眼の持ち主です。その人を見ただけでどの程度か分かるのです。それではこちらに来てください」
魔眼の持ち主とかなにそれ?かっけー!魔眼とかめちゃくちゃ良い響きやん。俺も欲しい魔眼!
「ギルドマスター、お仕事ですよ。何をずっと考えておられるのですか?」
「仕事?やっと仕事が回ってきたか。いやな、昨日の昼頃に突然、凄い寒気に襲われての、何か嫌な予感がするのだよ」
「そうなんですか、それじゃあギルドマスターの魔眼でレンさんがDランク依頼を受けれる力を持っているか見てください」
「分かった。少し待っておれ」
白髭のオジサンにまじまじと見られると寒気がするな。あぁ~ぞぞってするー!
「ふむ、十二分にいけるじゃろ。見かけのわりに力は持っておるようじゃな。だが油断はしてはいけないぞ?」
「分かってます」
なんかいけたっぽい。
「それじゃあ、オークの依頼を受けます?」
「受けます」
「最近オークの上位種が発見されたようなので、気を付けてくださいね。色などが違うらしいのですが、なんと言ってもその力の強さはBランクからAランクをくらいの強さと言われてます。見つけたら逃げることに集中してくださいね。絶対に戦おうだなんて思わないでくださいね?」
「は、はい。注意します」
「後、依頼を失敗しますと違約金が発生するので注意してくださいね」
まあいいや、オーク7匹倒せば良いんだから。
さてさて、森にやって来ましたが魔物の姿がみえないね。
『プゴォ♪』
「何やってんだあのオーク」
なんかオークを見つけたのだが、綺麗な赤い花を積んでいる、オークが花を積んでいるシーンなんて、誰得?さっさと殺しちゃおう。
『プゴォ?』
『プゴォ!プゴプゴォ!』
もう一匹オークいたんだ、気がつかなかった。そのオークは頭に赤い花をつけている。気持ち悪すぎだよ。
『プゴォォ!プゴゴゴォ!(明美!俺と結婚を前提に付き合ってください!!)』
『プゴゴォ?プゴォ!(私で良いの?喜んで!)』
「何喋ってんだおらぁ!!」
うざい、うざすぎる。何故か空耳かもしれないが、喋っているように聞こえる。翻訳機能か?いらねぇーよ!まず赤い花をつけているオークに斬りかかる。
「ふっん!!」
『プゴォォ?プゴゴォ!プゴォゴォ!プゴォ…(え?何これ?血?いや!私まだ死にたくない、結婚もしてないのに)』
『プゴォォォ!?!?(明美ぃぃ!?!?)』
「お前も死ね!」
『プゴォォ(童貞なのに…)』
おい、最後!何だ今の最後は!本当にお前ら全くオークなのか?普通に喋ってるようにしか聞こえないからよく分かんなくなってきたぞ。
さて、次のオークどーこーにいる?まだ、時間はあるんだからゆっくり探せば良いか。
「オークさーん!出ておいでっ!?っぐはぁ!」
何だよ、いってぇーな!後ろからこん棒で殴ってきやがって!ってあれ?こいつなんかでかくね?普通のオークの倍はあるか?と言うか色違くね?こいつピンク色してるぞ!!こいつってまさか…。
『プゴゴォォォォオオ!!』
「っぐ!この野郎!」
この強さ!オークより強いな!こいつが受付のお姉さんが言っていたオークの上位種か?両手剣は折れなかったが、こん棒の一撃が凄く重いぞ。勝てるか?これ。
『プゴゴォォオ!プゴォォプゴォォ!!』
「だっべしゅっ!?」
こん棒振り回しすぎだろが!適当か!脇腹に一撃食らっちまったじゃねーかよ!なんか脇腹がズキズキするぞ。折れてねぇーかこれ?
どうなる?負けるか?勝てるか?
読んで頂きありがとうございます。
次話もお楽しみに。