第2話 素晴らしいぞ水魔法
かなり投稿遅れました。
それではご覧ください。
どうも神埼蓮です。いまだに森の中に居ます。
だってこの森異常に深いんだもん。あれから少しだけ歩いたんだが、見えるのは木々ばかり。
右を見ても木
左を見ても木
本当にやんなっちゃうよ。木しかないんだからさ。普通異世界って言ったら魔物でしょ?そんなのも出てこないし。魔物は見てみたいけど戦いたくはないかな。だってスキルは威圧だけだし。武器も無ければ、魔法も使えない。あれ?…これ詰んでね?
これは早く国に着かないと死んじゃうよ!?HPは確か5000あったはずだ。多いのか少ないのか、たぶん多い方なのだろう。まだ言うけどスキルさ、威圧だけしかくれないのってひどくない?ランダムとか人の命何だと思ってんねん!適当過ぎるでしょうが。
まさか女神って皆あんな感じなのか?やめて、俺の中の女神が崩れていく……って何だあれは!うん、間違いないあれは恐らく国で間違いないだろう。
「よし、お目当ての国を見つけたから、後はあそこに行くだけだな」
だが、あそこまでかなりの距離があるぞ。
まずこの森を抜けないといけないな。
そして俺は走った。
走り、周りを気にせずに無我夢中に走り続けた。
そして何かにぶつかった。
「いったいなぁ~。何なんだ?」
そこに立っていたのは2mはあろう二足歩行の豚っぽいやつだった。
鼻は豚鼻、だがその体の筋肉は凄かった。おまけにでかいこん棒まで持っていた。
やっべぇ、魔物にあっちまったみたいだな。俺としたことがこんなでかいやつにぶつかるとは。
こいつってもしかしてオークってやつじゃないのか?オークって賢いんだっけ?魔物って確かあまり賢くない気がするんだが。
逃げるか、今戦っても勝てるか分かんないからな。
『プゴォォ!』
うおっと!危ないなー!当たったら死ぬんじゃないか!?やめろ!そんなにこん棒を振り回すんじゃない。
『プゴォォォ!!』
「ぐっは」
いってぇー!!左腕にこん棒がもろ直撃した!
そうだよな、これはゲームじゃないんだ、現実なんだよな。
くっそー!どうすればいいんだよ!
このままじゃ死んでしまう!
まずHP確認しないと、あとどれだけあるか。
【レン・カンザキ】
職業:冒険者(仮)
種族:人族
状態(出血)
レベル 1
HP:4500/5000
MP:2600000/2600000
攻撃力:200
防御力:500
生命力:700000
素早さ:200
幸運:200
適応力:300000
スキル
『威圧 LvMAX』
能力
〈ゼウスの加護〉
称号
〈恐れられし者〉〈威圧者〉〈絶対的脅威〉〈異世界人〉
HPが少し減ってる感じだな。逃げるべきか?いや逃げても追い付かれそうだ。ここで倒すか?どうやって倒すか。
殴ってみるか?物は試しだ!
「うおおりゃぁ!!」
『プゴォ!?』
どうだ!やられっぱなしじゃねーぞ!こっちだって命がけなんだよ!
くらえ!必殺グーパン!
「うおりゃ!」
『プゴォ…』
ただのグーパンがオークの腹に命中してその衝撃がオークの体の細胞を破壊した。
なんとか倒したみたいだな。グーパンで倒れるオークって弱すぎだろ。レベル1の俺に負けたオークさんの気持ちを聞いてみたいよ。
どうしようか、確かこう言うのって素材とか剥ぎ取った方が後々役に立ちそうだよな。
一応オークの首と食べれそうな肉の部位だけ取っておこう。
異世界に来てからリュックサックみたいなのが落ちてたんだけど、一応持ってきた。
リュックにオークの部位を入れた所でステータス確認でもしようかな。あんなにでかいオーク倒したから相当レベルアップしてるんじゃないかな?いやでもあんまり強くなかったし、弱い魔物の部類なのかな。取り敢えずステータス確認しておこう。
【レン・カンザキ】
職業:冒険者(仮)
種族:人族
状態(普通)
レベル 5
HP:5300/5300
MP:2600200/2600200
攻撃力:300
防御力:650
生命力:700000
素早さ:300
幸運:204
適応力:300000
スキル
『威圧 LvMAX』
能力
〈ゼウスの加護〉
称号
〈恐れられし者〉〈威圧者〉〈絶対的脅威〉〈異世界人〉
おお!!レベルアップしてるじゃん。レベル5になったぜ!HPもMPも増えてるし、生命力と適応は増えてないな。
HPとMPが全回復してると言うことはレベルアップをするたびにHPとかMPは全回復するってことか?
いやーでも、いきなりレベルアップはすごい方じゃないの?転送されてから一日たってないのにレベルアップって。それに日本ではあまり殴ったりしたことがないからよく分かんなかったけど、案外殴ってみるとすっと殴れた。これもステータスのおかげなのかな。あーかなり動いたから腹が減ったな。オークと戦ったんだそりゃ腹くらい減る。
そして相変わらずお腹が減っている俺、俺はとうとう我慢ができず、近くの木に実っていた木の実を食べた。
紫色をして、ほのかに甘い匂いをしている、ブドウに似ている果実。
ぐう!?口に入れて噛んでみたのだが、舌が痺れて、喉の辺りがヒリヒリしてきたぞ!?
「ぺっぺっ!」
吐き出したが、まだ舌が痺れている。あの木の実は毒を含んでいる。日本人の口に合わないと言うわけではない。あの木の実が悪い。
今度は体中が痺れてきたぞ!?そんなに危険な木の実だったのか!
くっそ!空腹に負けてあんなあからさまに怪しい紫色をした木の実を食べてしまったがために。
ダメージくらってないか?体が痛いんだが。
【レン・カンザキ】
職業:冒険者(仮)
種族:人族
状態(麻痺小 毒小)
レベル 5
HP:5000/5300
MP:2600200/2600200
攻撃力:300
防御力:650
生命力:700000
素早さ:300
幸運:204
適応力:300000
スキル
『威圧 LvMAX』『麻痺耐性lv1』
能力
〈ゼウスの加護〉
称号
〈恐れられし者〉〈威圧者〉〈絶対的脅威〉〈異世界人〉
やばい、HP300減ってるし、食べてから少ししかたってないよ?麻痺小って事はすぐに消えるのか?あとスキルに麻痺耐性加わってるんですけど!うん、正直嬉しい。麻痺耐性が付いたってことは、ある程度麻痺に強くなるんだよな。
だんだん痺れも和らいできたな。麻痺耐性ナイスタイミングだわー。
もうちょっと走ったら国につきそうだな。犬耳の女の子とか居るかな?居たら最高なんだがなー。金とか持ってないから少しこの付近で魔物でも狩っていくか。国に入るのに金が要らないって保証は無いからな。念のために売れそうなものをリュックにつめておこう。
攻撃手段が打撃だけじゃ限外がありそうだな。魔法とか使えれば楽に倒せそうなんだけどな、でも魔法って難しそうだな。才能とか必要なのかな?周りには誰もないし、やってみるだけやってみよう。
まず炎っぽい魔法。炎、炎、火、火。燃え盛る炎!
そして右手に集中して、炎が手の上に浮いているイメージを頭の中で浮かべた。
そしたら普通にできてしまった。
よっしゃ!出来た!簡単じゃん。難しそうだなって思った自分が馬鹿馬鹿しい。でもこの炎手の上に浮いているけどぜんぜん熱くないんだな。出した本人にはダメージがいかないのか。これは便利だな。
『プギ!プギ!プギ!』
『プギギ!プギ!』
『プギギプギ!』
あ、なんか来た。緑っぽい肌にばらばらの黄色い歯。尖った耳。薄汚れた布腰に巻いている。右手にはこん棒を持っている。
あ、あいつ見たことあるぞ!確か…ゴブリン!ゴブリンだったはず!ゴブリンは小学生くらいの身長だ。
しかも一匹じゃない、三匹も居やがる。流石に三匹はきついかと思ったが、ちょうど右手にサッカーボール並のファイアーボールがある。
魔法を試す良い機会だ。ゴブリンって集団で行動するのか?まあどうでも良いか、いざとなれば殴れば良いしね。
くらえ!我が初の火魔法!ファイアーボール!!
『プギ!?』
『プギギ!?』
『プギ?』
おーー!かなりの速度でゴブリンにぶつかるファイアーボール。
ファイアーボールが消えた後には体が燃えてなくなっていた、だがなんとあの醜い顔だけ残っていた。少しショッキングな映像だ。ファイアーボールが消えたと思ったらあの顔が三つ転がってるんだぞ。だいぶショッキングだ。
でもなんか、一人だけ何が起こってるのか分かってないゴブリンが居た気がするんだが……まあそんなことは置いといてだな。
魔法がすごく便利な件。
火魔法火力強すぎたかな?
こりゃ調節しなきゃいけないな。
人間に向けて打ったて、ゴブリンのようになってしまわれては打ったこっち側がリバースしかねない。
ゴブリン首だけしかないから、首三つともリュックに入れてと。
魔物も少しだが、狩ったから、そろそろ国に行くとするか。
道で会った魔物は出来る限りの倒すことにしよう。
今度は風魔法とか水魔法とかやってみようかなー。火魔法が出来たのも、もしかしたらまぐれって言う可能性があるからな。
ためにしに水魔法やってみるか。これで出来たら後の魔法もいけるだろ。
まず水を思い浮かべて。水、水、冷たい水、バケツの水、水道水。ミネラルウォーター!!
そして同じく右手に集中する。美味しいミネラルウォーターが右手に浮いているイメージを頭の中で浮かべた。
またもやデキテシマッタ!
右手に浮いている透き通ったミネラルウォーター。
案外やれば出来るものなんだな。
あの毒木の実を口の中に入れてから何か飲みたいと思っていたんだ!
魔法がそれを実現させたのだー!!
ではいただきます!
ゴクゴクと喉をならして美味しそうに飲む蓮。
CMとかで見たことがある気がする。
「ぷっはー!うめー!」
凄いうまい!素晴らしいぞ水魔法!ミネラルウォーターが出せるなんて!水っぽいものなら何でも出せそうな気がしてきたぞ。だけどかなりの量のミネラルウォーター飲んだから今はいらないや。
凄いよね、浮いているミネラルウォーターに口を近づけるとスーっと口に流れてくるんだよね。喉を流れる冷たいミネラルウォーター!
魔法が俺にも出来ると言うことが分かったから、本当にそろそろ国に行かないと、暗くなるし、入れてもらえないかもしれないし。
野宿は嫌だなーでも火魔法があるから、焚き火とかして寒さはしのげそうだな。食べ物はオークの肉があるしね。オークって一応豚の仲間なんだよね?食べれないことはなさそうだ。
でもやっぱり異世界、地球とは違う。寝ている間に魔物に殺されるかもしれない。盗賊に襲われるかもしれない。
だからできるだけ野宿は避けたい。
色々考えながら神埼蓮は王国へ行った
読んでいただきありがとうございます。
間違ったところがあったら、教えてくださるとたすかります。