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ララホウルの村到着

いつの間にか寝ていた私は、ガタゴトと周りが動いている事で目を覚ます。

幌馬車の全面の布がはためき、朝の光が左右に移動してはまた影を作る。


眩しい光に目を凝らすと、手綱を持つレオンの隣に美香が座って

会話をしながらアレは何かと聞き、しばらくすると、

また目についたものを聞いている様である。


ふと、後ろに目のやると荷物の中に柄の様なものを見つけ手に取る。

長さ20センチほどの短剣であった。

これといった装飾もなく、この世界のどこにでもありそうな

普通の短剣を見て、コピーできないか試してみる。


左手に持ち意識を集中して、右手に作り出してみる。


やっぱり、無理かな・・・


それっぽくできても、中身がなく殻の様に空洞だったり。

どうもうまく行かない。

空洞ならと、ぺこぺこ引っ込んだら、

おもしろいかなって考えると短剣がゴムに変化して

ぺこぺこ玩具になった。


もしかして・・・


私は、玩具になった事より、鉄がゴムに変化した方に注目した。


左手の本物の刃に手を添え、

まず近場にいるレオンの変わった材質で出来た剣を思い出す。


(あの剣と同じ材質になれ)


何の材質かは知らないけど、同じ材質に変化しろと願うと、

手先に青い微かな膜の様なものが出来て短剣を包む。


やがて、あの剣と同じ色。黒く滑らかな色に変わった。


せ、成功した?


それは分からない。でも見ためは変わった。

とりあえず矢筒の中に、仕舞っておくことにした。


「そろそろだよ」


美香が、荷台の前から、ひょいと顔出した。


私も荷台から顔を出して進行方向を見ると懐かしい村が見えた。


「なんだか、懐かしいね」


そんなに時が、過ぎた訳でもないのに私は、そう呟いた。


「だね」


美香は意を唱えずに同意した。


「もしかして、あれ。ギュイかな」


確かにこちらに手を振る子供達の姿が見える。


「ギュイとチナかな。あとシシアもいる」


村の入り口近くまで進むと、子供たちに囲まれた。


「ああ、女神様が・・・」


「女神様、女神様~」


「うん。なあに?」

私は子供達に囲まれてた。


「人になったの?」


ああ、やっぱ見えてたのね。

でも今の私がそう見えるならセーフとしましょ。


「まあ、そんな感じかな」


「これは、これは巫女様。ようこそ」


村長が、出迎えてくれた。

隣にはマユ姉さんもいた。

びっくりなのは、その斜め後ろにメイドさんがいる。


「よっ。巫女ちゃん、元気そうだね。女神さんも」


一言もしゃべらないけどメイドさんは美香に頭をさげただけだった。

なんか、私の扱いが、ぞんざいなのは、き、気のせいだよね。


「こちらは護衛の為についてきてくれた。騎士団レオンさん。

 えっと、こちらは女神です」


気のせいじゃない気がするぅ。


「まあ、立ち話もお疲れでしょうから、

 ひとまず部屋に・・・。

 姫様から水の補給をお願いすると知らせがありましたので

 お待ちしておりました」


村長の家は、病院代わりに使っていた、あの大きい家だった。

まあ、普通そうか。これだけ広ければ村長の家だよね。


「水は用意させますが、何分食資料は・・・」


「いえ。

 御心配には及びません。

 元々野生の獣などを狩って進む予定ですので

 己だけなら水さえも必要とは思いませんが、

 巫女様も同行しておりますので

 お心積もり感謝いたす」


レオンさんは、さっそく水組場に行くと席をたった。

私達は、村長と世間話。と言うか、その後の事を聞いたり

話したりして過ごした。


「おーい。巫女ちゃん。そろそろ行くってよ」


荷馬車のところに行くと、せっせと荷物を積み込むメイドさんが見えた。

「これから、よろしくお願いします」

メイドさんはそう言って、荷馬車に乗り込んでしまった。


馬に乗ったレオンさんが現れた。


「さて、あたい達も乗り込むよ」


さも、あたり前の様に、マユ姉は

荷馬車の椅子に座ると手綱を手元に引き寄せ。ニヤリと笑った


どうやら、王女は元々、ここにいるマユ姉とメイドを乗せ。

レオンは一人馬に乗って進む予定だったらしい。


騎士団の若手レオンさんに加え。

元冒険者ことマユ姉。どこか謎のメイドさん。

巫女こと美香と、女神的な何かの私。

5人パーティでトレントさん家へ向かうのだった。


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