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キラービーと私

私達は魔の森を抜けて、花畑の様に花が咲き乱れる丘に到着した。

まあ、森を抜けてとは言ったけど、実際はドーナッツ上に広がる森の

中央に位置する部分に入ったが正しいとレナが説明してた。


「ねぇ。あれなに?」


5人が顔をあげ、次の瞬間レオンは剣を、マユ姉は盾を構え

レナは呪文詠唱中。


美香はレオンに庇わられて嬉しそうなのは良いとして

お前も剣道有段だろ、腰のそれは飾りか


やがて視界に、それはハッキリ見えた。


「で、デカい」


ハチだ。1メートルは超えそうなハチが集団でいらしている。


「キラービーとしちゃ。小ぶりさね」


いえいえ、私の世界だと大きくても、指で摘まめるサイズです。


レナの範囲攻撃が爆音と共に5匹が巻き込まれて落ちていく。


「あの岩場まで走るぞ」


レオンが叫ぶと脇の美香の手を取って走り出した。片手で両手剣を


けん制に振り回して、後方を確認する様に振り返る。


「レナ殿」


レナは後ろに迫ったものを確認もしないで手を動かすと

プス、プスと投げナイフが迫ったキラービーの頭に刺さる。


マユ姉は鮮やかに、かわしながら盾をぶつけて怯ませて

後から続く、レナと私の道を作ってくれている。



岩場に5人がたどり着くとブーンと羽音をたてつつも


襲ってこないキラービーは囲む様にホバーリングしている


「襲って来ないね」


「レナ殿。そこに横穴があるのですが」


「入らない方がいいでしょうね」


「というより、その穴に近づきたくない感じですよ」


「少々じっとしてて頂けますか」


レナは胸のペンダントを握りしめて何か呟いた。


私達の周りに何かが出来た。


それはマジックミラーの様なものだった。


中から外は見えても、外からは見えない。そういったもの。


次の瞬間、キラービー達の前列が根こそぎ何かに包まれた。


それは横穴から伸びている。


白い投網の様なものは、キラービー達を捕まえるとズルズルと


穴の中に引きずって行く。


「蜘蛛?」


「地蜘蛛ですわ。

 しばらく、動けませんね」


「じゃあ、これ毎移動しよ」


私はドーム状のマジックミラーを持ち上げた。


「えっ」


レナの目が信じられないものを見た感じになる。


「どうしたの?私一人じゃ重いんだけど」


みんな恐ろる恐ろると言った面持ちで


手を伸ばして口々に「も、持てますね」とか言いながら


電車ごっこの要領で歩き出した。


「展開した後に、魔法を持ち上げるとは流石は天使殿」


レオンが感心した口調で言いうので、後ろのレナに


聞いてみる。


「普通じゃないの」


「はい。普通はその場に固定されてしまいますので

 破壊するか解除しませんと・・・こういう事は」


「ふうううーん」


そのまま、しばらく歩くと湖の様な場所に出る。


「あの向こうがトレント族の村ですね」


レナが説明すめと


「向こう岸に渡る方法はないの?」


美香が聞いて来る


「橋があるか、あたいが向こうを見てくるよ」


と動こうとするマユ姉に向かって私は


「これ使えばいいんじゃない?」


とドーム状のマジックミラーを逆さにして


水辺に浮かべた。


「私飛べるから、みんなの事たぶん引けると思うよ」


意を決した様にレオンはマジックミラーに乗ると


「強度は足りている様です。さっ美香殿」


美香はレオンの手をとり乗り込む。


「レナ殿」


次にレナの手をとり、マユ姉も後に続いた。


レオンはそれぞれを対照的に座らせると


一人先頭に立ち、両手剣の鞘紐を剣の柄に絡め縛ると


剣の柄を私に向けて鞘の方を握った。


「女神殿、お願いできますかな」


「あっはい。じゃ行くよ」


私は飛びながら、差し出された剣の柄をを両手で掴むと


向こう岸へゆっくり移動するように飛んだ。


こうしてトレントの森までたどり着いた私達は


早速、トレントの村へと歩き出した。


「それにしても女神様はすごいですね」


「なにが?」


「不可能を可能にするんですね」


お椀型のものを、ひっくり返せば水に浮かぶことぐらい


だれでも考えそうなことを、異様におどろくレナに


この世界の人は魔法は魔法みたいなものとして


あまり考えないものなのかも知れないなと思った。


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