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行間
夢を見た。
いつも同じ夢。
自分はいつもこの夢にうなされる。
数々の場所に留まり、友達を作り、仲間を作り、恋人を作った。
幾たびの月日を共に過ごしそして別れた。
その繰り返し、出会い親しみそして忘れる。
邂逅と忘却の螺旋。
そこから抜け出すことは叶わず止まることも許されず、いつまでもいつまでも回り続ける。
自らが壊れても、この運命に絶望しても
それでも螺旋は回り続ける。
ならば壊そう。
この螺旋のように絡まった因果を自らの不幸を
自らが背負った罪を…