セントバイン城
城は西洋風をイメージしてください。だってファンタジーだし。
お腹がふくれたケルベロスは、軽快な走りで、水の都【セントバイン】に着いた!
水が美しく、ゴンドラで移動する。しかし、なんと言ってもセントバイン城だろう。世界屈指の騎兵隊をもち、魔族もすでに倒されていた!
「こいつは【ガーゴイル】だな」
ガーゴイル、ディアールには、魔族として存在する。
そこへ騎兵隊がやってきて、「何者だ!」と聞かれて、思わず笑ってしまった一同、安心感から出た笑いだ。
「おーい! 俺達は、ペンションから来た者達だ! ケルベロスも元魔王も、仲間だ!」
「少し拝見させてもらうぞ!」
「ご自由に!」
ケルベロスは、ガーゴイルを食って、大人しくしてる。
「どうやら信用してもよさそうだ」
「だが、城には入れるなよ」
と、騎兵隊が言ってるのが丸聴こえ、これでは、城へ入ってくれと、言われているようなものだ。
「何か入って欲しい、理由でもあるんですか?」
アルフレッドが、単刀直入に聞く。
「いやいや、入って欲しいなんて、とんでもない」
「夜は二階が、見張り薄いから、お前らのような不審者が、入らないようにしないと!」
『?』
そう言って、騎兵隊が去っていった。
「何か変じゃなかった?」
「うむ、だが操られてる、気配もない」
「今夜潜入しよう!」
そして夜、ケルベロスが歩くのが、苦労する街並みだが、城まで来たら、二階のバルコニーに、降りるだけで済んだ。
中はやけに静か……。玉座まで行くと……。
「ハッピーバースデー【アレル】!」
「え?なになに?」
一同茫然自失。
「ハッピーバースデーディア、アレル~、ハッピーバースデートゥーユー!」
「おめでとうございます! アレル王子!」
「旅のお方、ビックリさせてすみません! 今日は、我らセントバインのアレル王子の誕生日なんです!」
「で、なんで俺らが?」
アルフレッドは機転がよく利く。作者としても嬉しいぞ。
「実は、旅の話を王子にしてあげて欲しいのです! 王子はずっと城にいて、簡単に言うと、暇なんです。」
「そんな事でいいなら……なぁ、皆?」
『うん。』
「よくぞ参った旅人よ! 僕がセントバイン第九代目王子、アレルだ!」
読んでくれてありがとうございます!城について詳しい方、ご指導ください!