幼すぎる先輩と風紀委員な私
幼く可愛らしい先輩と、口下手で真面目な後輩さんの恋愛作品です。
「京ちゃん!」
見るからに幼く、まるでお人形さんのように可愛らしい女の子に声をかけられた私は、綾瀬京――高校二年生で、風紀委員をしています。
「京ちゃんの事待ってたよ! 早くお昼ご飯食べよ!」
遊園地に姪っ子でも連れてきたような気分になりますが――この小さくてまるで小学生のような見た目をした娘が……
「先輩! 廊下は走っちゃ駄目です!」
私の愛しい恋人さんであり、先輩です。
茶色っぽいふわふわした長い髪を、可愛らしいアクセでツインテールにし――頭には大きなリボンを付け、ひょこひょこと揺らしながら歩いている。はっきり言う、
凄く可愛い――部屋に連れて帰って着せ替えごっこと称し、昔着てた私の洋服とかを着せてみたけど――マジで破壊力抜群、一日中眺めても飽きないかもしれない。
「もう! 京ちゃんは真面目さんだなぁ!」
怒ると頬がぷく~っと膨れる。風紀委員副委員長の役職を持つ私でも、こんな可愛らしい先輩に「そんなに大きなリボンは校則違反です!」なんて言えず、いつも風紀委員長にしっかりしなさい! と叱られている。
「私、京ちゃんの事だ~いすき♡」
お昼休みに顔を合わせると、いつも言われる――言われるたび、私の鼓動の速度が倍になるのは先輩には内緒です。
その次、決まってこう聞かれる、
「私は京ちゃんの事、大好きだけど……京ちゃんは私の事好き?」
何度言われても私の答えは同じ、
「はい、私も先輩の事だ~い好きですよ♡」
そう言うと、可愛らしい私の先輩はとびきりの笑顔で、
「じゃ~あ~……ちゅう、しよ……♡」
そう言って、私に愛らしい唇を見せてくる――校内風紀を取り締まる委員のしかも副委員長が、してはいけない事なのは分かってるけど……
「不純異性交遊は禁止です。でも、異性間では無いので……その」
「むぐっ……」
意味の無い言い訳を一人でぶつぶつ呟いている間に、いつも先輩に唇を塞がれちゃいます。――甘い香りのする、優しいキス――先輩が卒業しても……私はずっと先輩と一緒にいますよ……♡
桜の花びら舞い散る季節……あと一年、先輩が卒業するまで――毎日この幸せな生活は続くんだろうなぁ……
「先輩」
先輩は小さなパンを一生懸命ちぎりながら、
「何? 京ちゃん」
私は先輩を抱きしめ、
「ずっと……一緒ですよ……♡」
「うん! 将来私、京ちゃんのお嫁さんになる!」
ベタなセリフなんだろうけど……私は興奮のあまり、鼻血をたらしながら情けない格好でぶっ倒れた。
ええ、私ももちろんそのつもりですよ……♡
‐END‐