7@一日目終了
シーナに服を選んでもらったあと一旦人通りが少ない方へ行き、路地裏に入って人がいないことを確認してからシーナにはパンツとスカートを履かせ、ボクも選んでもらったシャツを上に着た。
その後生活必需品を買うために露店を巡り大体すぐに必要になるであろう物は買うことができた。
「大体すぐに必要になりそうなのは買ったし、宿探そっか」
「はい」
途中で買った量が多くなり、持てなくなったのでそれを入れるために買ったリュックを背負ったシーナと通りを歩きながら宿を探す。
本当はボクがリュックを持つはずだったんだけど、シーナが奴隷の仕事ですっっていって譲ってくれなかったので仕方なくお願いしたのだ。
話は変わるけど、少し気分が悪い。それに押さえつけられているような、押し込められているような何て言えばいいかわからないけど……。
「ユーリ様、あそこの宿はどうですか?」
「いいんじゃないかな?」
シーナが見つけた宿屋は癒しの水と書かれた看板が掲げられており、少し宿屋の名前に興味が湧いたし、宿屋の雰囲気がいいと思った。
扉を開け中に入ると、目の前にはホテルで言うフロント、宿屋で言うと……なんていうんだろ、受付とかかな? それがあった。
「二人泊まりたいんですが部屋空いてますか?」
「いらっしゃい、部屋は二人部屋が一つだけ空いてるよ。もし泊まるなら二人で一泊大銅貨4枚だよ」
少し気分が悪いため、少し早口になってしまうが、受付のおばさんは特に気にした様子もなく、対応する。
うーん、二人部屋かぁ。それにシーナは宿代は大体大銅貨3枚と言っていたけれど、それより高い。
「じゃあそれでお願いします。料金は先払いですか?」
今は気分が優れないので少しでも早くやすみたかったため、ここに泊まることにした。
「いや、後払いでいいさね。支払いは毎朝外出時に払ってもらうよ。たまに何日分かまとめて先払いする人もいるけどね。部屋はとなりにある階段を上って一番奥がそうだよ」
「わかりました」
おばさんから鍵を受け取って階段を昇っていく。
二階の一番奥の部屋の前にたどり着き、鍵を開けて部屋の中に入って行く。
ボクが部屋に入ったあと、シーナも部屋の中にはいり、扉を閉める。
部屋の中にはベッド二つとテーブルと椅子が二つとシンプルな感じだった。
「ボクはこっちのベッド使うから、そっちは自由に使っていいよ」
「はい、ありがとうございます」
「それと、ちょっと休むね」
そう言うとボクはベッドに潜り込む。
「………ん、んっ」
ゆっくり目を開けると目の前には心配そうな顔をしたシーナが見えた。
「ユーリ様、大丈夫ですか?」
そう言うシーナの後ろの窓から見える空は既に日が沈み夜になっていた。
「大分楽になったかな」
目が覚めてからは気分は悪くもなく良くもないといったところまで回復している。けれど、何かを押さえ込んでいるような押し付けているような感じは強まっていた。
そう言いながらボクは体を起こすと、布団がめくれ、シーナが選んでくれたシャツを着ておらず、下着姿になっていた。
「確か、ユーリ様が服を脱いでから顔色が良くなっていった気がします」
うーん、なんだろ、あの服に何か呪いみたいなものでも憑いていたのだろうか。まぁいまはいいや。
それよりも、確かボクが布団に潜り込んだ時ってまだ日が沈む前だったよね。
「あれ、もしかして結構寝ちゃってた?」
「はい、なので、夕飯はおかみさんにいって部屋に持ってきてもらいました」
そう言ってテーブルの方を見るシーナ。
テーブルの上には二人分の食事が用意されていた。
「シーナ、ありがとう。じゃ今から食べよっか」
どうやらシーナは夕飯を食べずに待っていてくれたようだ。
遅めの夕飯を食べたあと、部屋にお風呂があるのを見つけたが、まだ完全に良くなったわけではないのでお風呂は明日に回し、ボクは再び寝ることにした。
シーナにはお風呂とか入ったりは自由にしていいよーって一応言っておいた。
奴隷は言われるまでしたらダメとかいうルールがあるかもしれないしね。
ふと目が覚める、そして、昼頃から強くなるこの感覚が何かに気がつく。
この感覚、溜まっている時と同じだ……。
ダメ、もう我慢できないや。
シーナを襲う? それはダメ。
シーナはボクの愛玩奴隷だからいいの。 ボクはそのためにシーナの主になったんじゃない。
自然と手が布団の中にある下半身へと伸びる。
「……んっ、んぁ」
性別の違う体で初めて行う行為、とても気持ちよくて、気がついたら外が明るくなり始めていた。
あ、やばい、気持ちよすぎてやりすぎちゃった。シーナが起きる前にお風呂に入って来よう。
途中行為がエスカレートし、下着も脱ぎ捨ててしまい裸になっていたのでそのままベッドから降り、裸のままお風呂へ向かう。
浴室は見覚えのあるものがあった、蛇口にシャワー。
異世界を舞台にした小説ではお風呂すらなかったりするのが常識だったのだが、どうやら現実はお風呂があるどころかシャワーまであるらしい。
そんなことを考えながら蛇口を回し、シャワーのから出る水を手に当て温度調節を行っていく。
適温になったらそれを全身に掛けていく。
どうやらこの世界にはお風呂やシャワーはあってもシャンプーなどはないのか、もしくはシャンプーは持参するのか、置いてなかった。
そして、行為中にかいた汗を流し終わったあと、手にシャワーを持ち、無意識にそこから出るお湯をあの場所に当ててしまい、そのまま再度行為を行っていてお風呂から出る頃にはシーナが起床していた。
少しはえっちな感じになっているでしょうか?
こういうのは初めてなのでうまくできているか不安です。