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6@思わぬ収穫

4,5話での変更点

4話

・下位世界到着時にAW内の防具着用から優の私服に変更

・シーナの髪の色を水色に

・シーナの登場時、シーナが裸に、

・一番近い街まで歩いて半日から数時間に

・ユーリが露出

5話

・受付のお姉さんの髪の色を茶色に、(リメイクではこのお姉さんとシーナの髪の色を入れ替え)


加筆

・都市ロスペリエに獣人やエルフがいる描写追加。

 よし、これでおっけーと。

 チーム名とメンバーを書き込んだ用紙を受付のお姉さんに渡す。


「チーム、フロンティアですね。メンバーはユーリ様にシーナ様の二人でよろしいでしょうか?」

「はい」

「これでチーム登録は完了です」

「ありがとうございました」


 お礼を言って依頼が貼られているボード方へ向かう。


 ボクの目の前にあるボードはF、Eランクの依頼が貼られているボードらしい。

 街のゴミ拾いや、お手伝い等のFランク依頼とスライム討伐やゴブリン討伐などのEランク依頼がボードに貼られていた。


 うーん、報酬も結構ばらつきがあるね、宿に泊まれるだけのお金がもらえる依頼は……って宿代っていくらなんだろ。

「シーナ、宿って泊まるのにいくらかかるの?」

 となりで一緒に依頼を見ていたシーナは依頼を見るのをやめ、こっちを向いて答える。

「大体大銅貨3枚くらいだと思います。高級なところはもっと高くなって一泊するだけで銀貨数枚とかです」


「なら、受ける依頼は大銅貨3枚以上もらえるものだね」


 貨幣の価値や種類はよくわからないが、依頼の紙の報酬は銅貨何枚、という風に書かれているのでなんとかわかる。


 これから、シーナに少しずつこの世界のことについて教えてもらわないとね。


 おっ、このスライム討伐報酬大銅貨4枚だ。

「ねぇねぇ、これどうかな?」

 

 そう言いながら見つけたスライム討伐の依頼の紙が貼られているところを指差す。


「Dランクのディジーを倒したユーリ様なら簡単だと思います」

「え、魔物にもランクあるの?」



 AWではモンスター全体のランクなどは無かったが、ディジーは初心者でも倒せるような敵だった。

 しかし、この世界ではそのディジーが強化されており、ランクもDランクとなっているらしい。


「はい、冒険者ランクと同じ様にFからSまでの7ランクあります。ちなみににスライムは一番下のFランクですね」

「そうなんだー。なら大丈夫そうだね。これにしよっか」

「はい」

 

 スライム討伐の依頼の紙をボードから引きちぎり、さっきの受付のお姉さんのところにもっていく。


 受付に向かう途中、ランクが書かれておらず、常時とだけ書かれたボードが目に入った。

 依頼受けるついでにお姉さんに聞いてみよう。


「お姉さん、この依頼受けます」


「はい、スライム討伐ですね、ではギルドカードをお願いします」

 隣を見ると、シーナがギルドカードをお姉さんに渡していたので、ボクもギルドカードをお姉さんに渡す。

 二枚のギルドカードを受け取ったお姉さんはギルドカードを見つめすぐに返してくれた。

 なるほど、ギルドカードに依頼を受けたことを記入でもしてたんじゃないかな。

「怪我しないように頑張ってくださいね」


「あ、お姉さん。あのランクが書かれてなくて常時って書かれてるボードってなんですか?」


「あのボードに貼られている魔物は依頼を受けていなくても、倒せば報酬がもらえます。例えば、ユーリ様がスライム討伐を受けられて、あそこに貼られている魔物を倒した場合、ギルドカードを見せていただければ、スライム討伐の依頼に関係なく、報酬を受け取ることができます」


「そうなんだー」


「たまにですが、冒険者登録を受ける前に魔物を倒してる人がいて、その倒した中に常時依頼認定の魔物が入っていたりして、初依頼が終わったあとに登録したあとにその魔物は倒していないのに、と言いながら報酬を受け取る人もいるんですよ」


 ということは、ギルドカードの討伐履歴は登録前に討伐した魔物も記録されるってことかな。


 もしかしたらAW内で倒した魔物とかも記録されてたり……。


 そう思いながら、自分のギルドカードの討伐履歴を確認してみると、シーナを助けるときに倒したディジー二匹だけが載っていた。


 ふむふむ、記録されるのはこの世界で倒したものだけと。

 そういえばディジーってこの世界ではDランクなんだっけ。常時依頼認定されていないかなぁ。


「あの、ディジーって常時依頼に認定されてたりしますか……?」

「はい、Dランクのディジーは認定されてますね。一匹につき銀貨2枚ですね」


 え、もう今日依頼受ける必要ないんじゃ……。


 二匹だから銀貨4枚。宿一泊が大銅貨3枚。大銅貨が何枚で銀貨一枚か知らないけれど、取り敢えず数日は宿に泊まれそう。


「あ、あのディジー二匹倒してるんですが報酬もらえますか?」


「はい、ではもう一度ギルドカードをお願いします」







「よし、お金に余裕できたし、シーナの服買いに行こう!」

 ギルドから出てすぐにシーナに言う。

 ディジー2匹で銀貨4枚もらえたので、スライム討伐の依頼は受けるだけ受けて、討伐に行くのは明日にしようと思っている。


「い、いいんですか? 奴隷の私に……」

「いいの、いいのー」


 この世界の奴隷は服も着せてもらえないのだろうか、もしそうだとしてもボクは自分の奴隷にはちゃんと服くらい着せてあげたい。

「さぁいくよー」


 シーナの手を取って街の中央に向かっていく。服屋がどこにあるかわからないけどどうにかなるよね。




 街の中央に向かって行くと、段々と露店を開いている数が増えてきて、市場ができていた。

「おぉー、あ、あそこ行ってみよー」


 辺りを見渡すと、衣類を売っている露店を見つけたのでそこに向かう。


「いらっしゃい、ここでは衣類を扱ってるよ」

「下着は扱ってますか?」

「下着ならそこらへんだね」


 店を出しているおばさんの指差す方をみると、様々な下着が箱の中に詰め込まれていた。

 そして、その下着を見たボクは少し驚いた。

 箱の中に詰め込まれた下着はファンタジー世界と言われイメージしていたようなドロワーズ、通称かぼちゃぱんつ等ではなく、ボクが住んでいた世界での女性が着用していたようなパンツから、ブラジャーまで売っていた。


「取り敢えず、パンツとブラジャーは3セットくらい好きなの選んでいいよー」

 シーナにそう言ってボクは自分の分を選び始める。


 うーん、水色とピンクで模様の入ったパンツとブラを手に取る。パンツとブラに入った模様は縞やストライプと呼ばれる物だった。

 ボクは取り敢えずこれでいいや。

 ボクの方は決まったので、下着が詰め込まれた箱の隣の箱を物色しはじめる。


 どうやら隣の箱は女性用の服らしい。

 箱の中にはファンタジー風の服が大半だったが、中にはボクの住んでいた世界で見たことのあるような服もあった。


 今のボクは上はブラのみに下はジーンズ、シーナは裸Yシャツならぬ、裸Tシャツである。

 うん、服も買っておこう。


 うーん、この世界も夏なのか、暑いし、涼しい服装がいいなぁ。


 このホットパンツみたいなのはいいかもしれない。ホットパンツ履いてる女性ってなんかいいよね。

 そういえばホットパンツの由来って履いてると男たちの視線が暑かったからきているとかなんとか。


 それはいいとして、このホットパンツは買いとして、あと一つ位は欲しいよね。

 この黒のミニスカとかどうだろう。金髪って黒似合うよね。


「ユーリ様、決まりました」


「あ、いいとこに来たね! ねぇシーナ、この二つに合う上を見繕ってくれないかな」


 シーナは水色系の下着を持っていた。そのシーナに選んだホットパンツと黒のミニスカを見せ、これに合うのを選んでもらうようにお願いする。


「これなんてどうでしょうか、うーん、これも……」


 決まるまで長くなりそうだね……。

ファッションには疎いのでご勘弁を。

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