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【完結保証】蓮池に霄(そら)は揺蕩う〜ツッコミ少女はポンコツ仙人をどつきたい〜  作者: サキハナ月子


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25.【Side.秀蘭】眠らない娘①

2話投稿します。

「秀蘭さん、その子は、もう……」

「嫌よ!!!! 絶対に、死んでない……この子はまだ、絶対に……」


寝台の上で力なく横たわる幼い少女を、秀蘭と呼ばれた女はかき寄せるように抱いた。


少女の名は寧寧。秀蘭の娘である。

やせ細った割に手足は水っぽく浮腫み、肌は血の気がなくくすんでいて、落ち窪んだ眼窩には光がない。

誰の目にも、その命の蝋燭はたった今消えたように見えた。


秀蘭は、夫を早くに亡くしていた。

女手一つで育ててきた、たった一人の大事な娘。

その寧寧が、皮肉にも夫と同じ病を患った。


「寧寧!! ほら、しっかりして」


我が子の手を握りしめ、必死に向こう岸へと行ってしまわぬよう引き留める。

寧寧の指先には温度が感じられない。

自らの温度を分け与え、何度も擦った。

そうでなければ、この子は心の臓まで冷えてしまう。


見ていられない、と町医者が部屋を出るのと入れ替わりに、見知らぬ男が入ってきた。


「あーあー。匙投げられてもたか。」

「その子、僕ならなんとかできるかもしれんのやけどなぁ……お母さん?」


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