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神社

高校生のとき

学校の近くに神社があった。その敷地内には社?倉庫?がいくつか点在していた。


大晦日に賽銭箱にお金を入れてお参りする大きな建物ではない。賽銭箱があったり、石だけだったり、建物だけだったりがその神社の敷地内にはいくつかあった。



とある日の学校帰り。友達と散歩がてら寄ってみることになった。

せっかくだしこの神社を綺麗に全部回ろうという話になり、順番に見ていった。


大きな参拝する建物がある場所はいつもとなんら変わらない。私はそこ以外に興味がなかったし見て回ったことなどなかった。


その神社はまあまあみはらしがいいため友達の案内に従い景色を眺めながら歩いていく。

3つ目だったか。大きな本殿?以外に色々回って3つ目の建物。建物の前にはお金を入れる賽銭箱がある。賽銭箱と建物は立ち入り禁止などの区切りはされておらず誰でも触れられるほど近づくことができる。私は神社にあまり興味ないので賽銭箱から2歩くらい離れた場所に立っている。賽銭箱と建物の間には神社の人が着てそうな昔っぽい白い服を纏った人がいる。


その人と目が合う。無視するのも失礼かと思い目を合わせて会釈する。相手も会釈をし返してくれた。


そして、私と友達はその建物を見て景色を眺め終わってまた移動する。


「こんな小さいところにも管理してる人がいるんだね」


「どういう意味?」

私の言葉に友達は質問を返す


「普通に。こんなちっさいとこも人がいないといけないの大変そう。」


そう言った直後、隣の友達が急に「帰ろう」と言った。私の手を引っ張って来た道を帰ろうと足早に進んでいる。


声の調子がいつもと違ったので、私は文句を言いながらも友達に引っ張られながら神社を出た。


歩きながら理由を聞いた。友達がどんな顔をしていたのか覚えていない。でも私の言葉を否定していたのは覚えている。


「あそこ誰もいなかったよ」


「いや、いたじゃん。」


私ははっきり人を見た。顔も見えたし、目も合った。だから会釈した。でも友達は建物だけで誰もいなかったという。


毎年お参りに行くが特に何もないし何も見ていない。

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