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そういえばペットだった③

「うぅ~!!離してくださいカリナ様~!」


今日一日でかなりの辱めを受けたので逃げ出そうとするもカリナ様に担がれて家の中に運ばれる。さしずめ遊んでた場所から親によって強制的に担がれて家に返される子供みたいな感じだろう。結局自分の方が折れて大人しく家に入った。しかし、いくらなんでも今日のは度合いが超えているだろう。さすがにカリナ様に注意しなくてはならない。


「カリナ様?もう過ぎたことですししてしまったことはもう自分が諦めますがもう二度とこんなことしちゃだめですよ!!本当に出ていきますからね!」


「う~、リナちゃんにも喜んでもらって私もご褒b・・・リナちゃんを癒せてウィンウィンな状態にしようと思っただけなの!だからリナちゃん怒りを鎮めてよ~」


「カリナ様!本当に反省してますか!?」


「反省してるってばぁ~!」


もう少しちゃんと誠意を見せてもらいたいところだがまあこのぐらい一旦謝らせておけば十分だろう。見た目は反省している気がする。・・・どうせ数日後にはまた何かされそうな気もするが。


「カリナ様はその・・・、自分に一体何をしたんですか?」


「えーとねぇ、手はまあペットなんだからそういうのがあった方が可愛くない?ということで付けたのと、リードもペットならあった方が私の物!!っていう感じ強かったから・・・」


「恥ずかしいけど・・・、それは分かってるんです!」


「うぅ~、言わないとダメ?」


「駄目です!」


「リナちゃん恥ずかしがるかもしれないけどいいの?」


「ぐっ・・・、そこは我慢します!」


正直に言うと聞きたくない。どうして先ほどの夢だと思っていた痴態の説明をさせるかと言ったら効果を聞いてカリナ様に使用禁止処分を出すか判断するためである。いやまあほぼ高確率で禁止を出すと思うが。


「このリードなんだけど、私とリナちゃんが会ったとき、リナちゃんがまだ李空君だった時に腕に付けてたバングルがあったでしょ?それをモチーフに作ってみたの」


そういえばそんなバングルがあった気がする。勇者の証だ何だの言われて付けてみたがカリナ様曰く隷属のバングルらしくてあまりよろしくない代物だったらしい。もう国王は亡くなってしまったので真相を聞くのは不可能だが、カリナ様の言っていることが正しいなら自分をどうにかするつもりだったのだろう。よかったのか悪かったのか。この生活はこの生活でいろんな意味で振り回され過ぎているので楽しいと言えば楽しいのかもしれないが非常に疲れる。まあ国王に隷属するよりかは何倍もマシであろう。人生に華を添えるという意味では今の方が良いのかもしれない。今回の件はカリナ様に怒っているが。


「そのバングルだとちょっと嫌だから私が自作で似たような感じで、付けた相手に命令を出せる首輪を作ってみたのが今回のだね。そして今回はそれでリナちゃんに命令を出したらああなったって感じだね。ちょっと効きすぎた感あったけど」

「ちなみに首輪をつけた状態で相手に命令を口頭で言うか念じるだけで使えるよ?試してみる?」


「いやいや、試さなくて結構です!カリナ様もしかしてもう一度自分に付けようとか思ってませんよね!?」


「ソ、ソンナコトナイヨ~」


「怪しすぎます!!絶対に禁止ですから!とりあえずそれは処分しましょう!」


ということで「やめて~!!」と懇願するカリナ様に今回使った凶器を自らの手で破壊するまで許さないと言って壊させた。これで安心だろう。二度とされることはないだろうと安心した。


・・・しかし、この時リナは、カリナが複数作っているということを考えていなかったのが吉と出るわけが無いので凶と出るか・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


とりあえずカリナ様に例のリードを危険物ということで破壊させたのであとはこの手が戻るのを待つだけである。


「カリナ様?この手もいつになったら治るんですか?今日中には治るとか朝言っていた気がしますがもうそろそろ治りますよね?そうだと言ってください」


「ん~?リナちゃんにはあれだけどあと数時間したら治ると思うよ?」


「え?まだ数時間かかるんですか?」


「だって、それリナちゃんが寝ているときに効果出し始めたからもう少ししないと治らないよ」


まだこの使いにくい手で過ごせと!?さすがに勘弁してくれ。


「いやいや、カリナ様。これもカリナ様の力でも使えば取り除けませんか!?今すぐしてください!!」


「えぇ~、もう少しリナちゃん楽しまない?」


「駄目です!今すぐに!!」


「うぅ~、それがついた状態のリナちゃん可愛いからもうちょっと見たいんだけどな~」


「わがまま言わないで早く取り除いてください!」


カリナ様のわがままを聞いていると、こちらがやりたい放題やられかねない。ここは自分の主張も通しておかねばならない。


「仕方ないか~、リナちゃん動かないで少し待っててね~」


と言ってカリナ様が何か自分に対してボヤき始める。すると何か体から抜けていく感触がある。しばらくその謎の感触にモヤモヤしていると完全に抜け出せたのか違和感が無くなる。手の方も違和感と言うとおかしいが、見てみるといつもの手に戻っていた。相変わらず小さくて白い手である。男の時のような無骨な感じは一切ない。


「ほら、戻りましたか?」


「はい・・・、やっと戻ってきました」


「いつでも戻したければ言ってくださいねw」


「しませんから!?」


やっと全てから解放されて元の状態に戻って一安心だ。暫くはカリナ様に手を出されないことを祈ろう。

その後、今日はカリナ様が自分に対する反省を示すためか、いつも丁寧なブラッシングがより丁寧に感じた。よりふわふわになった影響で、風呂上がりも寝る前も結局カリナ様が抱きついてきて来るのは相変わらずだったが。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


適当に近くにいた人を捕まえて話を聞く。今日は、昨日会ったばかりではあるがリナがここに来ていたとの噂があった。


「ねえ、そこのあなた。今日リナがここに来ていていたって本当?」


「あなたは・・・イザヨイさんですね。アメリア様に仕えるもの同士よろしくお願いします。そうですね。いらっしゃいましたよ?何やら可愛らしい姿になっていましたが」


「でも私はその姿を見れなかった・・・」


「まあまあアメリア様もですが、リナさんとカリナさんもかなり自由気ままな方なのでまた来られると思いますよ?」


「それはそうだけど・・・」


せっかく来ていたら会いに来てくれていいのに。ただそもそもカリナとやらはアメリアにも用事は無いようだったからそれで来なかったのかもしれない。自分で待ってても仕方ないので今度遊びに行こうか。私の勇者としてのスキルは現状大して使い道が無いからどうしようもないし、せっかくならカリナやネイラが使っていたような瞬間移動が出来れば楽なのになぁ。一応アメリアから城の中で自由に行動するのは構わないが外に出るのは禁止されているため自分から行くことが出来ないのが残念である。まあネイラに今度頼んでみたら一度ぐらいは連れていってもらえるだろう。また会って今度こそはあの柔らかそうなメロンを堪能したいものである。

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