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何も起こらないはずもなく

目が覚める。昨日はいろいろと体というより心が疲れたような気がする。カリナ様に色々と連れまわされなんか強そうなやつをカリナ様が瞬殺してしまったし・・・、思い直してみたが自分本当に何もしてないな。そしていつものようにカリナ様が抱き着いていて起きられない。


「うぐぐ!!!毎度抱き着いて寝るのを辞めてくださいカリナ様!!!」


「う~ん、あと一時間触る~」


などと眠そうに自分の体をまさぐる。それと格闘していると耳の中を触られ思わず「ひゃ!」と変な声が出た。


「ん!?リナちゃんのエッチな声が!!誰ですか!!」


といってカリナ様ががばっと起きる。・・・とても恥ずかしい声が出て思わず手で顔を埋めてしまった。そしてそんな声でカリナ様が目覚めるのもやめてほしい。余計に恥ずかしさが倍増する。


「な~んだ私が原因でしたか。おはようございますリナちゃん、あれなんか照れてます?照れ顔も可愛いですね!!!ぜひその手をどけて私に顔を見せてください!!!」


「うぎゃああ!!カリナ様やめてください!!」


必死に払いのけようとしてくる手を追い払う。なんだかこのじゃれつきも日常の一つになってきている気がする。そんなこんなで今日も朝がやってくる。必殺になりそうな「嫌いになりますよ」を浴びせカリナ様を撃沈させたタイミングで服を着替え始める。今日もメイド服だ。服のバリエーションも欲しいところだがカリナ様に頼むと碌な服が選ばれないだろうし、自分で選ぼうにもお金も特にないしまず近くの店がアストレア国まで行かねばならない。道を知らない以上諦めていつもメイド服を着ている。今日は何をするのだろうか。外は昨日の事後処理でバタバタしているだろうし今したいことも浮かばない。カリナ様はどうするか尋ねるが。


「今日はね~することないから、最近触ってなかった道具作りでもしておこうかな。リナちゃんはアーモンド君の様子見とかしたら昨日は散々連れまわしちゃったし今日は自由でいいよ!」


「今日は実質お休みということですか?」


「まあそうだね~、ただ道具が出来たら色々とリナちゃんでお試ししてみるからよろしく!!」


なんだか分からないが猛烈に悪い予感がしてきた。とりあえずこれから来るであろう恐怖に怯えながらアーモンドの様子を見に行く。



―――――――――――――――――――――


小屋に行くとこっちも寝ていた。近づくと目を覚ましたようでゆっくりとこちらに近づき頭をこすりつけてくる。だいぶ懐いてくれているようで何よりだ。とりあえずブラッシングをしてあげる。なんだか今日は土汚れが多い気がするが動き回ったりでもしたのだろうか。ある程度磨き上げるとアーモンドは喜んだのか急に立ち、家の周りをぐるぐると颯爽と駆け巡った。一通り動き回って満足したのかアーモンドは大人しく帰ってきた。随分賢いようであるがいつの間に自由に動けるようになったんだ・・・。自分が身に行ったときいつも座っていてばっかだったのだが・・・。アーモンドはありがとうと言わんばかりに尻尾を振ってくる。とりあえず様子見は終わりだ。なんだかんだ日が上まで昇りきってしまったようなので昼ごはんの準備をしよう。

家に戻るとカリナ様はまだ何か作っているのかぶつぶつと喋りながら部屋にこもっているようであった。珍しく手を出されることのない時間が出来そうなので今のうちに料理の準備をする。今日は昨日あまり食べていない分がっつりとした食事を作ろう。ということで今日は肉を焼く!!と言ってもあまり食べられる気がしないのでカリナ様の分も含めて数枚だけ焼く。ジューといい感じに焼けた音と匂いがする。この時尻尾を無意識的にブンブン振っていたことにリナは気付くことは無かった。肉を焼いているついでに少し匂いの強い野菜を2つ用意する。見た目はまああれだ、書いたら分かるだろう。あとのお楽しみである。片方は短く刻み片方はすり潰す。その後、この世界にもあるらしい塩と胡椒、ゴマ油ぽいやつを混ぜる。そして刻んだりすり潰したりした野菜と混ぜた後に焼いた肉を皿に盛り付け、混ぜたものを載せる。これで完成だ。肉のネギ塩ダレの完成である。匂いに釣られてきたのかカリナ様もやってくる。


「ああ、カリナ様料理が完成しました。そちらも作業は終わったんですか?」


「うん一応終わったよ!後は動きを確認するだけかなって」


変なものを作ってなければ良いが。とにかく作った料理を運び食べる用意をする。いい匂いがして美味しそうだ。2人で頂きますと言ってから食べ始める。なかなかこの家事スキルというのもありがたいものかもしれない。こういった料理の作り方がスラスラと分かるのでなかなかに楽しい。色々と試してみたいがそれはまた食材を買い足した時にでも考えよう。アメリアさんの仕事が終わり次第また行くことにするか。そして、作ったものを食べるとまあ美味しかった。


「う~ん、野菜とこの肉の組み合わせ美味しいね!ずっと私の食事を作ってくれると嬉しいな」


などとカリナ様が言ってくる。さも当たり前のように一緒に暮らす前提なのをどうにかして欲しい。


「まあ料理ぐらいなら何時でも作ってあげますよ、・・・変なことをしなければですね」


と言ってじとっとした目で牽制しておく。


「うぅ、リナちゃんが食事を作ってる最中の時は手を出さないってばぁ!」


「まあ分かってくれてるならいいんですよ」


と言い合いながら食事を食べきる。なんだか食べきった際に少しだけ体に違和感を感じたが特に何も無かった。食べ終わった後はすることも無いのでカリナ様に用事が無いか聞いておく。


「カリナ様、何かしておくことありますか?」


「う~ん、朝もそうだけど今はすることないんだよねぇ。もう少ししたら用事が~ってうわぁ!」


とカリナ様が喋っていると突如アメリアさんとネイラさんが部屋の中に現れてビックリした。カリナ様も急すぎて驚いている。


「ごめんなさいねカリナちゃんとメイドちゃん。ちょっと急用だからヒラシア王国まで来てもらってもいいかしら」


「何か交渉が決裂とかそんな問題でも起きたんですか?」


「いや、そこまで重大じゃないんだけどね?なんだが不思議な子がいるから様子を見てて欲しいのよ、頼めるかしら?」


「う~ん、そうですねぇ。リナちゃんも特にする事ないし、私の作業もほぼ終わってるのでいいですよ」


「なら決まりね。いつもの様にネイラちゃんか私の手に捕まっててもらえるかしら」


と言われネイラさんの方を向くと、


「では早く行きましょう。急を要する件では無いんですが念の為にお早めにことを済ませましょうか」


と言って手を差し出してくる。ポツンと手を載せるとカリナ様もアメリアさんの方を掴むと景色が瞬間的に変わった。ここは昨日のヒラシア王国の本陣があった辺りだろうか。諸々は撤去が進んでいるがいくらか戦いの形跡が残っている。


「戻ったわ、例の子はいる?この子たちに任せちゃおうかなって思ってね」


「アメリア様お帰りなさいませ。こちらのお方を連れていけばよろしいですね?」


「そうよ、因みにメイドちゃんもだからよろしくね」


といってアメリアさんはやることがあるのか戻っていく。ネイラさんも「では、私もこれで失礼します。何か用があれば何なりと」とだけ言って作業をしに行ったのかどこかへ行ってしまった。


「失礼します。アメリア様から任されました、サラと申します。ネイラ様には及びませんが私もアメリア様に使えている身としてよろしくお願いしますわ」

「こちらに来てほしいのですが、アメリアさんからこの子と会話して欲しいとの事で、会話は出来るのですが何やら御二方に任せるべきだと言われたのでお呼びしました」


と言われ見てみると、ポツンと座っている女の子がいた。なんかこちらを凄く見ている気がする。少しだけ面倒な予感がしなくもない。


「そこのメイドちゃんおっきいね、メンタルがやられたから触ってもいい?」


・・・帰ってもいいだろうか。

普通、イヌ科にネギやニンニクは余裕でアウトですが、リナちゃんは人間にオオカミ要素が後付けなのとカリナが色々と弄ってるので大丈夫ということでお願いします()

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