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始まりだった町

昨日の一日のPVが250超えました!ありがとうございます。日に日に増えていてモチベに繋がります!

・・・すぅすぅと、とても触りたくなるような可愛らしい寝顔で、可愛らしい吐息をたてて眠るリナを片目にカリナはふと思う。リナは安心して私に体を擦り付けるかのように寝ている。カリナはリナ・・・、李空の人生を捻じ曲げてしまったことに少し罪悪感を抱いていた。いくら自分にどんな理由があろうと、李空をこんな風にしたのは自分だ。理由は李空に話すことは出来ない。いつか話さなければならない日が来るのかもしれないが願うならば、李空の精神が今のようにリナとしての精神に染まって全てを忘れてくれることを祈るだけであった。それはカリナとしての押し付けているだけのただのエゴかもしれないということに気付きながら。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日も目が覚める。恐らく朝だろう。昨日は眠ったときにはカリナ様はいなかった気がするがいつ帰ってきたのだろうか。まあいい。とりあえず起きようと思ってまた抱き着かれていることに気付く。


「うぅ~!!!起きてくださいカリナ様!動けません、ぐぎぎ!」


今日も離れようと奮闘するが成果は芳しくないようだ。ごそごそと動いていたからかカリナ様が目を覚ます。すると今日は昨日一昨日とは違ってあっさりと手をどかしてくれた。


「おはようリナちゃん、よく眠れてたね」


「うぐぅ~・・・、ってあれ?おはようございますカリナ様」


あっさり離してくれたことに驚きながらも、とりあえず朝の支度を始める。まあ今日みたいにあっさりと言うことを聞いてくれる日があった方がありがたいものだ。まだまだ慣れる気はしないが今日もメイド服に袖を通していく。三日目となるとなんだかいろいろな部分を露出させまくるような短いスカートや胸元がはだけたこの衣装にも少しばかり目が慣れてきた。いや慣れたくはないが。今日の天気は少しだけ曇っているようだ。


「リナちゃん、ご飯の時間になるまで今日はアーモンド君の世話をしようか。昨日軽く食事をあげただけになっちゃったからね。私はその間に前言ったリナちゃんの部屋を作るから世話が終わったら戻て来てね」


「そういえば、前に部屋を作ってくれと頼みましたね・・・。それでも寝るときはカリナ様の部屋で寝なければならないですか?」


「当然だよ!」


と言われたので諦めてアーモンドの世話に行く、小屋に行くとアーモンドが息をふんすと鳴らして起き上がった。やっと来たかと言わんばかりに。


「ごめんね、アーモンド。そういやブラッシングしてなかったからしてあげるな」


といって軽くブラッシングをする。アストレア国に昨日行ったとき、食材を買うついでに色々と雑用品なども買い込んでおいた。自分は特に買いたいものも浮かばなかったのだが、カリナ様から色々と買わされた。化粧品は断固として拒否することに成功したが、化粧水や乳液ぐらいはしろということで買わされた。ちなみに風呂場にある。自室を作ってもらえるらしいが置きたいものがこれといって浮かばないのでしばらくは物が少ない状況が続きそうだ。・・・ブラッシングに戻ろう。アーモンドは鼻を伸ばしていて気持ちよさそうに見える。一通りブラッシングを終えると感謝を伝えんとばかりに顔をぺろぺろと舐めてきた。カリナ様は今作業中なので少し目を外しているからか存分にじゃれついてくる。しばらく戯れているとじゃれつきに気付いたのか作業を終えたカリナ様が瞬きをした瞬間目の前に来た。


「こらー!リナちゃんに何しやがるんです!!」


と少しだけ起こった様子でカリナ様がアーモンドの方を見ると耳をそっぽを向いてしまった。とにかくアーモンドの世話が終わったので部屋を見に行こう。



完成というか増設された部屋はいかにも木造な部屋だが、木造であるからこそのいい香りがする。とりあえず入れるものはほぼないが入れていく。クローゼットといずれ買ったものを入れる用の棚をカリナ様に運んでもらう。自分の力は今ありえないぐらい貧相なのでそんな重いもの運べない。そもそも男の時でも難しいだろう。・・・カリナ様はさも当然といわん顔で運んでいるが。とりあえず自分の服(メイド服やパジャマぐらいしか特に無いが)を入れて、物置にこれまたカリナ様が買った自分用のブラシである。あまりにも質素すぎるので今度外に出る機会がったらさすがに何か買ってこよう。本とか小物を置いた方がいいかもしれない。

こちらの作業が終わった頃、ちょうど昼頃になった。というわけで料理を作る。今日の昼は買ってきた肉と野菜でサンドイッチを作ることにした。昼食と言ってもカリナ様は別に食事は無くてもいいので量は要らないし、自分は思ったより食べれないのでこれぐらいでいいのだ。というか、今更だがお金がないので食費がばかにならない方が助かる。ただアーモンドがいるので農業とか初めてもいいかもしれない。見知らぬ土地でする農業も問題は色々とあるだろうがなかなかできない体験なのでやって損は無いだろう。今度それについての本とかを探しに行こうかな。そうこうしているうちに肉を食べやすいサイズに切って野菜で挟む。肉は、この世界でも猪や鳥のようなモンスターを家畜化していたり、モンスターの肉が屋台で売られているようだ。味は大きくは差は無いとネイラさんが言っていた。

「いただきます」と言ってサンドイッチをカリナ様と食べ始める。黙々と食べている(カリナ様に食事中も手を出すなと伝えてある)とほんの少しだけ喧騒が聞こえた。距離が遠いのか何を言っているのか分からず、何をしているのかもわからない。食事を終えるとカリナ様が急遽立ち上がった。


「なんかあったかな?ここには今認めた人物しか入れないようになってるか迷い込むことは無いけど。ちょっと外の様子を見に行ってくるね。すぐ帰ってくるからリナちゃんはここでいい子に待っていてね」


「はぁ、別にいいですが、子ども扱いしないでください!」


といってカリナ様は昨日使ったワープか何かの力でどこかに消える。家の中から騒がしい人が消え静かになる。少しだけ残っていた食事を食べて時間をつぶす。数分ほど経って、食べ終わった皿を洗い終えるとちょうどカリナ様が帰ってきた。


「う~ん、なんだか武器を持っていた人たちがアストレア国に向かっているみたい。アメリアちゃんはなんかこのことを知っているみたいだから対処するって言ってたね」


「ということはヒラシア王国が戦を仕掛けに来たのでしょうか。ど、どうしましょう」


「大丈夫リナちゃん、私がいるから安心して。ここには手一本たりとも触れさせないから。ただアメリアちゃんがリナちゃんに話があるから来るかもって言ってた。もうすぐ来るんじゃない?」


カリナ様に安心してと言われてほっと安心する。最後にさらっとアメリアさんが来ると言っていたが国を置いて出てきて問題ないのだろうか。と思っていたらちょうど来た。ネイラさんと一緒にアメリアさんが来たようである。タイミングが良いのは結構だが、急に出てくるとびっくりするのでやめてほしい。昨日の門番さんもこんな気持ちだったのかもしれない。


「カリナちゃんのお家に無事着いたようね、あら昨日のメイドちゃんも丁度いたのなら話が早いわ。ネイラ、私はカリナちゃんとお話しするからあなたはメイドちゃんに用件を伝えなさい」


「はい、承知しました。ではリナさん、簡潔に用件を伝えます」

「私たちは明日以降にでもあなたが勇者として旅立たれたヒラシア王国と戦争をします。あなたもついてきますか?」


「はい?ちょ、ちょっと待ってください!考えを纏めさせてくれると・・・」


「はい、大丈夫ですよ。今すぐ決めろという話ではありませんから。早いに越したことはありませんが」


急に戦争するからついてこないか、だって?勇者に任命されたときは高揚感から戦いを舐めてた淵があるが戦争は違う。そもそも元の世界でも聞き伝いぐらいでしか起きておらずその場で見たこともましてや戦ったこともない。ヒラシア王国はカリナ様が前に壊してくれたバングルの件があったので怪しいし、少し許せない部分がある。しかし自分が行って何になるのか。足手まといにしかなる気がしない。


「・・・少々考えが纏まらないようですね。あなたにはゆっくりとここで事が過ぎるのを待っていてもよいし、復讐でも何でもいいですが王国に向かうもよし。後悔しない方を選んでください」


そう言われても決められないものは決められない。どうしようかと悩んでいると話し終えたのかカリナ様がやってきた。・・・自分に飛び込むような形で。


「とう!」

「うわぁ!!!」


当然受け止められずに床に倒される。男の時なら喜ばしい局面かもしれないが生憎今は女だし悲しいことに被食者側である。


「リナちゃんがどういう思いを持っているか残念ながら私でも分かりませんが、私はアメリアちゃんの方を手伝います。そもそも相手はリナちゃんに酷いことをしたからね!だからリナちゃんにはついてきてもらいます!!私の近くにいれば安心だから大丈夫だよ」


そう最後にほほんで言った。ああとても安心する。カリナ様なら昨日の男を瞬殺したように、近くにいれば安心だろう。ならば自分は付いていくだけだ。


「そういうわけでリナちゃんも連れていきます。ただ私は直接関与しているわけではないのでよほどのことが無い限り手を出しません。アメリアちゃんはそれでもいいですよね?」


「ええ、これはメイドちゃんはまだしもカリナちゃんには全く関係のないことだからね。手を出さなくても私たちでどうにかするわ。だから安心して見守っててちょうだい」


そういい張るアメリアさんは強気だ。前にステータスを見たこともあるが自分に自信があるのだろう。アストレア国は国の内部にアメリアさんを中心とするグループが強いらしい(ネリアさんは部下の筆頭のようだ)が確かにこれはカリスマを感じる。民衆もついていきたくなるだろう。なんだか安心感が出てきたところで用件を伝え終わったアメリアさんたちは準備をしに戻っていった。

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