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転生

昔から可愛いものが好きだった。

男の子向けのアニメより女の子むけのアニメのほうがよく見たりした。


でも趣味はちゃんと男寄りでカードゲームなんかもやった。

そこでも可愛い女の子のデッキしか使わないぐらいには可愛いものが好きだった。


自分自身も可愛くしたい。そう思った時期もあったが、所詮男の自分では可愛くはなれないと理解していた。

だからかっこよくなれるように努力だってした。


だからなのだろうか、思わずトラックに跳ねられそうになっている子を助けて自分が跳ねられてしまったのは……



~~~~~~~~~~~



「ん?ここは……」

周りを見渡すと一面の白、何もない空間だった。


「目覚めましたか」

突然頭に直接響くような声がした。


「誰だ?」

「私は貴方達の言うところの女神に当たるものです。この度は交通事故で死んだ貴方の魂を地球の神からもらい受けましてこちらに呼ばせていただきました。」


わけがわからなかった。

まぁ自分が死んだのは百歩譲っていいとしても、勝手に自分の魂が売られてるようなことになっているのには納得がいかない。

そのあたり少し聞いてみてーーー


「そのあたりは『地球』という場所は実は魂の養殖場になっておりまして、亡くなった方の出来上がった魂を買い上げて使うのがいわゆる『転生』ってやつですね」


ーーーー声に出てたか?

いや、恐らくは……


「はい、考えることぐらいはわかりますよ。と言っても今は魂が剥き出しの状態だからわかるだけですけどね」


なるほど。つまり俺は声に出さず考えるだけでいいんだな……


「まぁそうですね。とりあえず理解できたようなので説明をしますね。貴方にはこれから私の管理する世界に行ってもらいます。そこで何をしても構いませんし、何もしなくても構いません。そこで20年は過ごしてもらいます」


20年……しかしどんな世界なんだ?


「そのあたりはなんといいますか……魔法があり、魔物が跋扈する世界と思っていただけると」


そこで20年……魔物とやらに見つかったら死んでしまうのでは?


「そこは20年は死なないように呪い……祝福をさせていただきますので大丈夫ですよ」


呪い……まぁどんな状況でも死なないのはもう呪いでしかないな、対抗する手段がないことには食われ続けて20年とか、バラバラになって何もできない20年とかなら行かない方がましだろう。


「そうなってしまうので、貴方の望みを一つだけ!一つだけ叶えさせていただきます!でも基本的に大雑把にするとその分力が弱くなったりするので気をつけてくださいね!」


例えばすべての魔法を使えるようになりたいとかだと?


「そうですね……すべての魔法は使えるようにはなりますが魔力が足りず全力では使えない……みたいなことになったりします」


……なるほど。

つまり戦える力を得た上で俺の望みを叶えるには………………


「決めたぞ、俺は魔女になる!」

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