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2幽霊、異世界に参戦する

こんにちは!

 神様と思われる謎の理不尽的存在から異世界に追いやられた私は、暗いくらーいボロ屋敷の中に存在していた。そこに私は存在していたのだ。


 ……透明な体躯を持った幽霊として。


 なんで!? どうして!?


 こんな事態を招いてくれた適当ゴッドに文句を言いたいが、文句を言う相手はどこにもいない。それに、混乱している頭に反して、自分が幽霊であることにはあまり違和感がない。


 どうやら私個人の思惑は無視して、私の体や精神はこの幽霊ボディが本能的に素敵なマイボディだと認めてしまったようなのだ。それに、何故か自分が死ぬ前にどういった人間だったのかが思い出せない。


 覚えていることは私が地球出身であること、自分が女であることの二つだけだ。他にも細々としたことは覚えているが、それは別にいいだろう。


 あ、ちなみに名前は覚えていない。名前も覚えてないなんて不安じゃない? と思うかもしれないが、そもそもこの状況だし今更だ。


 それに、存外私はたくましいようだ。最初こそ不安で混乱してたし、あの適当な神にはムカついてた。だけど、今はもう落ち着いたし、これからどうしようかという考えに移っている。


 ……まぁ考えてばかりじゃ仕方ないので、気分転換にストレッチとして両手を壁に当て体を動かしてみようかな。……すり抜けた。もう一回試してみる……すり抜けた。


 意を決して身体を壁にぶつけてみる。……すり抜けた。


 な、なんじゃこりゃー!!


 と、驚くまでもない。幽霊らし過ぎて逆に笑ってしまう。どうやらよくある幽霊の典型的な能力、壁抜けが出来てしまうらしい。本当に自分が幽霊になってしまったんだなと思う。


 そのまま試しに壁越しに顔を出してみる。……すごく間抜けな姿だと私自身も思うけれど、それを笑ってくれる友達もいないのが悲しい。……ん?



 ……確かに友達はこのぼろ屋敷に存在しないけれど、どうやら私以外にもこのぼろ屋敷にいるらしい。私の視界の先には、小さくて、しっぽが長くて、ちゅーちゅーと鳴く生き物が存在していた。


 もうお分かりだろう。そう、ねずみだ。異世界だということでどんな生き物がいるのか不安だったが、こうした地球にもいたような生き物も存在しているのだと知れて安心した。尚、私にはまだ気づいてないみたいだ。幽霊だから影とか薄くなってるのかな。


 だが、ここで一つ不安になることがある。なんで名前を覚えてなくてこういった記憶は覚えているのかわからないけれど、私の全然頼りにならない記憶の中では、今の私のような幽霊は生者を羨み自分と同じ側に引きずり込もうとする話というか言い伝えのようなものがあったと記憶しているのだ。


 でも私は、この生きているねずみを見てもなんとも思っていないし思いそうにない。こう、なんというか、負の感情がめらめら~として自分が自分じゃなくなっちゃう感覚はなさそうで安心した。人間を見たらどうなるかはわからないけれど、ねずみの時と同じで大丈夫だと信じたい。



 ……ちょ、ちょっとねずみに話しかけてみてもいいかな。『何を言っているんだお前は』って思ったかもしれないけど、私からしたらこの異世界で初めて出会った生き物なんだよね。


 第一村人発見! ってほどじゃないけど、それでも一期一会。この出会いを大切にしてみたいのだ。……うん、私良いこと言ったぞ!


 というわけで、勢いは大事、女は度胸だ。行くぞ!


「こ、こんにゅちゅわ!」





「……………………………………………………………………か、噛んだーーー!!」

「ちゅ、ちゅちゅーーーーーーーーーー!!!!!!」


 挨拶を噛んじゃって私もびっくり、いきなり幽霊が話しかけてきてねずみもびっくり。ダブルびっくりで場がめちゃくちゃになったその時! 私に衝撃が走った!

何の衝撃が走ったのか。それについては次回!

そしてブクマと評価はいつでもおまちしてましゅ!!

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