スッキリ目覚めた朝には・・・。
美味しいご飯を食べて、ぐっすり眠った翌朝はすこぶる元気だった!
「今日は森ヤギ達を何とかしてあげたいよね」
朝食にはまだ早い時間だから、今のうちに様子を見に行ってみよう。魔王城の裏の空き地に行ってみると、昨日は無かった立派な囲いが出来ていた?!
「あ、あれ?昨日は結界張っただけだったのに・・・こんなの無かったよね?!」
囲いの中はヤギ達が走り回っても、この先数が増えても大丈夫なくらいに広い。良く見ると水を入れる桶や、餌を入れる場所まであるよ?!
「いったい誰が・・・って、リガルド様しか居ないよね」
はあ~・・・何か、胸が熱くなってキュンキュンする。うちの魔王様が優しすぎて尊いってこんな気持ちなのかな?!
「何をしている?」
「あ?!今の見て・・・っ?お、おはようございます!」
私が悶えていると、後ろからリガルド様に声を掛けられた!今の動き見られてないよね?!気持ち悪かったらどうしよう!
「クッ・・・面妖ではあったが、気持ち悪くは無かったぞ?それよりも、どうだ?」
腰をグイッと引かれて、リガルド様に抱き着いちゃったよ・・・。
「は、はい!すごく気に入りました・・・ありがとうございます!」
「嬉しいか?」
私の髪を優しく梳いて、リガルド様の顔が私のすぐ傍で笑っている。何か・・・何か、じわ~~~って胸が熱くて・・・満たされた感がすごい。
「リガルド様が私の事を思ってくれた気持ちが、凄く嬉しいです・・・」
リガルド様の胸に頬を摺り寄せて、ギュッと強く抱きしめた。リガルド様の顎が私の頭に乗っかって、ギュって抱き締め返してくれるの・・・ううっ・・・幸せだなぁ。
「「「「「メエエエエエエエエエッ」」」」」
その時、5匹の森ヤギ達がこっちを見て一斉に鳴いた。あ・・・はい。朝ご飯がまだだったね。
「リガルド様、この子達にご飯をあげたいんですけど・・・」
「そこの囲いの扉を開けたら、地上の囲いの中に自動的に転移するようにしておいたぞ」
「はわ?!リガルド様、天才?!」
試しに囲いの扉を開けて森ヤギ達を誘導したら、扉から出た瞬間に姿が消えていく!私とリガルド様も扉を通り抜けると・・・地上の草原に出て、吃驚したよ!すっごい!!
「ここはノームのお爺ちゃんと緑化した場所ですね?!森ヤギ達、嬉しそう!」
良い感じに伸びた草を、森ヤギ達がモリモリと食べている。しっかりした囲いと、上を見たら結界も張ってあって安心だね。
今日はお天気も良いし、森ヤギ達はこのまま放牧しておくことにしたよ。
「それじゃあ、そろそろ私達も朝ご飯にしましょうか!」
朝食は和食にしようかな~・・・ふふふっ外国人には高難易度の納豆を、リガルド様に出しちゃうぞ!
「だし巻き卵と、アサリのお味噌汁、お漬物と塩鮭でしょう~・・・それから、これは納豆といって私の国ではソウルフードとも呼べるものですよ!」
葱を入れた納豆を粘~っと伸ばして見せれば、リガルド様の眉間の皺が見たこと無いくらいに深くなった!
「お前は恩を仇で返すのか・・・それはスライムだろう」
「あ、この世界にスライムいるんですか?!じゃなくて、これは大豆という豆を腐ら・・・発酵させた、健康食品ですよ!騙されたと思って食べてみて下さい!」
白米の上に納豆を掛けて、リガルド様に押し付けた。なかなか口にしないので、煽ってみましょうかね。
「まさか、魔王様ともあろうお方が・・・怖いんですか?」
「む」
あ、今・・・本気でムッとしてるかも?!ジトリと私を睨んでから、リガルド様は箸を器用に使って納豆を食べ始めた。
「お箸の使い方を完全にマスターしましたね」
「む・・・もぐもぐ・・・もぐ・・・ん」
噛むごとに眉間の皺は取れていき、おかわりのお茶碗を差し出してきた。白米を盛り・・・リガルド様を見れば、顎で納豆を指し示す。
「はい、おかわりをどうぞ。納豆は美味しかったみたいですね?ネギの他にもシーチキンを入れたり、パスタと炒めたり納豆の世界は広いので!今度作ってみましょうか」
だし巻き卵を頬張っていたリガルド様が、こくりと頷いた。ふふっ・・・和食もいける魔王様って面白いね!
「ぶはっ魔王が納豆を食べるとか、ウケるね?!」
腹を抱えてゲラゲラと笑う神が、涙を拭って立ち上がった。
「は~・・・あの子の世界は平和で良いね。見てて面白い」
「そうですね、他の世界は・・・まぁ良いでしょう」
今日も神と補佐官は世界を覗きながら、罰を与える世界を選別している。
はあ~・・・毎日納豆を食べると、健康に良いらしいです。キムチ、アボガド、チーズとか涎が出そうです^^
ブックマーク、評価、読んで下さってありがとうございます!元気が出ます^^




