たまには、バトルガールな私。
「ふむ。実践の訓練に丁度良いな。ホノカやってみろ」
「は~い」
またリガルド様の無茶振りだけど!エルフの2人には、リガルド様から受けた戦闘訓練の相手になってもらおう。
先ずは広範囲結界で場を支配する。これをするのは、周りに必要以上の被害を出さないためだって!エコだね?!“壊したくないものが側にある時は、特に念入りに掛けろ”とはリガルド教官の教えです。
ここには薄青色の綺麗なリリンの花が咲いているから、私は個別結界も追加しておいたよ!
「ちょっと待って下さいね~」
私は身体強化、加速を掛けて足を一歩後ろに引いた。ファイティングポーズを構えると、シグルズさん達に向かって指クイで(かかって来んかい!)と挑発した。
苦笑いしたシグルズさんが剣を納めようとしたので、小さな電撃を手裏剣みたいにして投げつけた。
「おっと?!」
シグルズさんが後ろに飛び退いて回避したと同時に、ヘイムダルさんがリガルド様に向かって切り掛かった!わあ~?!そっちじゃないよお?!
「相手は私ですよっ!」
「・・・っ?!」
転移でリガルド様の前に飛んだ。ヘイムダルさんの剣を左手で受けて、右足を鳩尾に蹴り込んでやったよ!流石に回避が早くて、浅くしか入んなかった!
“相手に考える時間を与えるな”リガルド教官の声が聞こえます。イエッサーです!ヘイムダルさんの頭上に転移して、ヘイムダルさんの首を両足でがっちりホールド・・・からの捻りを入れて、首を折る!!
「くっ」
ヘイムダルさんが私の腹に向けて魔法を撃ち込んできたんだけど、残念でした!結界の多重掛けしてるから利きませんよ!さらに体重をかけて首を捻り上げていると、シグルズさんが歩いて来て私をヘイムダルさんから引き剥がした。
「わかった、わかった。お前の勝ちで良いから、離れような?」
「むう!」
これから良いところだったのに!私を抱っこしたシグルズさんが、苦笑いでリガルド様に私を手渡した。
「私は荷物じゃないんですけどぉ」
「ふう・・・魔猿にしがみ付かれた気分でした。ホノカさんは金虫を見て気絶するのに、戦えたんですね」
ヘイムダルさんが憎まれ口をたたいてくるの、どうかと思うなぁ。リガルド様をチラッと見たら、薄く笑って頭を撫でてくれた。
「あ~・・・そういうのは、2人だけの時にやってくれ?で、今日はどんな用件で来たんだ?」
「さっき言った通りだ」
「本当に略奪に来たのか?」
あ、また誤解がある言い方だったかな?もちろん略奪なんて乱暴な事はしないよ?!
「はいはい!さっき言った物と、私の手持ちの物と物々交換を希望します!」
「・・・ああ、交換なら大丈夫だ。森ヤギの管理者のとこに案内しようか?」
シグルズさんは話が早いなぁ!まだ不満顔のヘイムダルさんとは一味違うね?・・・んもう、しょうがないなぁ!不貞腐れた人には美味しいものでもあげようかね!
「シグルズさん、ヘイムダルさん、これどうぞ!」
鞄から取り出した3色団子を2人に差し出した。1本で3つの味が楽しめるなんて、お得だよね!
「む・・・」
リガルド様の口にも、素早く3色団子を近づけた。わかってますよ!はい、あ~ん?
「あ、美味いわ」
「私達の頭を串刺しにしてやるぞ・・・え?」
ヘイムダルさんのおっかない妄言に、シグルズさんが被せ気味に言った。パクパクと団子をたいらげて、おかわりを催促してきたよ。
「もう!一本だけですよ?これはですね~お米の粉を練ったもので、甘くて美味しいんですよ?」
私も団子を一つ齧ってみせた。毒なんか入ってませんアピールだ。ヘイムダルさんが納得いかない顔だけど、団子を齧って・・・パクパク食べ切ったね。おかわりを渡せば、素直に受け取ってくれたよ!
「・・・俺にはおかわりは無いのか?」
私をお姫様抱っこしたままのリガルド様が、唸るように言ったのでお団子を食べさせてあげたよ!リガルド様がモグモグとお団子を食べる姿を見ていたら、可愛いな~って思ってにやけちゃった。
「・・・もぐもぐ・・・チュッ」
「あ~・・・だからな、そういうのは俺らが居ない所でやってくれ?」
リガルド様がモグモグしてる途中でキスしたから、お団子味のキスだったぁ・・・。リガルド様ばかり見ていたから、横でシグルズさんが何か言ってたけど聞きそびれちゃったなあ・・・。
私の記憶では3色団子って食べたことが無いなぁ・・・。もっぱら餡子か黒ゴマ餡とかですね^^
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