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ちょっとお行儀の悪い、肉祭り。

魔王城に戻ったらお風呂に入って、少し休んでから調理開始だ。熟成させる分を残して、ステーキ用と焼き肉用の厚さに肉を切っていく。

魔王城の厨房には鉄板も焼き網もあったよ!此処で、このまま焼いて食べちゃ駄目かな?鉄板焼き食べたい。

「黒ちゃん、リガルド様を呼んで来てもらっても良い?今日は此処で夕食にしたいんだ~」

暫く考えていた黒ちゃんが、縦と横の間の角度で一度体を揺らして飛んで行った。呼びに行ってくれたのかな?

「さて、簡単にだけどテーブルセッティングしようかな」

魔王城の備品がどこにあるか分からないから・・・鞄の中から綺麗なランチョンマットを2枚取り出して、その上にお皿やカトラリーを並べたよ。


「来たぞ」

少し怪訝な顔をしたリガルド様が厨房にやって来た。そりゃそうだよね、魔王様が厨房に呼びつけられるなんて初体験だよね?

「そこに座って下さい。場所はあれなんですけど、美味しい夕食をお出ししますので!」

着席したリガルド様のグラスに赤ワインを注ぐ。もちろん、私のグラスにも注いでおくよ~!

「さて、今夜は鉄板焼きです。魔牛のお肉を焼いていきますね~」

熱した鉄板に薄く油をひいて、スライスしたガーリックを炒める。香りが立ったらお肉を焼いていくよ。

粗目の塩コショウを振ったお肉を、両面が焼き色がつくまで焼いて、さっと白ワインを振りかけて~蓋をして蒸し焼きに。

中が薄っすらピンク色のお肉を食べやすい大きさにカットして、お皿へ盛った。くぅ~美味しそう!

「この緑色のはワサビといって、ちょっと鼻から抜ける辛さがあるので、付け過ぎないようにして下さいね!」


「む・・・美味い。・・・くっ・・・」

「あ、付け過ぎましたね?鼻が痛いでしょうけど、すぐ治まりますので大丈夫ですよ!」

私は、ワサビと醤油でいただくステーキが好きなんだ~!ん~魔牛のお肉・・・肉汁が甘くて、美味しいよう!

お行儀が悪いんだけど、私はお肉をモグモグ食べながら、次は鉄板の上で野菜を焼いていくよ。

輪切りの玉ねぎに、私の大好物のエリンギ!ピーマンも焼いておこうね。塩コショウを振って、リガルド様のお皿へ。

「嫌な顔しないで、野菜も食べましょうね!お肉も焼きますから!」

焼き肉用に切った肉をさっと焼いて、金色の・・・例のタレを掛けて、野菜の横に乗せた。お肉と野菜を一緒に食べたら美味しいですよ。


「・・・美味い。この味付けは良いな」

「やっぱり男の人は、濃い味が好きなんですね!」

リガルド様はパンを食べてるんだけど、私はお米と一緒に食べてるよ!お米とワインは・・・ちょっと合わないんだけど、細かい事は気にしない私です。

「さあ~!お肉ばっかりなんですけど、良いですよね?最後は牛タンのソテー、デミグラスソースです!」

牛タンを1本そのまま寸胴で6時間(魔法で時間短縮したから、3時間)煮てから皮を剝き、スライスしたものをオリーブオイルとバターでソテーする。白ワインと別に作ってあったデミグラスソースを掛けて、少し煮立たせる。

皿に盛って生クリームを回し掛けたら、出来上がりだ。牛タンがとろけるくらい柔らかくて美味しいよ。


「ソースとお肉をパンに乗せて・・・あむっ・・・美味しい~~!!」

白ワインが進む・・・リガルド様をチラッと見たら、珍しくじっくりと味わっている。おかわり用意しとこうかな?

「ん」

「はい、おかわりどうぞ!」

「この料理は・・・定期的に出しても良いぞ」

「そんなに気に入りましたか?」

「ああ、美味い。近いうちに魔牛狩りに行くか」

ふふふ・・・真剣な顔で言うから、ちょっと笑っちゃった。リガルド様の好きな味が増えていくのは嬉しいなぁ!

でも、私もまた食べたいから・・・魔牛が絶滅しない頻度で、狩りに行きたいよね・・・!


お肉のことしか考えてないので、厨房でそのまま食べようというお行儀の悪い回でした^^;

牛タンのデミグラスソースは昔、バイト先で調理してて人気メニューでした。6時間煮込んで皮を剥くのがけっこう怖くて、(見た目的に舌なので)マスターに情けないとバカにされたのが思い出です^^;

ブックマーク、評価、読んで下さってありがとうございます!嬉しいです^^

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