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地底の国へ行こう 2

「そろそろ落ちるぞ」

「落ちる?」

視界が土色から変わって、広い空間に文字通り・・・落ちた?!

「にょわああああ??!!」

髪がばさばさと巻き上がって、視界を遮る。リガルド様にしがみ付いたら、何とかしてくれるって信じてるから!!だって、私まだ転移も飛行も出来ないですからああああああああ!!!!

「頭の中で叫ぶな。煩い」

「ひ、ひどっ!」

足元は底が見えない暗闇だし。光源は私達の周りに纏わりついてる、光るキノコだけだし!怖いんだもん!!


「ふむ・・・俺に縋ってみろ」

「縋っ?!~~~ったっ助けて下さい!リガルド様!!」

こんな状況で、意地悪しないで欲しい。でも、状況に応じてプライドを捨てられるのも、私のプライドなんだよ!!

「もう少し寄こせ」

「?!・・・あ、・・・てます」

「もう一度」

「あっいしてますからあ!!私を守ってください?!」

ブワッと巻き上がったリガルド様のマントが、私を抱き締めるリガルド様ごと包み込んだ。


「フッ・・・俺に愛を囁くか。お前から求めるのなら、仕方が無いな」

ギュッと目をつぶっていた私は、態勢に違和感を感じて、そっと目を開けたんだけど・・・?!

「っ~~~?!!」

腰と背中にリガルド様の手が添えられていて、体を後ろに反らされている。わ、わわ私の股が、リガルド様の太腿を跨いでいるうう~~??!!!

「どどどどどどっういう状況ですかあああ??!!」

「ふむ。お前が俺に(助けて)欲しいと言っただろう?」

「ちっ違っ・・・そんなこと言ってないです!!」

ニヤニヤと意地悪そうに笑う、リガルド様の顔が近づいてきて・・・私の唇をべろりと舐めたあ?!

血液が体中を凄い速さで昇りつめた私は、パニックと熱さで頭がボンッと弾けて・・・・・・・。


***************


「む?気を失ったのか?・・・ホノカ」

ホノカの顔が真っ赤に染まり、首が後ろにガクリと落ちた。細く白い両手はだらりと垂れて、脱力しているのがわかる。

「少し虐め過ぎたか?」

ホノカを抱き上げて、黒を見上げた。俺と同じ色の目を細め、ジトリと睨んでくるこの使い魔は、随分と自我が育っているようだ。もはや俺とは別のものだな。

妙な気分だ。嫌ではない笑いが薄く漏れた。

「行くぞ」

腕の中で眠るホノカにそっと口づけた。ホノカがくれた言葉が胸を熱くする。次は、自らの意志で言って欲しい。

俺は黒を連れて、ゴツゴツとした岩の道を歩き出した。ホノカが望む、地の精霊のを捕まえに行こう。


***************


「・・・っんば?!」

カッと開いた私の目に飛び込んできたのは、茶色い岩の天井?と・・・私を覗き込むリガルド様と、黒ちゃんの赤い目だ。

「あ、あれ・・・?」

此処はどこ?私は穂乃花。あ、記憶は大丈夫そう。リガルド様の手と、黒ちゃんの小さいお手手が、私を引っ張り起してくれた。あ、両手に黒い・・・花?

「此処はドワーフの宿だ。・・・大丈夫か?」

「あ・・・はい?!大丈夫です!」

リガルド様が大丈夫かって・・・分かりやすく言葉で、私を心配してくれたのって、初めてじゃない?!

胸の中がじわあ~っと温かくなって、嬉しくて胸をギュッと押さえた。


「胸が痛むのか?見せてみろ」

「ちっ違っ!!ぜんっぜん、痛くないですから!!」

真顔で聞いてくるから、たぶんエッチな意味で聞いてるんじゃないよね?!

「え~と・・・あ!そうだ!ノームじゃなくて・・・ドワーフの宿なんですか?!」

無理やり話題を変えた私を、怪訝な目で見つつも、リガルド様が説明をしてくれた。ここは地底にあるドワーフの国の外れで、採掘場なんだって。この周辺のどこかにノームがいるらしい。

「その場所がどこか、リガルド様は知っていますか?」

「知らんが、ドワーフを締め上げて聞けばいいだろう」

「いやいや?!もっと平和的に聞きたいなって!その方が、私は嬉しいです!!」

優しくなってきたなって思ったんだけど、やっぱり魔王様だった!暫く黙っていたリガルド様が、頷いた。


「ホノカがやってみろ。お前の平和的な会話に興味がある」

その顔は絶対に、私の“平和”を力技と勘違いしている気がするな~?!違うんだけどなあ?!

リガルド様の誤解を解けぬまま、とりあえず宿を出て、採掘場を探索することになった。

余談だけど、私が寝ていたベッドは、小さいベッドが3つ並べられた状態だったよ。白雪姫の気分だった!



さ、寒い・・・でも、ピスタチオアイスが美味しい・・・。

落ちるか、引っ張られることが多いホノカです^^;

リガルド様は、自覚があるのか無いのか?微妙ですね。


ブックマーク、評価ありがとうございます!嬉しいです^^

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