隣でねむらせて・・・2
黒を腹の上に乗せたまま、ホノカが寝息をたて始めた。
「・・・・」
この女は、出会った時から良く食べ、良く寝ている気がする。能天気に育った、まるで子供だ。
腹の上が温かいのか、黒も目を閉じて動かなくなった。視界が途切れたのが、気に食わない。
城を出て、ホノカが寝転がる場所まで歩いて行った。転移すれば早いのだが、手間を惜しみたくなかった。
「この俺を歩かせ、汚れた地に膝を突かせるとは、生意気な奴だ」
気持ち良さそうに眠る、ホノカの鼻を摘まんでやりたくなったが、代わりに頬を軽く撫でるだけにした。
「・・・・・」
ホノカの周りに日差しを軽減するように、薄い膜を張っておく。それからホノカを抱き込むようにして、横に寝転んだ。煩くて生意気な女だ。だが、甘くて温かい・・・異世界から落ちてきた俺の女だ。
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「んん・・・?ふあ~・・・寝ちゃってたかぁ・・・?!」
体が熱くなって、目が覚めた。欠伸をして、腕を伸ばそうと思ったんだけど・・・がっちりホールドされいて、吃驚して見たら・・・リガルド様に抱き締められていたんだよ?!
思わず、心臓が口から飛び出しそうになった!!あ、表現が古かったかな?へへへ・・・。
「ど、どういう状況?」
お腹の上には、目を閉じた黒ちゃんが乗っている。リガルド様の艶々の黒髪を梳いて、顔を覗き込む。長い睫毛が微かに震えた。深い緋色の美しい瞳が見たい・・・。意地悪に笑う顔が見たい・・・。柔らかな唇に触れ・・・
「~~~~っ??!!」
何を考えてるんだ、私は!!一人で悶えて、恥ずかしくなった。・・・もう、もう一回寝るしかない!!
私は体を横に向け、リガルド様に抱きついた。黒ちゃんを潰さないように、気を付けながら。
「おやすみなさい、リガルド様、黒ちゃん・・・」
もう当たり前になってしまった、リガルド様の温もりと匂いに安心して、私は直ぐに眠りに落ちたんだ・・・。
・・・お昼頃にお腹が空いて目覚めた時には、リガルド様にじ~っと寝顔を観察されていた!!
うわあああああああ?!!は、恥ずかしい!!とりあえず、リガルド様の胸をポカポカ叩いておいたよ!!
「これはなんだ」
「えっと、クラブハウスサンドと言ってですね、ターキーという鶏肉に、ベーコン、葉野菜に・・・とりあえず、食べてみたらわかりますので!」
「む・・・カリカリのパンが美味い。中に挟んである肉の旨味と、シャキシャキの食感が良いな」
「そんなに長い感想を言うなんて、珍しいですね!お口に合いました?おかわり出しましょうか?」
「うむ」
口いっぱいに頬張ったまま、手を差し出している。何か今日のリガルド様、可愛いなあ。追加で山盛りポテトと、ケチャップを出したんだけど・・・リガルド様が「血か?」といって眉間に皺を寄せていたのが面白かった!
お腹いっぱいになった私は、畑作りの続きをしたんだけど・・・なんと、リガルド様が畑に苗を植えるのを手伝ってくれたんだよ?!腕まくりして、軍手をはいたリガルド様が新鮮だった~!!
「リガルド様って、意外とお野菜食べますよね?」
「どういう意味だ?」
「いや~・・・魔族って、血肉を食べてるイメージが・・あ!いしゃい?!
いしゃいれすって!!」
「頬肉が美味そうだな」
うわあああああ!!ごめんなさい!!冗談のつもりだったんです~!!
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