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始まり

 

 終わった……と思った。

 全身の痛みが激しく、動けない。


 赤信号なのに猛スピードでやってきた車に轢かれた。

「危ない!!」という声が少しは聞こえていたけれども、

 スマホを見ながら音楽まで聞いていたので、なんだろう……と振り向いた時にはもう遅かった。


 轢かれたというより、飛ばされたと言うほうが正しい。

 俺の体は衝撃で飛び上がり、ボンネットかフロントガラスに当たってから地面へとずり落ちたようだった。

 突然のことで何が何やら分からなかったが、車のタイヤとナンバーだけが見える。


(0……0………)


 並んでいる00が重なって見える。

 視界が霞む。

 意識が薄れる。

 通行人が何人か集まってきているのに、その声が徐々に遠ざかってゆく。


(コレ…死ぬな……)


 死ぬことは思っていたよりあっけないことのように思えた。

 けれど、この間際にひとり頭に浮かぶ人がいた。


(俺が死んだら、あの人はどう思ってくれるだろう……)


 そう思った途端、目の前が暗転した。



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