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僕は海の底のダンジョンで眠り続ける  作者: 囮のイがラム
8/19

魚取りだよ海の底

作者は平気のへで前話を大幅改良しますので書き直した時はご注意をお願いしますorz

2人に魚取りを命令して

かれこれ数十分は

草原の上で横になっている。

ここには鏡は無いが

きっと、遠い目をして

後悔してる顔になっているだろう。


数十分前の僕は

2人の戦闘性能をみるために

魚取りで競いあって貰う事を思い付いたけど。

始まってみると

なかなかカオスな光景だった。としか言えない。


いやー

始めはちょっとした好奇心だったんだよ。

だって

最低ランクのモンスターでも

冒険者に襲いかかる魔物なのだ。

人間を殺すくらいの

性能はあるだろう?



せっかく呼び出したのに

戦闘力を確認するため

2人に喧嘩して貰って

どちらかを失う結果になったら

余裕で丸1日泣ける自信がある。


なので!

子供の頃

いくら頑張っても捕まえる事が

出来なかった。

危険察知、俊敏性、回避性能に定評を持つ

魚さんを基準にしてみたんだが、、、



勝負開始から

数十分経過した現在まで

疲労しない身体にものを言わせて

腕を振り回すマシーンに成り果てた。

泥だらけの骸骨


目と鼻の先まで近づけるけど

魚に勘づかれて逃げられを

永遠に繰り返す

海藻混じりの粘液体




喧嘩をしたり

何かを伝えようと頑張ろうとする

知性があるから多少は期待してたが

思った以上に知性は低いようだ、、、。

召喚者によって

ステータスが変動するわけじゃないよ、、ね?


ま、まぁ僕のアニメ知識で

教えれる事は少ないが

時間はたっぷりとある

使えそうな戦闘スタイルや技術を教えて

それをマスターしてもらい

少しずつ魚を取れるようにしていこう!


密かな熱意を胸に燃え上がらせていたら

どうやら、やっと決着がついたようだ、、、。



落胆した泥まみれスケルトンと


勝ち誇るように

天高くピチピチ暴れる魚を掲げた

海藻入りスライムがやってきた。


考え事をしてて大まかにしか

わからなかったけど

どうやら、暴れてたスケルトンに驚いた魚が

海藻で擬態してたスライムにわからず

突っ込んで来て

そこを確保していたようだ


スライムにスケルトン。

ゲーム的に考えると

感情が無さそうなモンスターなのに

どうして

あんなにも感情豊かなんだろか。

僕は苦笑しながら2人を労った


「2人ともご苦労様。スライムさんは僕らの家に帰ったら好きな方の椅子を選んだらいいよ」


それを聞いたスライムは

さらに喜びを表現しながら

元気な魚を

僕の目の前に持ってきた。


僕にくれる、、って意味かな?

あーでも

ダンジョンマスターになってから

お腹空いてないし

魚が粘液まみれだし

調理するための包丁も無いし。

(まぁ、包丁があっても捌けないんだがな)



「ありがとう、スライムさん。僕は大丈夫だから2人で分け合って食べなさい?」


まさか、拒否されるとは

思っていなかったのか

スライムの動きが少し止まり

ションボリとしたオーラを出しながら

魚を飲み込んでいく。

あれ、分け合わないの?

まず自分が食べる系ですか??


飲み込まれる魚は置いといて

うーん、、、。

さっきの反応は引っかかるな、、、。

2人に仲良くしてもらいたいけど

ちょっと可哀想だったかな

この子は良かれと思ってたのに

傷つけてしまったか?



しかし、粘液まみれの魚か、、、

全く食欲が湧かない。

少しも食べたいと思えない。

だが、スライムの優しさを

無下に出来ようか!

粘液まみれの魚と

スライムのションボリとした顔が

僕の頭の中でグルグル回る。


とりあえず理由を!

今、食べれない理由を伝えたら

わかってくれるかも


「いや!いらない訳じゃないんだよ!僕は肉の所しか食べれないからさ!だから、ウロコと骨を取らなくちゃいけないんだ。調理するための道具も無いからしょうがないんだよ!」


だから、ションボリとした顔は

止めてくれー!

罪悪感が重くのしかかる。

無理したら食べれるかも

しれないけど

食べれない僕を許しておくれー!



だが、スライムのとった行動は

僕に試練を与える。


何か閃いた様子のスライムは

ションボリとした雰囲気を消し去り

物凄い勢いで魚の入っている粘液体を

モニュモニュさせた。

すると、、なんということでしょう!

スライムの中で魚が

肉と骨とウロコに分かれるではありませんか!


再び僕の前にスライムが来て

スーパーで見かける

刺身のブロック状態で

目の前に持ってきました。

「これで食べれるよね?」(圧力)

と、スライムの声が聞こえんばかりの

プレッシャーを感じる。


目の前のヌルヌルテカテカした刺身からは

逃げられない。

僕は4年間におよぶ飲食店アルバイト時代に

覚えたスキル

『張り付けた笑顔』を発動し餡掛け刺身を

鷲掴みで受けとる。


指の間から餡掛けが滴り落ち

あまりの未知の感触に

鳥肌がスタンディングオベーション。

間違えるな、、、!

このオベーションは

悪寒とか気持ち悪さじゃない

この子の優しさへのオベーションだぁぁあ!



僕は冷静になるために

1度 深呼吸をして

餡掛け刺身を一口サイズにちぎり

大きな餡掛け刺身をスライムに返して

精一杯の笑顔で

スライムの頭を撫でる


「ありがとう、スライムさん。僕はこれで充分さ。食事が終わったら2人で仲良く魚をお腹一杯になるまで取って食べなさいよ?」


スライムはクネクネしながら

スケルトンに骨&ウロコを渡して

刺身を消化している。



分け合えって言ったけど

鬼畜のような分け合い方だな

まぁ、スケルトンが嬉しそうなら

良いんだけど、、、。


渡されたウロコは捨て

魚の骨を食べるスケルトンと

刺身を消化するスライム。


短い食事時間の後

よほど美味しかったのか

2人とも汚れた身体のままで

再び水溜まりへと走りだしていく。

さすがのスケルトンでも

魚のウロコは食べれないのか、、、。

逆に魚の骨は食べるのか、、、。



前世の僕は予想出来ただろうか

ゲームや漫画やアニメの中だけと思っていた

存在が目の前に存在し

喜んだり

悲しんだりと

喜怒哀楽を表現している。


非日常が騒いでいるのに

僕は驚かず心癒されているんだろうか。

いや、少しは驚いたよ?

だけど、それ以上に

心地良いと思っている僕が居る。

何故だろう、、、。


いや、自分の感情が理解出来ないのは

いつものことか、、、。

少し厨二病が顔を出しながら思い耽る。

人肌の温度まで温まりつつある

粘え、、、餡掛け刺身を

記憶から排除するために

封印してた厨二病の蓋を開けたが

ただ、自分を汚しただけのようだ、、、。


はぁ、、、。

覚悟を決めて

片手に持ってる

餡掛け刺身を口に恐る恐る放り込む。

変な味がするかと身構えていたが

ちょうど良く塩水が薄まっている餡掛けが

刺身に絡み合い

意外にも美味しい、、、。


ゲテモノ料理で

まさかの美味しい食事に笑みがこぼれ

早くおかわりが来ないかな。と

草原に横になり

食材の生産者と料理人を眺める。


今度は振り子運動と全身のバネを使い

先程より威力が増した

腕を振り回すマシンと成り果てたスケルトン。

威力の問題なのだろうか、、、。

スケルトンは脳筋思考なのかもしれないな


一方スライムは

先程の魚取り方法を理解したのか

すでに数匹捕まえて

コソコソと魚を消化し

骨とウロコを陸に吐き出していた。

ぁ、おかわりは

来ないみたいですねー、、、。

期待してたが残念。


横向きから仰向けに体勢を変えて

お気に入りの歌を口ずさみ

思考の海に沈んでいく。



草原に心地よい風が吹き

仕事やローンの支払いも無く

月と星が出てるのに周りは暗くない

人間1人とモンスター2人だが寂しいとは思わない

夢かと思えるほどの幸福感



ぁ、そう言えば

スライムとスケルトンに

名前を付けなきゃな。

なんで名付けの儀式を忘れていたんだろ

僕としたことがうっかりしてたぜ


スライムは

ゲームで王道の名前にするか?

いや、スラリ○だっけ?

いや、確かあれはオスだったはず

流石にオスの餡掛け刺身を

食べたと言う現実は直視出来ない、、、

したくない、、、。

スライム娘であることを願って

『スラコ』にしよう。


スケルトンの名前は何にしよう。

骨、、、。

ボーン、、、。

骨夫?骨太郎?

ホネボーン?

んー無いなー、、、。


とうの本人は楽しくなってきたのか

カララ カララと笑いながら

デンプシー顔負けの暴れっぷり。


まぁ、いいや『カララ』にしよう



睡魔に襲われながら

軽く決めたけど

意外としっくりくるような気がする。

そんな、ネーミングだと思いたい

明日の僕に

そう思って欲しい、、、。


睡魔に負けてまぶたを閉じる

口ずさんでた歌は

とっくの昔に止めてしまってたが

まだまだ、思考の海に沈んでいく、、、。



長いボッチ生活で癖になっている

僕の脳内会議


僕はダンジョンマスターとして

立派に出来るだろうか?

いや、出来ないだろうな

仕事も人間関係も

何も出来なかったじゃないか


いつもの自問自答。

ネガティブの無限ループ

でも、神様から選ばれたんだ

異世界生活くらいは

ちゃんと頑張りたいな、、、


薄れいく意識のなか

スラコとカララの今後について思考する


疲労しない身体を

上手く使った戦い方や


スラコに合った戦い方


知ってるアニメやゲームに

ヒントがあればいいな。


2人が強くなって

いつかは外の世界に出て

3人で旅をして

色々な所に行きたいな。


冒険者ギルドは駄目だろうな

モンスターがモンスターを倒して

お金を稼ぐなんて可笑しいしね


可愛い女の子と出会って

ピンチを乗り越え

その子と結婚して

子供も作っちゃって、、、ぐへへ


ずっと、楽しい時間が

続けばいいな。


楽しい毎日のために

明日は頑張ろうかな、、、






倒れている僕を見た

スケルトンのカララは

とても焦って駆け寄ってオロオロ


オロオロしているカララに気づいて

スライムのスラコは

消化途中の魚をペッ!と吐き出して

ノロノロと這いずり寄る



そんな2人の事を

僕は気付かずに

眠りにつくのであった、、、。

読みやすく書いてる つもりですが、どうでしょう?リアル友達に読ませて聞く訳にいかないし。ぐぬぬ

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