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僕は海の底のダンジョンで眠り続ける  作者: 囮のイがラム
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無茶振りからの海の底




神様は言いたい事を言って

勝手に消えて行った。

控えていた女性達はクスクス笑っていた。

少しムッとしたが…まぁいい


神様は

今後についての説明も無く

何故この場合に呼んだのかも無く

ただ、この何もない空間で

ずっと生き続けろと使命を残していった。



真っ白だった思考回路も

動かなかった身体も自由になった。

まだ夢を見てるみたいだ…

汗でべっちょりしてる

お風呂に入りたいな…。


「っとあ、あれ…?」


と、考えると

緊張の糸が切れて

気が抜けたのか

腰が抜けた様に座り込んでいた

そして、すぐに

手に感じた感触に気がついた


草原の上に座ってみて

わかったが

本物の植物と土だ!

顔を上げて見渡す。

まるで映画で見た

見渡すかぎりの草原で

ちょっと興奮したが…


落ち着かせるために

ため息をついた

この場所は

本当に不思議な場所だ。



風が吹くけど

星が動かない


花咲いてるが

虫は居ない


時間が経過しているのに

喉の乾きも感じないし

空腹も感じない


花の香りを

おもいっきり吸っても

クシャミが出なかったのは

良い不思議だった。

もし、花粉症になったら

鼻水と涙まみれで

生き続ける新しい地獄に早変わりだからね。




本当に神様は

僕を生き続けさせるために

この空間を用意したようだ。

なんのためにだろうか


チートスキルを渡して

世界を救ってくれ!

と、いうわけでもない

何かキーアイテムや

イベントになるフラグが必要なんだろうか?


まぁ、変な汗をかいて

精神的に疲れたし少し休もうかな、、、。

これから起こるであろう

ハチャメチャな出来事を想像してニヤニヤしよう。


王国の姫が乗る馬車が

盗賊に襲われてピンチ!

僕の能力が覚醒し盗賊を撃退!

お姫様が惚れるは鉄板ですな。


あと他には………。





僕の得意技の『現実逃避』。

いつもは間が悪く邪魔が入るが

今日は誰も居ないので現実逃避は止まらない


ニヤニヤと笑みを浮かべ気持ちが悪い僕を

月は不満を言わず照らしてくれたのであった

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