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二人の愛読書  作者: 雪川 白
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放課後 ~雪人~

「何か良い案」を求めて、今日も彼は写真部のドアをたたく。

「よ、ゆっくん、どったの」

「忘れたとは言わせないですよ」

「いやぁ、強気だね」

 会話の主導権を握っていることを彼は自覚している。葉一は、もったいぶって話を進める。

「こういう感じでどうかな」

 彼の案は時々、斜め上を行く。彼の手には、二枚のチケットが握られていた。

「温泉、ですか」

 彼曰く、雑誌の特典として当たったが、興味がないからとのことだった。

「ありがとうございます」

 薄いチケットがどれだけ思い思い出になるのかと思うと、わくわくしてしまう。

「混浴」

「は?」

「ではない」

「いや、わかってますよ」

 彼女の豊かな裸は、興味がないわけではないが、恥ずかしくて一言も話せないことを想像すると、対価は大きい。

「期日はないからお好きなタイミングでどうぞ」

「お気遣いどうも」

 いきなりハードルの高いものが用意されたわけだが、今後があるならば、この程度は乗り越えなくてはならない。

「雪人」

「はい」

「今度また、夜景でも取りに行こうか」

 雪人には、彼が悲しく笑っているように感じた。


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