市田虎五朗
投稿遅れて申し訳ありません。
途中保存が出来ないことをどう解決するかに四苦八苦していました。
それではどうぞ。
玉流が呑気に「ただいまー。」と言うと、その声に似合わない爆音が跳ね返ってきた。もっと詳しく言うと微かに「おかえりなさい」と言う発音が見え隠れしている爆音が跳ね返ってきた。と同時に波のように大勢の人間が玉流に向かって突進して来たが、玉流はそれをいつもの事とでも言うかのように自分の部屋まで足を動かす。だが、玉流がその人混みを躱すのに能力を使うことは無かった。
玉流はこの能力のせいで、6年ほど学校に通えていない。小学校3年生の頃に能力に目覚め、そして制御が出来ずに人を傷つけてしまってから、勉強も梟組の人間に教わっている。最近は一言いってから外に出ることを許可されているが、それでも玉流にとっての学校
はフェンスの外から覗くものでしか無い。
そんなことを思い返しながらゆっくりと人混みの中を通りすぎていると、ひときわ目立つ背丈の小さい老人がたたずんでいた。白い顎髭を胸まで伸ばし猫背で杖をついている。
「ただいま。おじいちゃん。」
玉流はその老人にぶっきらぼうに言葉を吐く。
「ふぉふぉ。おかえり玉流。」
老人、梟組初代組長である市田虎五郎は、やさしく言葉を返した。
どうだったでしょうか。これからもあまり早く更新できないかもしれませんが、なんとか頑張っていきます。それでは。