表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言ノ葉師  作者: Sin Naguchi
4/5

言ノ葉師 4



「私は物書きの言葉ノ師。白狐びゃっこと申します。


 まだ試したことがないく、誠なのかは定かではございませんが、

 我らが永久を言の葉に込めたら、

 それは永久になるのではないかと思いまして…。」



姫は白狐を見た。

逆光に照らされた彼は美しかった。


姫は感じた。

そんな彼を歌にするとしたら、それは紛れもなく

恋の歌だ、と。



「我も永久を誓えばよいのか…?


          そなたと…」


“愛を…”



姫の脳内に1つの言の葉が生まれた。




「…白狐よ、永久とはいつだ?」



すると白狐は姫の前に跪き、頭を下げた。


「我らが亡き者になろうと、生まれ変わり、会えぬ身になろうと…、


いつか言ノ葉師達が時に流され、ただの人間と呼ばれる世界が来たとしても、

言の葉が作り出す世界を消さぬ為に。


それが必要とされている限りの永久…


その時が訪れるまで、


私は、貴方様を愛し続けましょう。」




その言の葉に姫は強く頷いた。



「~月光の下、誓いし永久よ。


我らの言の葉、消えぬ限り。


もしこれが愛ならば、


  貴方に我の全てを捧げよう。~」



歌姫の言ノ葉が空に舞った。






>>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ