第1話「プロローグ」
ほぼ見切り発車で始めた。そのため、内容が酷いかもしれません。後、駄文です。
それでも、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
まだ暑いからだろうか。もう秋だというのに、窓の外からはセミの鳴き声が聞こえてくる。セミの鳴き声に混じって、コオロギの鳴き声も聞こえる。
「……」
その音を聞きながら、僕は目の前のパソコンとひたすら睨めっこ。文字を打ち込んでは消し、そしてまた打ち込み消す。この作業は一体、何時間しているのだろう。
「……全然終わらない」
僕はボソッとそう呟いた。全然終わらない。終わる気がしない。後、数千字を打ち込まなきゃならない。レポートの提出期限は明日の正午。……はたして、このペースで間に合うのだろうか。
「えー……資料資料」
僕は一旦、パソコンから離れて、隣の机の山積みになっているファイルを漁る。その中からファイルを数冊引き抜いた。
「えっと……これか」
僕は引き抜いたファイルから、1つだけ手に取る。後のファイルは全て、元あった場所へ放り投げる。僕は目の前に置いたファイルを開き、中にとじてある資料を読み出す。と、そのときだった。
『ピロン♪ピロン♪』
……タイミング悪くか否か、側に置いてあった携帯が鳴り始めた。この音はメールじゃなくて電話か。僕は資料を閉じて、電話に出る。
「はい。もしもし」
『やあやあ、おーか! 元気かーい?』
電話に出た途端、うるさいと言いたくなる程、明るい若い女性の声が聞こえた。ああ。電話をかけてきたのはあの人か。
「どうも蓮子さん。元気ですよ」
『おや、そうか』
蓮子さんは電話越しに笑う。本当にいつでも元気な人だ。僕とは正反対。
「……で、何か僕に用ですか?」
『いや。ただ電話してみただけ』
……。
「切りますね。おやすみなさい」
『冗談だよ冗談! 用はあるから! だからまだ切らないで!』
電話を切ろうとすると、蓮子さんは慌ててそう言った。まったくこの人は……用があるなら早く言って欲しい。
「はあ……で、用ってなんですか?」
『明日、メリーと一緒に博麗神社に行くんだけど、桜花も来ない?』
「博麗神社に……ですか?」
『うん』
博麗神社……確か、蓮子さんとハーンさんが山の奥で見つけた、廃れ果てた神社だっけ。ハーンさん曰わく『異世界に繋がってる』とか。
「……いえ、遠慮しておきます」
『えーなんでよー』
「レポートがまだ終わってないんです」
僕は少し強めた口調でそう言う。さっきも言ったけど、レポートの期限は明日。ただでさえ、半分も出来ていないのに、どっかに行ってる余裕なんてない。
『ありゃ。レポート、まだ終わってなかったんだ』
「ええ」
『そっかあ……そりゃ残念』
蓮子さんは残念そうな声で言う。仕方のないことだ。このレポートを期限までに提出しないと、単位が取れなくなるかもしれないのだから。留年なんてしたくない。
……それに、出来る限りここから外には出たくない。あまり、人に顔を見られたくない。
『それじゃあ仕方ないか。ごめんね。夜遅くに』
「いえ。気にせずに。それでは」
『うん。それじゃ』
蓮子さんは電話を切った。僕も携帯を耳から離し電話を切る。そして電源を落として、さっきあった場所に置く。
「さて」
僕は胸ポケットからモノクルを取りだして左耳にかける。そして、ファイルをまた開き、綴じてある資料を読み出した。
「……」
左目でゆっくりと文章を追い、重要だと思った所は記憶する。
5、6ページめくり読み終えると、僕はファイルを閉じて、後ろに放り投げる。そしてパソコンと向き合う。
「えっと」
さっき見た文章を頭の中で思い出す。それを自分の言葉に置き換えて、パソコンに打ち込む。そうしていくうちに段々とレポートが出来上がってくる。
「……間違えた」
文字を打ち間違えた。僕はその部位の文字を消して直す。疲れてるせいか、最近どうも打ち間違えが多い。
「……これ、本当に終わるのかな」
益々、終わる気がしなくなってきた。どうしよ。このままじゃ、本当に冗談抜きで終わらない。教授に頼んで期限を延ばしてもらおうか……いや、それはできない。
「……やるしかないか」
やるしかない。僕はそう思い、さっきよりもペースを上げて文字を打ち込む。所々打ち間違えているが、それは後で直せばいいよね。
ペースを上げた為か、さっきよりも早い調子でレポートが出来上がっていく。
そして数十分後。
「んー……よしっと」
ようやく半分出来上がった。僕は座ったまま大きく背伸びをする。難しい所はもう終わった。後は結論を導くだけだ。これなら間に合うかもしれない。
「ふわぁ……」
僕はふと、大きな欠伸をする。そういえば、最近あまり寝てなかったっけ。レポートの他にも、やらなきゃいけないことが沢山あったからなあ……
「23時44分か……」
部屋の掛け時計の針を見てそう呟く。朝から始めて、もうこんなに時間が経ったんだ。時が経つのは本当に早いな。
「……少し寝よう」
後は結論だけだし、2時間くらいなら大丈夫だろう。僕は横に立て掛けてある松葉杖を取って、それを使い椅子から立ち上がった。そしてベッドの方へと移動する。
「……」
ベッドの前につくと、僕は吸い込まれるように、ベッドに倒れ込む。そのとき、手から離れた松葉杖が倒れ、何かとぶつかる音がしたが、僕は気にしなかった。
「明日……頑張ろう……」
そう呟いて、僕はまぶたを閉じた。そしてそのまま寝入ってしまう。
『いったいなぁ……もう』
寝入る直前、側から女の人の声が聞こえた気がした。
いかがでしたか?見切り発車故に内容が薄く、駄文なので見づらかったでしょう。
それでも最後まで読んで頂きありがとうございます。
今後はもっとしっかりとした文にし、内容を濃くしていく所存です。
ですから……どうぞ、最後までお付き合いください!
それではまた!