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転生と…  作者: 秋華(秋山 華道)
ゴッドブレス
86/89

ハイレベルの戦い

4日のバトルグリード全国大会決勝。

合計8組のうち、5組が森学ゲーム部、2組が俺達ゴッドブレス、1組が秋葉のゲーセン集団。

流石に森学は強いけど、次が俺達ってのは、ライバル視している俺達としては嬉しい。

しかし、これだけ差があると、やはり悔しいのも事実で。

 大輔「来年は、もう少し詰めたいなぁ~」

 吐息「来年言う前に、まずは目の前なのさ。」

 大輔「そうだな。」

俺と吐息は、待合室で待機していた。

テレビモニタが設置されていて、放送はココで見れる。

待合室はそれぞれ別で、知里ちゃん達とは会えない。

まあ、隣の部屋だから、押し掛けてもいいんだけど。

それに対戦の時には、会う事ができる。

 吐息「大輔、バトルの事、考えてないでしょ。」

 大輔「いや、ちゃんと考えてるって。」

やばいやばい、知里ちゃんの事を考えているのが、顔にでていたようだ。

やっぱり会えるのは嬉しい。

 吐息「沙羅がでてるよ。」

テレビモニタには沙羅が映っていた。

 アナ「さて、いよいよ決勝です。相手はあのドリームですが、勝算はありますか?」

 沙羅「・・・どうでしょう。まあ、胸をかりるつもりでいきます。」

 アナ「なんだかクールな方ですねぇー!ちっ!では、夢ちゃん、1年ぶりの参戦ですが、どうですかぁ~」

 大輔「あのアナ、舌打ちしてたぞ?」

 吐息「あれが売りなんだってさ。」

意味のわからない人が売れる時代なのかな?

 夢「えっと、まあ、勝ちます。」

 アナ「流石夢ちゃん~!自身がありそうです。」

 大輔「流石に自身ありか。」

 吐息「素人目に見ても、9:1で負けてるのさ。」

その1をつかんでほしいんだけどな。

 アナ「では、席についてください~」

アナウンサーってか、もはや司会者なアナが、着席を促す。

沙羅と夢ちゃんが席について、コントローラーを握った。

 アナ「では、登録しちゃってください。」

アナの言葉に、二人は操作を開始する。

すぐに機体が表示される。

お互い中長距離機だ。

フィールドが表示される。

おきまりの街だ。

俺と吐息は、黙ってモニタを見続ける。

機体が表示され、カウントダウンが開始。

そして今、ゲームがスタートした。

ドリームはいつもどおり、レッドストーンに直進してくる。

中長距離機なのに、平気で近寄ってくるのは、圧倒的強さを持つ者の自信だ。

沙羅は射程に入る直前に左へとんで、追尾ミサイルを発射。

右に体を回転させて、バック。

ドリームは飛んでくる追尾ミサイルをあっさりと回避。

ミサイルが建物に当たって爆発した。

確実に距離を詰めてくる。

沙羅の視界にドリームが入る。

瞬時にビーム砲と追尾ミサイルの連射。

ドリームはかまわず突進してゆく。

 大輔「おいおい。」

強い者が、弱い者を追いつめる迫力。

ドリームにビーム砲が命中、追尾ミサイルは斬られた。

既に近接格闘武装に切り替えている。

沙羅はまさか突進してくるとは思っていなかったようで、一気に距離を詰められた。

旋回して逃げるか、それとも真っ向勝負か。

逃げれば、その時にかなりダメージをくらうかもしれない。

沙羅も向かっていった。

近接格闘で真っ向勝負か。

素早い動きから繰り出される攻撃と、的確なガード。

沙羅のビーム弾からの連携は、ほとんどダメージは与えられない。

現状少しだけリードしているが、すぐに逆転されるだろう。

武装変更の隙に斬られる。

右腕をやられた。

ゲームなので、一撃で切り落とされたりはしないが、スピードは落ちる。

沙羅は右腕を諦め、左手でビームソードをつかんだ。

ガードが無い右腕での防御だから、少し防御がきついだろうが、攻撃を重視したようだ。

斬り合う。

右腕に傷がある分だけ、沙羅が不利。

見た目戦いは五分に見えるが、ダメージは沙羅の方が多く受けている。

このままでは負ける。

防御を捨てて、回避と牽制に切り替えた。

ビームバルカンがドリームに命中する。

しかしドリームはかまわず斬ってくる。

かわせない。

勝負は見えた。

終わってみれば、楽勝とは言えないが、夢ちゃんの圧勝だった。

 大輔「沙羅でも、全く歯が立たなかったな。」

 吐息「そんな事ないのさ。後少しのような気がするのさ。」

 大輔「いや、夢ちゃんなら、まだ何か持ってるような気がするよ。」

シングルでは、まだまだ勝てない気がした。

沙羅が待合室に戻ってくる。

いつも冷静で無表情な沙羅が、少しイライラとしていた。

 沙羅「あーもう、なんであんなに強いのよ。」

慰めても仕方がなさそうだ。

 大輔「人間業じゃないよ。あの動きは。自分の手足のように操ってるからな。」

 吐息「操作してる指、見えないし。」

 沙羅「こうなったら、毎日指立てふせよ。」

まあ、やりたければやってもいいけど、関係ないと思うよ。

沙羅は俺の横の椅子を荒々しく引いて座った。

 大輔「シングルなら、お前は間違いなく強いよ。」

慰めるつもりはなかったけど、なんとなく俺は言っていた。

 沙羅「さあ、次、ダブル観るよ。」

悔しい思いを押さえて、沙羅はテレビを見ていた。

そう簡単に切り替えられるものではないだろうけど、沙羅は既に次を見ていた。

次は、ドリームとカズミンペア、トゥデイとダストペアの対戦だ。

同僚対決だけど、彼女たちは本気でぶつかるから、対戦はきっと面白いものになるはずだ。

それに、ドリームが負けるとしたら、ダストが一番確率が高い。

調べてはいないけど、ドリームがダスト以外に負けたのって、果たしてどれくらいあるのだろうか。

そんな事を考えているうちに、機体4機が全て表示される。

ダストとトゥデイは、俺が対戦した時と同じ、スピード型万能機と、とにかく武器を積みまくってる鈍重な機体。

ドリームは中長距離機で、カズミンは近中距離の万能型。

カズミンの機体は、俺の機体にかなり似ている。

この戦いの結果を予想すれば、9割はドリームとカズミンペアの勝利だろう。

しかし知里ちゃんは、敵を知れば最強だと言われている。

マップは普通に街で、そこに機体が表示される。

間もなくバトルがスタートした。

ドリームは相変わらず、敵機へと突き進む。

カズミンもその後ろから続く。

ダストとトゥデイは、その場からあまり動いていない。

それにしても、あのトゥデイに対して、簡単に近づいていくもんだ。

ドリームの自信に感心した。

すぐにお互いが射程内に入る。

攻撃タイミングはほぼ同時。

ドリームとカズミンが散開して、左右にかわす。

トゥデイの大量攻撃も、この二人にかかれば、かわすのはたやすいのか。

いや、ドリーム回避にあわせて、ダストがビーム砲で、ドリームを攻撃していた。

命中。

流石にドリームの動きをよく知っている知里ちゃんだ。

しかし、それはお互い様のようだ。

ドリームのビーム砲が、ダストに命中していた。

まずは五分の立ち上がり。

散開したドリームを追いかけるように、ダストが急進する。

スピードは五分か。

しかし背後から追うダストが有利。

カズミンがその間に、トゥデイを遠目から狙う。

少しずつ削るが、トゥデイは装甲が厚いし、距離が離れすぎている。

一気に倒すのは無理だ。

トゥデイはカズミンを警戒しつつ、ゆっくりとドリームへと近づく。

知里ちゃんは、ドリームを落とすつもりだ。

カズミンの方が良いような気もするが、ドリームを自由に動かすのも危険と判断したのだろう。

このゲーム、カズミンが長距離が得意な機体だったら、既に勝負が決定していたかもしれない。

まあそれならそれで、こんな戦術は取らないだろうけど。

それにしてもドリームは戦い辛そうだ。

全ての動きが読まれている。

それでも全くダメージをくらわない回避力は流石だけど、徐々に退路が限られてきた。

完全に、知里ちゃんの作戦どおりだろう。

ドリームをトゥデイの射程内に追い込み、挟み撃ちにするつもりだ。

でも果たしてそれが成功したところで、ドリームに通用するのだろうか?

 大輔「えっ?」

 沙羅「早い!」

トゥデイの一斉攻撃のタイミングが早い。

ロックオンせずに攻撃したのか?

でも、この距離でこの角度、ドリームなら楽勝でかわすだろう?

爆発音が響く。

 大輔「当たった!」

 吐息「凄い。この人もロックオンせずに攻撃するのが得意なのかな?」

いや、得意って言うか、今のはたまたま良いところに飛んだだけな気がする。

それが証拠に、当たったのは一部だけだ。

しかし、この状況はドリームにまずい。

すぐにまた攻撃されるし、後ろから知里ちゃんが既に絶好の位置だ。

ドリームが負けるのか?

トゥデイの再びの一斉攻撃。

まただ。

ロックオンしていては発射できないタイミングだ。

後ろには下がれないドリーム。

だけどドリームなら問題なくかわせるはずだ。

またも爆発音が響く。

 大輔「何故当たる?!」

 沙羅「このトゥデイの子、運がいいわね。」

あの五月蠅くて、竜郎が気に入ってる子だ。

そう言われれば、なんとなくギャンブラーな雰囲気を持っていたかも。

それにしても、運だけでドリームが負けるのか?

次撃たれたらやばいかも。

 吐息「カズミンが来てる!」

 沙羅「まあ、これだけ隙作ったら、近づかれるわね。」

 大輔「でも、装甲が厚そうだから、タイム的には不利だぞ。」

しかし、俺の懸念はすぐに解消された。

 沙羅「カズミンうまい。完全に急所を狙ってる。」

なんだ?この人。

相手の動きが遅いとはいえ、少しの誤差もなく、更には優先順位も間違いなく連続攻撃。

トゥデイの攻撃が止まった。

射程に入ったドリームのビーム砲と追尾ミサイルの攻撃。

一瞬にして、トゥデイが落とされた。

戦術では、間違いなく知里ちゃん達が勝っていた。

トゥデイの強運が必然とするならばだけど。

しかし、ドリームの強さと、カズミンのうまさがそれを上回った。

いやあ、まいったね。

やっぱ強いは。

俺はしばらく、戦闘の終わった画面を、ただ眺めていた。

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