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転生と…  作者: 秋華(秋山 華道)
ゴッドブレス
85/89

ライバル一進一退

大会4日目は、人気のドリームダストが出てくる。

そして今日は日曜日。

いやが上にも盛り上がる。

1位通過のドリームダストが、初戦から登場した。

相手は大人の男女。

見た目恋人か夫婦っぽいから、コンビネーションは良さそうだ。

しかし、ドリームダストの敵ではなかった。

開始30秒程度で、ものの見事にあっさり破壊されていた。

部屋のテレビで見ているより、大型モニタで観戦してると、その強さが伝わってくる。

やはりギャラリーが多いのも、臨場感というか迫力を増幅させているように感じた。

今日は警備員も昨日の倍になっている。

関係者の俺達でさえ、知里ちゃんとかには近づけなかった。

一回戦の6戦目、先に対戦するであろうブライトスターが登場だ。

去年の優勝機で、準決勝で俺達が負けた機体。

流石にドリームダストも、今では数回負けてはいるが、最初に土をつけた機体でもある。

このチームの一番面白いのが、戦闘中状況に応じて、攻撃系と移動系を交代するところ。

よくもまあできるものだ。

世間では恋人同士だとか言われているけど、なんにしても息があっているからこそできる芸当だ。

さて、どんな戦いをするのだろうか。

・・・

いたって普通の戦いで、普通に接戦を制して勝っていた。

あまり強く見えなかったのは、俺達が強くなったからだろうか?

まあまだ対戦する迄には一戦あるから、もう一度後で見ればいいか。

こうして一回戦の最終戦、俺達の出番が来た。

 大輔「さあ、絶対勝つぞ。」

 吐息「まあまあ、リラックスなのさ。」

俺と吐息は席についた。

 沙羅「まああんた達なら、大丈夫でしょ。」

 乙女「伊達に予選2位じゃないしねぇ~」

 竜郎「何故お前達が強いのか、よくわからんがな。」

竜郎の言うとおり、俺は誰と組むより吐息が一番息が合う。

沙羅はまあ、単独が得意だからいいとしても、乙女なんかの方が理屈では良いはずだ。

てか、俺と組むより、竜郎と組んだ方が、よっぽど欠点を補い合える。

理屈ではないって事なんだろうけどね。

登録が終わって、機体が表示される。

敵は、ドリームダストやブライトスターと同じ、中長距離機だ。

こちらは、近接格闘と長距離の得意な特殊機。

離れるか、超接近するか。

更に他と違うのは、ガードではなく盾を持っているところ。

俺達の機体は、どちらかというと反主流。

これは、ドリームダストへの挑戦と反感だ。

ゲームがスタートした。

序盤は様子見だ。

相手の出方を見てから考える。

向こうも同じ事を考えているようだ。

 大輔「どうする?」

 吐息「焦る必要ないのさ。残り30秒が勝負なのさ。」

俺達の戦術は、残り30秒に力を集中する事。

まあ別に、それまでに動くなら動いても良いけど、30秒有れば勝てるって事だ。

離れた位置からの攻撃。

当たる訳がない。

しかしこちらは、中長距離などど中途半馬な鍛え方はしていない。

競馬で言えば、2400mから3200mが得意な馬ではなく、4000mが得意な馬なのだ。

様子を見るならそれでも良いが、少しずつ削るよ。

 大輔「そろそろだな。」

 吐息「まあ、我慢できなさそうなのさ。」

まだ1分しか経っていないのに、敵は戦術を変えて近づいてきた。

それでもおそらく中距離狙いか。

でも、向こうから近づく時に、こちらも近づけば、一気に距離は詰められるわけで。

 吐息「ゴー!」

盾を構えてとにかく前進。

距離は中距離から近距離へと一気に詰まる。

慌てて敵が旋回する。

 大輔「馬鹿が!」

いくら近距離が不得手でも、後ろからなら関係ない。

ロックオンせずにビーム砲。

 吐息「でも当たるのさ。」

後は離れる敵に、こちらもバックしつつビーム砲連射。

横道に逃げようとしたところで、追尾ミサイルで決めた。

 大輔「ま、まずは楽勝だったな。」

 吐息「予選通過者でも、弱いのいるのね。」

もしかしたら、誰かうまい人が代わりにやって、予選通過したんじゃないかと思った。


再び、ドリームダストが登場だ。

俺達の戦いなんか比較にならない数のギャラリーが、再び集まる。

しかし開始1分ですぐに勝利して、またすぐギャラリーはいなくなった。

ホント、ちょっと可愛いからって、みんな騒ぎすぎだよ。

・・・

まあ俺も、その中の一人なんだけどね。

 大輔「はぁ~」

 吐息「どうしたのさ?」

 大輔「人気あるなぁ~って思ってさ。」

 吐息「決勝が終われば、私のファンが全国に溢れるのさ。」

・・・

無いな・・・

しばらくして、再びブライトスターが現れた。

おそらくココで勝ってくれば、俺達と対戦する事になる。

相手は予選3位のチームだ。

力は互角だろう。

ブライトスターのバトルが始まった。

 大輔「ブライトスターって、いつも弱気な戦いに見えるよな。」

 吐息「あの達也って人の性格でしょ?」

 大輔「ふむ。」

戦いは、同型機同士の撃ち合い。

見ていて面白いものではない。

 吐息「あっ、仕掛けたのさ。」

ブライトスターが、接近を開始した。

 大輔「やばくね?」

先に動くリスク、何発かビーム砲をくらっていた。

現在その分だけ負けている。

お互い同じ機体なんだから、これはまずい。

腕も敵の方が上に感じる。

 大輔「あっ!」

 吐息「コントローラーを入れ替えたね。」

接近戦になった。

てか近接格闘戦。

ビームソードでの戦いも、敵が有利みたいだ。

そう思った次ぎの瞬間。

爆発音が鳴り響く。

 大輔「え?何が起こった?」

 沙羅「超近距離で、ロケット弾撃ったのね。」

後ろから沙羅が状況を報告してくれた。

 大輔「ロックオンできないでしょ?」

 沙羅「射線さえあえば、当たるわね。大輔の得な技でしょ。」

そうだ。

ロックオンしないで撃つのは、俺の得意技。

基本的には、相手の後ろをとった時に使う。

それも近中距離で使うのが基本なんだけどな。

話してる間に、追尾ミサイルも発射。

近距離での追尾?

 沙羅「これも射線が合えば可能ね。更に電磁波で微調整してるし。」

ブライトスターの、大逆転勝利だった。


次は俺達の二回戦。

相手はさほど強い相手ではない。

まあ、本戦に出てくる機体だから、弱いってわけではないけど、あくまで俺達にとってね。

ゲームが始まる。

相手は近中距離機で、俺達にとって実に相性が良い機体。

普通は、得意で無いところでくる相手は苦手なはずだけど、俺達は自分たちの得意なところにもっていくのが得意だから。

まずは俺達は様子見。

むこうは少しずつ距離を詰めようとする。

俺達は全速で離れる。

徐々に向こうもスピードを上げる。

スピードが速くなってくると、操作も難しくなる。

すると、微妙だけど隙ができる。

まだかなり距離が離れているけど、目視できれば俺達の得意距離だ。

ビーム砲で牽制しつつの追尾ミサイル。

ドリームダストの得意戦術を、超長距離で使う。

少しずつ削る。

すると更に相手は焦り、全速で近づこうとする。

 吐息「いくのさ。」

 大輔「オッケー!」

だから俺達も、一気の接近を試みる。

近距離戦だ。

外れても良いからビーム砲を一発撃って、ビームソードに持ち替えた。

近接格闘戦に持ち込んだ。

後は逃がさないだけ。

逃げるなら、後ろから集中砲火を浴びせるだけだ。

 大輔「さっきのためしていいか?」

 吐息「まあ、良いんじゃないの。」

俺は少しのダメージ覚悟で、機体を正面に向けてもらう。

 大輔「ココか!」

俺は正面に電磁波と、更に追尾ミサイルを発射した。

 吐息「ロケット弾じゃなくて?」

 大輔「あっ!近すぎたかな?」

・・・

爆発した。

どうやら、無事命中して、敵機を落とせたようだ。

とっさに吐息が機体を下げていたようにみえたけど。

 大輔「ナイス!」

 吐息「ナイスじゃないのさ。一緒に爆発に巻き込まれるところだったのさ。」

 沙羅「まあ、勝って良かったね。」

 乙女「そうそう、巻き込まれてもおそらく勝てたでしょ。」

 竜郎「楽勝楽勝。」

とりあえず、準決勝進出だ。

そして次は、去年の雪辱を果たすためのリターンマッチ。

ブライトスターが相手だ。

俺は武者震いした。


準決勝一戦目、ドリームダストはまたも楽勝。

こんな機体に、一体誰が勝ったんだよってくらい強い。

そんな機体に去年勝ったブライトスターに、今から俺達が挑む。

予選通過順位はこちらが上だけど、やたらと本番に強いんだよな。

モニタには、両機体が表示される。

ブライトスターは、俺達の機体を見ても、変更点はなさそうだ。

もちろん俺達も、変更点は無い。

フィールドが決定する。

 大輔「って、さばくぅ!!??」

このところ街ばかりだったのに、この大一番で砂漠とはついていない。

目視回避は不可能。

狙いも定まらないから、追尾ミサイルが最大の威力を発揮する。

 吐息「何言ってるのさ。私達が圧倒的に有利なのさ。」

 沙羅「回避できないマップだけど、防御はできるよね。その盾なら。」

なるほど。

言われてみれば、有利かも。

 沙羅「私が相手の立場だったら、絶対に近接格闘にいくわね。」

だろうな。

撃ち合いだったら、盾持ちのこっちが、圧倒的に有利だもんな。

でも相手はブライトスターだ。

素直にくるだろうか?

機体が表示される。

考えている暇はもうない。

後はその場その場で判断だ。

 大輔「まあ、適当に頑張るぞ!」

 吐息「オーなのだ!」

ゲームがスタートした。

スタート直後、お互い少しだけ距離を詰める。

 大輔「一発!」

俺は追尾ミサイルの射程に入ると、すぐに敵方向に発射する。

ロックオンは必要ない。

なんせココは、視界以外の全ての障害は存在しない。

敵も同じタイミングで追尾を発射していたようで、数秒後のタイミングでこちらに追尾ミサイルが映る。

俺達は盾で防いだ。

微妙だけど、こちらのゲージが少し減る。

しかし、敵のゲージは変わらずだ。

 大輔「この中でかわした?」

 沙羅「いえ、迎撃したんでしょ。」

回避のタイミングは、目視出来る距離が近すぎる為に、まずあわせる事が不可能。

夢ちゃんあたりなら、もしかしたら回避してくるかもしれないけれど、普通はまず無理。

でも、迎撃なら、全く不可能ってわけではない。

 吐息「ビーム砲なのさ!」

おっと、集中しなくては。

ビーム砲が両脇を抜けてゆく。

ロックオンできないから、命中率は極めて低い。

俺はすぐに次の追尾ミサイルを発射する。

そして吐息が、自分の得意距離に距離をあける。

 大輔「って、もう次の攻撃かい!」

吐息がうまく盾で防ぐ。

ダメージって程ではないが、現状負けている事は確か。

 吐息「また外れた?」

 沙羅「迎撃?やるわね。」

連続で防がれるなんて。

 吐息「ビーム砲!」

 大輔「当たるかよ。」

狙いは俺達の移動方向やや前方、吐息は動きを止めて回避。

俺はすかさず追尾ミサイル発射。

動きが止まってる方が、狙いが定めやすいからな。

って、動きを止めて?

吐息は既に得意距離をキープ。

直後盾で防いだ。

 沙羅「またダメージをくらっていない?」

 吐息「何故当たらない?」

 竜郎「迎撃ったって、この砂漠じゃかなりきついだろ?」

確かに三度もかわされるなんて、何かある。

 大輔「って、またビーム砲かよ。」

 吐息「当たるわけないのさ。」

また前方へのビーム砲。

砂漠マップでも、ビームは比較的見えやすいから、注意していればかわせる事もあるし、そもそも当たりにくい。

一応進行を止めて、ビーム砲をかわす。

 大輔「今度こそ!」

って、これか?

俺は追尾ミサイルの発射をやめて、吐息が動き出してから発射する。

直後追尾ミサイルがとんでくる。

 大輔「吐息!」

 吐息「私を誰だと思ってるのさ。」

 沙羅「吐息でしょ。」

 竜郎「吐息じゃん。」

 乙女「吐息だよぉ~」

盾で追尾ミサイルを防いだ。

動きだしのタイミングで、盾で攻撃を防げるのは、おそらく吐息以外じゃほとんどいないはずだ。

再び動き出す。

敵ゲージが一気に減った。

当たった。

やはりそうだ。

ドリームダストが1000連勝目前の頃、マップが砂漠になった。

追尾ミサイルの運任せの戦いが主流の中、ドリームダストは敵を追いつめてから、ビーム砲で牽制し動きを止め、追尾ミサイルを撃たせた。

決まった軌道を通る追尾ミサイルは、簡単にガードで防がれていた。

おそらくは、あれの応用。

ブライトスターは、追尾ミサイルを斬るのがうまい。

まずはビーム砲で牽制し、相手の動きを止める。

瞬時に武器をビームソードに変更。

その頃こちらでは、牽制してきたビーム砲を確実にかわす為に、動きを止める。

 吐息「またビーム砲!」

で、止まってる方が、ロックオンせずにミサイルを撃つにはやりやすいから、俺はこのタイミングで追尾ミサイルを撃つ。

今回は撃たないけど。

吐息が機体を動かした直後に、俺は追尾ミサイルを撃った。

このタイミングで撃てるのは、俺がロックオンせずに狙うのが得意だから。

もし止まったタイミングで撃った追尾ミサイルなら、タイミングも射線も読めるから、おそらくビームソードで斬ったんだ。

最初の一発だけは、迎撃したんだろうけど。

 沙羅「吐息!」

 吐息「楽勝なのさ!」

動き出しにミサイルが来るから、防御は難しいけど、吐息ならいける。

相手のゲージがまた減った。

ロックオンせずに狙える俺と、どんな状況でも防御する吐息、俺達だったから看破できた戦術。

流石にブライトスターだ。

今回の砂漠は、圧倒的に俺達有利だったのに。

俺達はなんとかブライトスターを倒した。

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