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転生と…  作者: 秋華(秋山 華道)
転生と…
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ファインエントリー

人の想いというのは、時に奇跡を起こす。

それは人の強い想いであるのだから、その時点で奇跡とは言えないかもしれない。

想いは努力を引き出し、集中力を高める。

高校野球でも、サッカー全日本でも、勝ちたい気持ちが強い方が勝つと言われる事がある。

奇跡ではない。

その気持ちが強いからこそ発揮された力なのだから。


バトルグリードはいよいよ大詰め。

今日は3月20日だ。

今日の夜24時時点での順位で、全国大会出場が決定する。

シングルは、夢が1位、チリちゃんが2位で出場が確定。

ダブルは、俺と夢のチームが12位まで上げて、出場はおそらく確定。

チリちゃんきららペアが20位で、これはもう不可能だ。

チームは、ドリームダストが1位なのは当然だけど、意外にブライトスターが15位と健闘していた。

しかしこれはボーダーラインで、今日の24時まで気が抜けない状態。

そしてチームダブルは現在8位で、これもほぼ確定していた。

 達也「問題は俺とうららのブライトスターか」

 夢「だね。私は全部確定だけど」

流石夢といったところか。

俺とのコンビのダブルですら、出場がほぼ確定だ。

ゲームの天才か。

なんとなく、夢が最初に部室に来た時を思いだしていた。

 今日子「うーん。ドキドキですねぇー!今日は眠れませんね、キット。今夜は君を眠らせない。キャー!!」

五月蠅い。

何故今日子がココにいるんだ?

 達也「そういえば、最近今日子がココにいる事が多いけど、何かあったのか?」

疑問に思った事をそのまま聞いてみた。

 きらら「あれ?入部したんじゃないの?」

 知里「そうだよぉ~お兄ちゃんねぼけてるぅ~」

えっ?そうなの?

 達也「俺、それ聞いてないけど・・・」

・・・

 今日子「ん?何?部活って、自由参加じゃないの?なんとなーく集まって、なんとなーく遊んで、なんとなーく帰る。素晴らしいーー!!」

 達也「自由参加だけど、参加するには入部手続きをしないといけないのだよ?」

まあ当たり前だけど、ココの学校の部活は自由参加だから、そういった自由と勘違いしたのか?

 今日子「あっ?そうなんだ。じゃあ手続きしといて」

ニコニコと俺を見る今日子。

まあ、別にいやじゃないし、みんな入部していると思ってたんだし、いいけどね。

はぁ~

帰宅時間になった。

ブライトスターの事は気になるけど、まあ大丈夫だろう。

俺達の今日の部活は解散となった。

部屋に帰っても、俺は順位が気になり、時々ネットに繋いでは、順位を確認する。

一応俺の部屋には、ゲーム機もソフトも持ってきてはいた。

 達也「うむ。変わってない。15位か」

時間も22時を回り、後2時間もない。

おそらくは大丈夫だろう。

少しベットに横になる。

気になるけど、このまま寝てしまおうか。

少しウトウトする。

そんな時、いきなりあり得ない大きな音が鳴り響いた。

ポンポーン。

インターフォンの音。

誰かが来たようだ。

俺は慌てて受話器を取る。

 達也「はい」

 うらら「あ、うららだけど。今日泊めてくれない」

・・・

なんですとーーー!!!

・・・

まあ、理由を聞けば、ブライトスターの順位が不安だから、最後まで見届けようって話だったんだけど。

ビックリさせないでよ。

でも、もう帰れないから、泊まっていく事は確定なんだよな。

少しドキドキしてきた。

 達也「おっ!14位に上がった。上の奴が負けたみたいだな。何故そんな事してるんだ?」

14位だったのに、わざわざバトルして負けて、順位を下げる意味はあるのだろうか?

またバトルしているようだ。

5分後、また俺達は15位に落ちた。

時計はもうすぐ24時。

後10分を切っている。

16位の奴が入れ替わる。

下から上がってきたようだ。

いや、違う。

丁度100戦で、ギリギリ滑り込んできた。

まあ、最後にそれを狙ってくるやつもいるだろう。

あっ、と言うことは、まだそんな奴が上位にくる可能性もあるのか?

時計は後5分を切った。

もう丸々1戦もできない。

 うらら「ダメだ。エントリーする!」

うららがいきなりブライトスターをエントリーさせた。

もう5分無いから、この戦いが戦績に入るかどうかは微妙だ。

少なくとも判定勝利だと無理。

待っている間に16位に落ちる。

動きが激しくなってきた。

対戦相手が決まる。

現在17位の相手。

100戦で飛び込んできた相手だ。

画面が変わる。

バトルフィールが表示される。

時計は後3分もない。

何事もなければ、3分以上粘ればこの相手に抜かれる事はない。

ココは慎重に戦うべきか。

 達也「慎重に・・・」

 うらら「2分で勝つ。私が攻撃系担当するから、後ろをとられないように接近し続けて」

 達也「お、おう」

うららの迫力に圧倒されて、俺達はコントローラーを交換する。

いつもと逆のポジション。

偶に強い相手とやるときに使う手だ。

俺達は有名人だから、戦闘スタイルがばれてるし。

スタート直後、俺は直進して接近を試みる。

相手も3分以内で勝たないといけないから、接近してくる。

完全なガチンコ対決だ。

こうなると、テクニックよりも運が必要かもしれない。

うららは格闘が得意なわけではないから、少し不利か。

ただ、時々凄い集中力で、凄い動きをしたりするけれど。

お互いのゲージが一気に減る。

後2分を切っている。

1分で勝たないと、勝ちはカウントされない不安がある。

なんとなく、ドリームダストとテレビ局で対戦した場面がよみがえる。

そう言えば、チリちゃんはこうやって後ろとってたな。

俺はなんとなく操作していた。

敵の機体と体を入れ替え、そして背後に回った。

 達也「あっ」

 うらら「うん!」

うららは隙を逃さず、敵にとどめをさした。

 うらら「やったぁー!!」

画面に勝利の文字が表示されていた。

うららは俺に抱きついて喜んでいた。

う、嬉しいんだけど、二人きりの部屋でそんな事されたら、やばいっすよ。

まあでも俺の期待と不安はあっさり裏切られて、うららは俺から体を離した。

 うらら「ご、ごめん。つい嬉しくて」

 達也「い、いや、別にいいよ。でも、そんなに嬉しかった?」

画面を見ると、俺達の順位は16位で確定していた。

最後の勝負をしていなければ17位、更には最後に倒した相手が別の人に勝っていれば、18位だった。

最後のエントリーは、正にナイス判断だったようだ。

 うらら「うん。だって私が出場できそうなの、これだけだったし、達也くんと一緒だし」

そう言えばそうだ。

俺とか夢とか結構出てるから、あまり気にしていなかったけど、うららの本戦出場はこれだけだ。

 達也「だな。よーっし!相手はあのドリームダストだけど、優勝目指してがんばるぞ!!」

 うらら「おー!」

俺達は勝利の喜びを感じながら、作戦だとかゲーム部の話なんかをしながら、夜中を過ごした。

気がついたらコタツに入ったまま寝ていた。

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