表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生と…  作者: 秋華(秋山 華道)
転生と…
62/89

プレゼント奪取バトル

ゲーム部は、なんでもゲームで、解決だ。

川柳。

今日は高鳥姉妹の誕生日。

いや、聞いてないし、忘れてたし。

まあそんなわけで、プレゼントを用意していなかったわけで。

 達也「俺様に勝ったらプレゼント買ったらぁ~」

・・・

 まこと「うけないとわかってるなら、言わなきゃ良いのに」

俺以外は、しっかりとプレゼントを用意していたようで、もうこんちくしょうのあんちくしょうだよ。

 きらら「ホント?何買ってくれるのかな?」

 うらら「きっと勝ったら買ってくれるものだから、凄く高いものだと思うよ」

くっ!

これは絶対負けられない。

まあ、たとえ俺が勝っても、後日何かプレゼントはするつもりだけど、ココを乗り切る為に、この行為は必要なのだ。

 達也「さて、何で対決かな?麻雀?それともトランプ?」

 きらら「うーん。じゃあ、格闘フォーミュラで」

そういえば、最近はなかなかする機会が無い。

それは体育館があいている日だけしかできないから、出来ても日曜日だけなのだ。

 達也「今日も体育館は、バスケ部かバレー部が使っているだろ?」

 うらら「うーん。じゃあ講堂でやろうよ」

ふむ。

なるほど、講堂ね。

 達也「でも講堂だと、上から見下ろせる場所がないから、やりにくくないか?」

 きらら「だったらさ、ラジコンの後を走ってついて行けばいいんだよ」

なかなかハードな戦いになりそうだ。

ラジコンだけでなく、自分も周回分走るのだから。

しかし、挑戦されればうけねばなるまい。

俺達は早速講堂に移動する。

 達也「で、なんで2対1なんだ?」

スタートラインに、俺と高鳥姉妹のラジコンが並んでいる。

そうだ。

これは格闘レースだから、これだと俺が圧倒的に不利。

 きらら「じゃあ、分けてもいいけど、達也2回走り回らないといけなくなるけど良い?」

・・・

それも辛い。

くっ!なんだか騙された気がしないではないが、ココは受けてたつしかあるまい。

 達也「よし。2対1でもチサマらに負ける俺では無いところをみせてやる」

こうして俺達のプレゼント奪取バトルは始まった。

勝負は5周勝負。

スタートは横一線、互角のスタート。

しかし俺の機体はスピード仕様にしている。

ココからの伸びが凄いのだ。

俺はあっさりと2人を引き離す。

 達也「はははー!このままぶっちぎりだぜー!」

と言っても、自分も走るのってかなりしんどい。

奴らがこの過酷なレースをクリアできるのかどうか見物だぜ。

って、高鳥姉妹はスタート直後、いきなりノロノロと歩き出した。

勝つ気がない?

そうか、2人で俺の走行を妨害して、再起不能を目指すつもりか。

無駄な事を。

妨害はされても、我が機体が再起不能などありえない。

丈夫に作ってあるからな。

まず1周。

結構疲れる。

目の前に2人の機体を捕らえる。

2人は妨害してくるが、その程度ではやられんよ。

俺はうまくかわして、再びコースを回る。

 達也「はははー!もうチミ達に勝ち目なぞないのだよ」

 きらら「くきー!次の周でやってやる!」

そう言うきららをおいて、俺はあっさり2周目クリア。

かなり息が上がってきた。

5周走れるかな?

それでも俺は頑張って、再び2人の機体を抜きさる。

 達也「はぁはぁ、楽勝のようだな」

 きらら「まだまだ、チャンスは後2回あるよ」

 達也「後、はぁはぁ、2回しか、はぁはぁ、だよ」

やべ、意識が薄くなってくる。

少しペースを落とすか。

するとすぐ後ろまで、うららが迫ってきていた。

 達也「ちっ!抜かせるかよ」

俺は再び本気で走った。

4周目。

ココも3周目と同じような感じ。

ペースを落とそうとするとうららが迫ってくる。

だから全力だ。

もうフラフラ。

しかし4周目もクリアして、ファイナルラップだ。

目の前にまずきららが見えてきた。

あっさりとかわす。

やべ、足がもつれそう。

しんどい。

それでもこの周回が最後だ。

俺は頑張って、進む。

目が霞んできやがった。

その目には何となくうららが映る。

ん?

うららがこっちを見て笑ってるよ?

あれ?体が前に倒れる。

足をかけられた?

気がついたら俺はうつむけに倒れ、手を後ろにまわされて、うららに身動きできないように固められていた。

その間に、きららがマイペースで周回を重ねていた。

敵に優秀な軍師がいることを忘れていた。

 達也「反則だろー!」

 きらら「妨害オッケーの、レースでしょ?」

 うらら「うんうん。一緒に走って、妨害有りってだけのルールだったよね」

うっ・・・

確かに人に対して妨害してはいけないなんてルールはないけど・・・

 まこと「男だったら負けを認める!」

はぁ~俺はため息がでた。

後日、ファンシーショップでチョッピリ高めのグッズを買い与えてやった。

ホワイトデーの日にね。

まあ、喜んでいたし、これで良かったって事で。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ