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転生と…  作者: 秋華(秋山 華道)
転生と…
17/89

恋は突然

恋は突然やってくる。

なんか昔のアニメの歌で、そんな歌詞を聴いた事がある。

まあ、なんとなくそんな事を思った。

テスト休み期間は、とりあえずみんなが出る大会の決定と、それの特訓を行っていた。

ちなみに、美鈴先輩とチリちゃんは、元祖カードゲームと言われる「魔女ック」の大会に出る。

既に本人達がカードを持っていて、何度か大会にも出たことがあるから、まあそれで問題なし。

俺ときららは「遊び王」、うららとまこちゃんが「ポケアニ」、吉田君が「ダツダム」だ。

まこちゃんも既に持っていた事が理由。

吉田君は、最近のダツダムシリーズは見ていたらしいから、まあ楽しめるだろう。

そんなこんなでテスト休みも終わり、今日は終業式。

テストが返ってきて、チリちゃんが数学の補修再試験が決定していた事を除けば、皆テストはうまく乗り切ったと言えるだろう。

って、結局数学ダメだったんですか?

中間では赤点免れたのに?

大会の事も有るし、チリちゃんがあまりにも悲しい子に見えたので、俺は数学を教えてあげる事を約束した。

返ってきた答案用紙でバトルし、美鈴先輩が二連覇を達成した頃、部室のドアをノックする音が聞こえた。

 達也「はいはい~」

 美鈴「どぞー」

俺と美鈴先輩が声をかけると、舞と・・・

えっーーーーー!

驚く人が立っていた。

 舞「えっと、今日から部員が1人増えます。新垣さんです」

 新垣「です。よろしくです」

・・・

俺は電池切れです。

 吉田「新垣さん、ゲーム部入ってくれるんだ?よろしく」

吉田君の声は弾んでいた。

 美鈴「あ、よろしく。まあ、てきとーに楽しみましょう」

美鈴先輩の顔は、いつもと同じだったが、俺には喜んでいる事がわかった。

俺には?

まあ気にしないで美鈴先輩の横を見ると、電池切れしているきららがいた。

ああ、知ってるんだろうな。

そら驚きだよね。

俺も驚きだよ。

ん?

新垣さんを見ると、吉田君とやたらと仲良く喋っていた。

後で聞いた話だけど、吉田君も、新垣さんが俺に告白した事は知っていたらしい。

てか、色々相談されていたそうだ。

で、ふられて、慰められて、会ってるうちに付き合う事になったとか。

まあこんなもんだって知ってはいたけど、ガッカリだったり、ホッとしたりな気持ちになった。

 美鈴「じゃあ、智恵子ちゃんも出る大会決めないとね」

先輩が心配するまでもなく、吉田君とダツダムの大会に出る事はあっさり決まっていた。

その後は、舞と新垣さんも含めて、大作ゲームを何にするか話し合っていた。

 きらら「推理もののアドベンチャゲームは?」

 美鈴「作って誰がやるにしてもネタばれてる」

 まこと「でっかいボードゲーム作っちゃおうよ」

 達也「それならそこまでみんなで頑張らなくても、適当にグラウンドに作ってやろう」

 うらら「妥当なところだと、やっぱり「RPG作ってみそ」でRPG作るのがいいかもね」

 知里「それだったら~最新の~「RPG作ったるで」買って、音楽とかも作りたい~」

 きらら「チリチリ曲つくれんの?」

そうなのだ。

チリちゃんは実は勉強はできないけれど・・・は余計か。

いろいろスゴイところがいっぱいあるのだ。

プログラムはアセンブラからC++まで完璧だし、曲も作れちゃう。

先生やってた頃、曲を作ったからといっていっぱい聞かされた。

その曲は、一般的視点からみれば実に微妙な音楽なのだが、とにかく楽しくなる新感覚テイストなスゴイ曲だった。

歌詞までついてて、またこれが良い。

もしこの世の中の全ての芸術が、全て妥当な評価を受けるなら、チリちゃんの曲はミリオン間違いなしだと俺は思う。

ただこれを曲という分野で売り出せるならだけど。

更には売り出そうと思う人がいたなら。

俺は音楽には全く詳しく無いが、そんな俺でもチリちゃんの曲は無茶だとわかるのだ。

たとえば、フルートの音。

違う音がいくつも重なっていたりする。

重ねる分だけ人が必要って事になるんだけど、それだけならまだいい。

なんだっけか?

CメジャーとかAマイナーとか有るでしょ?

それを完全無視なのですよ。

ドラムも全部同時にたたくのですよ?

演奏風景を想像すると、とっても楽しくなってこない?

俺は期待と夢がふくらみましたとさ。

 達也「それがいいね。「RPG作ったるで」くらいなら、部費で買っても大丈夫でしょ」

 舞「んーまあいいんじゃないかな?」

顧問の舞の許可もでた事で、夏休みの課題が決まった。

「RPG作ったるで」で、ちゃんとしたRPGを完成させる事。

俺達は早速分担を決めた。

全ての設定と仕上げは美鈴先輩とチリちゃん、音楽はチリちゃんと新垣さん。

新垣さんは、なんでもガキの頃からピアノを習っていたそうだから、良い音楽を作ってくれそうだ。

てか、チリちゃんの音楽とうまく融合すれば、どうなるのかが楽しみ。

画像はまこちゃんと吉田君。

まこちゃんはアニメ絵を描くのが得意だし、吉田君はなんでもそつなくこなす。

ストーリーとかクエスト作成は、俺と高鳥姉妹がやる事になった。

夏休みの予定が決まって、俺はとにかく、ワクワクしていた。

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