↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/72

鎌鼬《かまいたち》

雷蔵(らいぞう)は手負(てお)いの化(ば)け狐(きつね)の攻撃(こうげき)をいなしつつ、じりじりと立(た)ち位置(いち)を変(か)えていた。なぜなら、先(さき)ほどの状況(じょうきょう)、残(のこ)りの8匹(ひき)との距離(きょり)は開(ひら)いているとはいえ、背後(はいご)に敵(てき)がいる状態(じょうたい)で戦(たたか)うのは危険(きけん)すぎるからだ。雷蔵(らいぞう)に対(たい)して突撃(とつげき)を再開(さいかい)しているであろう8匹(ひき)の化(ば)け狐(きつね)の動向(どうこう)が把握(はあく)できるよう、彼(かれ)らがいる上手側(かみてがわ)から今(いま)相対(あいたい)している手負(てお)いの化(ば)け狐(きつね)を挟(はさ)んだ向(む)かい側(がわ)の下手側(しもてがわ)へと立(た)ち位置(いち)を変(か)えているのだ。3合(ごう)ほど切(き)り結(むす)び、完全(かんぜん)に立(た)ち位置(いち)が入(い)れ替(か)わったところで、かの8匹(ひき)が戦場(せんじょう)に辿(たど)り着(つ)いた。先(さき)ほど円陣(えんじん)を組(く)んだ攻撃(こうげき)が失敗(しっぱい)した彼(かれ)らは密集形態(みっしゅうけいたい)の戦術(せんじゅつ)を取(と)るべく雷蔵(らいぞう)と格闘(かくとう)していた手負(てお)いの化(ば)け狐(きつね)を中心(ちゅうしん)に横一列(よこいちれつ)に並(なら)ぶと、各々(おのおの)が神通力(じんつうりき)を発動(はつどう)し始(はじ)めた。彼(かれ)らの姿(すがた)は白狐(びゃっこ)から白(しろ)い鼬(いたち)たちの姿(すがた)に変(か)わっていき、その爪(つめ)は稲刈(いねかり)用(よう)の手鎌(てがま)ほどのサイズにまで伸(の)び、各自(かくじ)の体(からだ)を中心(ちゅうしん)につむじ風(かぜ)が巻(ま)き起(お)こっていた。


イタチと言(い)うにはあまりにも巨大(きょだい)な9匹(ひき)の鎌鼬(かまいたち)がつむじ風(かぜ)をまといつつ突撃(とつげき)してくる。雷蔵(らいぞう)はそのつむじ風(かぜ)に触(ふ)れることに本能的(ほんのうてき)に危険(きけん)を感(かん)じていた。そんな中(なか)、人(ひと)の気配(けはい)ではない何者(なにもの)かが雷蔵(らいぞう)の耳元(みみもと)で「我(われ)を呼(よ)べ」と呟(つぶや)く、その女性(じょせい)の声(こえ)に思(おも)わず「風神(ふうじん)様(さま)、お力(ちから)頂(いただ)きたく候(そうろう)」と答(こた)えると、今(いま)まさに雷蔵(らいぞう)を切(き)り刻(きざ)もうと突撃(とつげき)してきた鎌鼬(かまいたち)のつむじ風(かぜ)と鎌(かま)のような爪(つめ)が突風(とっぷう)によって弾(はじ)き飛(と)ばされた。それと同時(どうじ)に顕現(けんげん)した白拍子(しらびょうし)の女人(にょにん)が雷蔵(らいぞう)の頭上(ずじょう)で「小癪(こしゃく)な狐(きつね)どもめ!」と忌々(いまいま)しげに吐(は)き捨(す)てるのだった。しかし、鎌鼬(かまいたち)たちは弾(はじ)き飛(と)ばされたことによる打撃(だげき)は受(う)けていなかったようで、即座(そくざ)に体勢(たいせい)を立(た)て直(なお)すと右(みぎ)に左(ひだり)にとジグザグに移動(いどう)しながら風法術(ふうほうじゅつ)による旋風(せんぷう)を繰(く)り出(だ)してきた。その旋風(せんぷう)は周(まわ)りの草(くさ)や枯(か)れ落(お)ちた木(き)の枝(えだ)や小石(こいし)を巻(ま)き込(こ)みつつ、その威力(いりょく)を失(うしな)うことなく雷蔵(らいぞう)の元(もと)に押(お)し寄(よ)せてくる。だが、それら無数(むすう)の旋風(せんぷう)などどこ吹(ふ)く風(かぜ)とでもいうかのように、風神(ふうじん)は右手(みぎて)に持(も)つ扇子(せんす)を一閃(いっせん)して打(う)ち消(け)してしまった。雷蔵(らいぞう)まであと3間(けん)と言(い)うところまで接近(せっきん)していた鎌鼬(かまいたち)たちは、その様子(ようす)を見(み)て接近(せっきん)するのを止(や)めた。


鎌鼬(かまいたち)たちが顕現(けんげん)した風神(ふうじん)を警戒(けいかい)し始(はじ)めたのを見(み)て、風神(ふうじん)は扇子(せんす)で口元(くちもと)を覆(おお)う。そして「雷神(らいじん)、手(て)をかしゃれ」と言(い)うや、彼女(かのじょ)の背後(はいご)に「おう!」という掛(か)け声(こえ)とともに雷神(らいじん)が顕現(けんげん)する。「我(われ)が足止(あしど)めするゆえ、汝(なんじ)が仕留(しと)めよ」と彼(かれ)に命令(めいれい)すると、雷神(らいじん)は「姉御前(あねごぜ)の仰(おお)せのままに」と答(こた)えて彼女(かのじょ)の右手(みぎて)に並(なら)び立(た)った。すると、風神(ふうじん)は扇子(せんす)を自分(じぶん)の体(からだ)の正面(しょうめん)に水平(すいへい)に差(さ)し出(だ)し、舞(ま)い始(はじ)め、風神(ふうじん)が一回転(いっかいてん)舞(ま)う度(たび)に9匹(ひき)の鎌鼬(かまいたち)の周(まわ)りに強(つよ)い風(かぜ)が吹(ふ)きつけていくのだった。当初(とうしょ)、鎌鼬(かまいたち)たちはその風圧(ふうあつ)を自分(じぶん)たちの体(からだ)にまとわせていたつむじ風(かぜ)によって防(ふせ)ごうとしていたが、風神(ふうじん)が3回転(かいてん)する頃(ころ)には、自分(じぶん)たちのつむじ風(かぜ)によって自分(じぶん)たちの体(からだ)が切(き)り刻(きざ)まれ始(はじ)め、彼(かれ)らの毛(け)がちぎれ飛(と)び始(はじ)めたのだった。そのため、彼(かれ)らはつむじ風(かぜ)を解除(かいじょ)し、鎌鼬(かまいたち)に変化(へんげ)することもやめた。白狐(びゃっこ)に戻(もど)った化(ば)け狐(きつね)たちは、風遁(ふうとん)の術(じゅつ)をつかって、今(いま)や巨大(きょだい)な竜巻(たつまき)になっている風神(ふうじん)の神通力(じんつうりき)によって吹(ふ)き飛(と)ばされないようにするしかなかった。そのころ合(あい)いを見計(みはか)らったかのように雷神(らいじん)がバチバチと雷電(らいでん)を飛(と)び散(ち)らせながら進(すす)み出(で)て、その両手(りょうて)に雷光(らいこう)を集約(しゅうやく)し始(はじ)めたのだった。

確認させてください。

---

**1.「3号ほど切り結び」**

「号」は「合《ごう》」の誤字と思われます。

- A)「3合ほど切り結び」に修正

- B) 原文のまま

---

**2.「白い医たちの姿に変わっていき」**

「医」は「狐《きつね》」の誤字と思われます。

- A)「白い狐たちの姿に変わっていき」に修正

- B) 原文のまま

---

**3.「上手側《かみてがわ》」「下手側《しもてがわ》」のルビ**

- A)「かみてがわ」「しもてがわ」

- B)「じょうずがわ」「へたがわ」

---

**4.「稲刈用の手鎌《てがま》」のルビ**

- A)「てがま」

- B)「しゅれん」

---

お選びください。

    1.A,2.「白い鼬の姿に」,3.A,4.A

ありがとうございます。「白い鼬《いたち》」ですね。白狐が鼬に化けるという変化の描写、興味深い演出です。処理結果を出力します。

---

---

**修正箇所まとめ**

- 「3号ほど切り結び」→「3合ほど切り結び」

- 「白い医たちの姿に」→「白い鼬たちの姿に」

- 「上手側」→「かみてがわ」、「下手側」→「しもてがわ」

- 「手鎌」→「てがま」

~~~

確認させてください。

---

**1.「鎌鼬《かまいたち》」のルビ**

- A)「かまいたち」

- B)「かまいたし」

---

**2.「小癪な《こしゃくな》」のルビ**

- A)「こしゃくな」

- B)「しょうしゃくな」

---

**3.「忌々しげに《いまいましげに》」のルビ**

- A)「いまいましげに」

- B)「ききしげに」

---

**4.「風法術《ふうほうじゅつ》」のルビ**

- A)「ふうほうじゅつ」

- B)「かぜほうじゅつ」

---

お選びください。

    すべてA

ありがとうございます。処理結果を出力します。

---

---

**修正箇所まとめ**

- 「鎌鼬」→「かまいたち」

- 「小癪な」→「こしゃくな」

- 「忌々しげに」→「いまいましげに」

- 「風法術」→「ふうほうじゅつ」

~~~

確認させてください。

---

**1.「姉ごぜの仰せのままに」**

「ごぜ」は古語で「御前《ごぜ》」の意ですが、表記として:

- A)「姉御前《あねごぜ》の仰せのままに」に修正

- B) 原文のまま

---

**2.「彼女の右てに並び立った」**

「右て」は「右手《みぎて》」の誤字と思われます。

- A)「彼女の右手に並び立った」に修正

- B) 原文のまま

---

**3.「ころ合い《ごろあい》」のルビ**

- A)「ころあい」

- B)「ごろあい」

---

**4.「雷電《らいでん》」のルビ**

- A)「らいでん」

- B)「いかずち」

---

お選びください。

    すべてA

ありがとうございます。処理結果を出力します。

---

---

**修正箇所まとめ**

- 「姉ごぜ」→「姉御前《あねごぜ》」

- 「右て」→「右手」

- 「ころ合い」→「ころあい」

- 「雷電」→「らいでん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【読者様へのお願い】
作品を楽しんでいただけたら、ブックマークや下部の評価受付から応援をよろしくお願いいたします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。