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Moira  作者: タカミ
1/1

Moira

これは、運命に抗う物語ではない。

抗おうとして、抗いきれず、それでも歩みを止めなかった、

一人の「今まで」と「これから」の記録。


名もなき誰かの人生に重なることがあったなら、

それはきっと、私が生きた証。


これは「Moira」との静かな戦いの書。

Moira

1.大丈夫。なるようになるものだよね

2. 時間は静かに紡がれてきた

3. これまでの「人生」、果たしてなるようになるようになったのだろうか


4. 結び目は固くても、解けなかったわけじゃないよ


5. むしろ、結んできたんだ


6.息は荒くなったけど、呼吸をしたかったわけではなくて


7. 生きた証を、 何かしら残したかったから


8.私を秤にかけられた瞬間もあった


9.現実から目を背け、今をなかったことにしたくなる時、そばで見捨てずに寄り添ってくれたのは、夢や希望のような理想への逃げ道じゃなくて、


10. 現実という名の絶望だったんだ


11. 視線は常に低くて、足元ばかり気にしていたけれど


12. 淡く微かな道の名残を探して、明日へ迷わないために歩いていた


13. 元々、背が低かった。見える景色は他人の自慢ばかりだったけれど、


14. 絶望の淵でも、望みだけは遥か遠くまで、清く澄んでいたんだ


15. 皆、いつかは絶つ日が来る。


16. 終末は、どこか定められたもののように感じる


17. 抗うことは、確かに疲れるし、時間の無駄に思えることもある


18. だけど、仮に決められた「運命」があったとしても、


19.遠い未来、この選択が正しかったのかも分からない。でも、未来の確約書なんてものもないし、何の疑いもせず、街路樹のような取り繕った緑の中で、与えられた役割をこなし、用意された人生を歩んだとしてもて


20. それでも、明日への光だけは見失わないようにしたい


21. せめて、結末だけは、この手で。

22. 今からを、

23. 結生す (ゆいなす)

24. これは「Moira」との静かな戦いだから。

この言葉たちは、誰かのために書いたようで、

きっと、私自身を救うために綴ったものでした。


変えられない過去も、選べなかった運命も、

それでも、受け入れた先に「今」がある。


強くなくていい、完璧でなくていい。

ただ、結末を選ぶ手だけは、離さずにいたい。


これは、終わりじゃない。

「結生す」という一歩を、

何度でも、今日から。



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