一緒に
それから、数時間して彼女が起きたが……
血の気が引いていて、まだ白い顔をしていた。
「申し訳ない。ベリアル……
いきなり理性が効かなくなってーー」
「大丈夫ですよ。
私は、あなたのモノですから……」
「そんな事を言うなよ! 自分をモノだなんて……」
『とりあえず、良いか? リオン……
腕を龍化させて、鱗を1枚剥がせ!』
「訳が分からんが……これで良いのか!?」
俺は、言われた通りに龍化すると鱗を1枚ーー剥がした。
すると、それが輝きだし……
小さな白いドラゴンへと変化した。
「よしッ! これで、2人と話せるな。」
「……あなたは…………?」
「白龍様じゃ! まぁ、それは良い。
話を聞けーーお前達!」
それから、小さい白龍はペチャクチャと色々と説明をしてくれた。
俺の異変に……ベリアルの事ーー。
白龍の説明によるとーー
俺の異変は、ドラゴンと融合した事で起きた事で……
魔物とは、本来ーー欲というモノに忠実な生き物で、特に食べると言う事は1番従事する。
特に魔力切れなどを起こしている時は、魔素量、魔力量が多い物を摂取したがる傾向にある。
そして、ここからが本題だが……
ベリアルは、本来なら死ぬ程の魔素を体内に取り入れてしまっていたが、俺の回復魔法により。一命を取り留めた!
それにより、起こった現象が魔力の爆発的な上昇ーーその為、今のベリアルは常人では考えられないほどの魔力を保有している為、ベリアルは魔物にとって、最高級の食材であると共に、最高に美味そうに見える存在となってしまった為に、起きた出来事だと説明された。
「まぁ〜……と、言う訳じゃ。」
「……ならば、俺の側にベリアルを置いておくのは、危険なんじゃ。」
「嫌です!
私は、もうあなたのモノです。
貴方に食べられるのなら、文句など言いません。
だから、側に置いてください。」
「俺は、君を食べたくない。」
「まぁ、聞け! リオン。
この娘は、もともと我に食われる予定じゃったのをーーお前に、譲ったのじゃ!
我は、お前にーーこの娘を食って欲しいと思っているが、お前が嫌じゃと言うのなら……
それも仕方がない事。
しかし、この娘の使い道はーーそれだけではない。
もし、お前が空腹や魔力切れで理性を失いそうになった時に、この娘の血を摂取すれば
さっきみたいに落ち着きを取り戻し。
なおかつ、回復も出来る! 側に置いておくのが正しい選択じゃ。」
「それは、この子を俺が利用するって事じゃないか! そんなの失礼だ!!!
俺は、この子の本当の親を探して親元に戻す。
それが、1番! 安全かつ正しい選択だ。」
「この娘を狙って、沢山の高位の魔物が押し押せた時、誰がこの子を守ってやれる。
それの見返りだと思えば良いだけの事ーー」
「でも、ベリアルを狙って来る魔物なんてーー
全く現れないじゃないか!?」
「それは、お前が回復魔法を使い続けた
お陰で、この辺一帯にお前の魔力が飛散している為に、近づいて来れんのじゃ。
我の魔力は、もともと魔物を寄せ付けぬ結界みたいな効果がある為に、我がいた洞窟の付近は魔物の出現率が低かったのじゃ。」
「なら、この子を守る為にも。
俺は、この子の側に居なきゃいけないって事なのか……。」
「そう言う事じゃよ。」
「私は、もともとーーそのつもりでしたので、これから末長く。
よろしくお願いします! リオン様」
「君は、本当に良いのか……?
また、同じ目に合うかも知れないんだぞ。」
「構いません。覚悟の上です!」
「…………。」
「そんなに、この子を傷つけるのが嫌なら。
定期的に、この子の血を摂取すれば良いだけの事じゃ!
そうすれば、衝動的に襲う事はなくなり。
あんなに血だらけに、なる事もない」
「そんな方法があるなら、どうぞ私をお使い下さい。
私は、貴方様のお役に立てる事が何よりの喜びです。」
「…………。」
「何を悩んでおる!
傷など回復魔法で、治せば良いだけの事!
それより、この子を助けた事で
こんな体質にしてしまった責任をとれ!!!
それが嫌なら、お前が責任を持って食べろ。
他の魔物に、ズタボロにされて食べられるよりは、いくらかはマジじゃ!」
「確かに……そうだけど。」
「貴方の好きに、して下さい。
それまでは、私はついて行きます!」
「…………分かった。」
そうして、俺達は共に旅に出る事となった。




