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第8話

少し前から通い始めた書庫から見える庭園にも見慣れぬ木が増えていた。


(あんなのなかったわよね?)


まだ花は咲いていないがあまり見ない木だ。


(今度植物図鑑でも見ようかしら?)




ヴィクトルが教えてくれたように、書庫には新書が多数置かれていた。


(どれもまだ読んだことないものだわ。この小説は、私の好みのものね)


数冊手に取ると書庫を後にした。




小説はミステリーだった所為か、つい夜更かししてまで読み込んでしまった。寝不足もあったからか、日中の務めに支障が出てしまった。


「最近眠れていないのですか?目の下にクマが見られますが?」


この日は公爵夫人らを招いたお茶会を予定していたが、体調を気遣ったシルヴィアに休むよう命じられた。


(ただ夜更かししてしまっただけなのだけれど、今後は気をつけなければ)


翌日からはまた気を引き締めて王太子妃として努めた。マルブロンとの医療提携をさらに充実させ、マルブロン人を例に異国民の入国について管理することにした。これは異国民に安全に滞在してもらう為だ。マルブロン人においてはセントブランクの水の確保が必須となるため、滞在記録をしっかり管理する制度を整えた。これを機にマルブロン国民の留学先としてアイスタールが一番人気となるのであった。



しばらく忙しく活動していたが、時間を確保できた為再び書庫へとやってきた。新書はディオーナが好むジャンルの物ばかりであった。


(これだけあったら飽きないわね)


また数冊手に取ると書庫を後にした。




時間を確保できると書庫から本を借りることを繰り返していると、ある時タイトルのない本を見つけた。


(何かしら?…日記?)


中を開くと数行ごとに分かれた文章が綴られており、それは日記であると気付いた。軽く目を通すと、ある人物の日記であることがわかった。



(エミリア様の日記だわ。なぜこんなところに?)



始めの1文に目を通すと、ディオーナはこの日記を部屋に持ち込むことを決めた。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


作者のモチベーションに繋がりますので、よろしかったら、評価していただけると嬉しく思います。



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