表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第7章 少女の願い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/141

第99話 公共施設使用料


「最近になって、ダンカンさんの農場のお陰で、この地区の住民は随分と働き口が増えて生活も楽になりました。それに農場から自営団の人が見回りに来てくれるから犯罪率も減って住みやすくなったわ」

「それなら教会に行って、治療を受けられるのでは?」


 俺の疑問にレイカさんは首を横に振る。


「本当は、教会で治療を受けられるけど……」


 レイカさんは、言い難そうに口を閉じるのを見てルミアが言う。


「レイカさん、心配はいりません。私達は結構顔が広いのよ。力になれると思うから話してください」

「わかりました。実は、最近になってここが豊かになってきたことを良いことに、貴族が公共施設使用料の徴収を始めたのです」


「公共施設使用料?」

「はい、貴族の取立人の話では、今までは貧困だったので免税されていたが、これからは土地の税金や公共施設使用料を徴収すると言われ、支払わない者は罰として公共施設が利用できないのです。これに背く者がいれば、貴族の近衛兵に連行されムチ打ち刑や強制労働を強いられるのです」


「そんな理不尽な。それで、その公共施設使用料はいくらですか?」

「はい、この孤児院は人数が多く土地も大きいので、月に金貨1枚です。一般家庭では収入の3割程度は徴収されます」


 ルミアは思わず声を荒らげて言う。


「何ですか、それは!! 領主様であるロバート侯爵は許可されているのですか?」

「わかりません。でも、取立人の話では、スクイ男爵が徴収責任者だと聞いています」


 これは色々と調べてみる必要があるぞ。レイカさんの話が本当であれば、理不尽な話である。それに、ここは孤児院だ。本来、町から支援があって良いのに、逆にお金を徴収するとはどういう事なのだろうか?


「レイカさん、話は大体わかりました。さて、病気も治ったことだし、レイカさんにはもっと元気になってもらうか。それには、一杯栄養のあるものを食べましょう。ちょっと、食堂を借ります」

「それなら私が案内しましょう」


 そう言ってレイカさんは、ベッドから立ち上がり部屋から出ようとすると、部屋の外にはたくさんの子供達が待っていた。


「やったー レイカ先生が歩いているぞ」

「ねぇ、ねぇ、先生は病気が治ったの」

「先生、大丈夫?」

「先生、あの人達に意地悪されなかった? 私が怒ってあげようか」



 どうやら俺達のことが気になって最初は部屋で大人しくしていたようだが、みんな心配になって出て来たようだ。


「はーい、みなさん静かにしてください。この人達が先生の病気を治してくれました。先生はもう元気になったので大丈夫です」


「わーい」

「お姉ちゃん、ありがとう」


 子供達も交えて、食堂に向かう。


「みなさん、これからルミアお姉さんが、お食事を作りますので待っていましょうね」

「はーい」


 ルミアは子供達に向かって先生気取りでノリノリだ。


 俺のアイテムボックスから非常時に備えた様々な食材と取り出す。あと、結婚式用の食材だったカクレダケや紫人参も滋養強壮に良いから使うことにする。


 俺とルミアは大鍋に様々な食材を入れ、ミスリルタイガーの肉を煮込んでいく。


「できたぞ」


 俺とルミアが大鍋を運んで行き、テーブルに座っている子供達に配膳する。


 レイカさんは俺達が配膳したことを確認すると子供達に言う。


「はい、準備ができました。それではみなさん頂きます」

「頂きます!!」


「美味しい」

「うわ――」


 久しぶりのご馳走だったようで、子供達は夢中で食べる。


「レイカさん、この食材は置いていきます。貴方は栄養を付けなければいけないので、しっかり食べてください。明日、様子を見に来ますね」


 ルミアがレイカさんに言い、俺達が孤児院から出ようとすると、カリンちゃんが俺達の方に近づいてきて、しゃがむように言う。


「ありがとう、ルミナお姉ちゃん、ノワールお兄ちゃん、チュッ」


 カリンちゃんは俺とルミアの頬にキスする。


「ありがとう、カリンちゃん。また、明日ね」

「うん。ルミアおねえちゃん」




 

 孤児院から出ると、俺達は早速行動する。


「ルミアは、スクイ男爵や取立人について調査してくれ。俺も色々と調べるから姿を消すぞ。連絡はペンダントでよろしくな」

「わかったわ」


 俺はダンカンがいる農場へ向かう。


「おお、ノワールじゃないか? 昨日の結婚式は良かったぞ」

「ありがとう。ちょっと、聞きたいことがあるけど良いか?」


 俺の真剣な表情を見て、ダンカンに緊張が走る。


「そんなことがあったのか。ノワール、俺の幼馴染であるレイカを助けてくれてありがとう」

「偶然だったから気にするな」

「でも、なぜ、レイカは俺に相談しなかったのだ。今の俺だったらレイカを守ってあげられるのに……」


「それは、今やお前は大農場の責任者で獣人達の期待も厚く忙しい日々を送っているだろ。レイカさんは、お前に心配をかけたくなくて言わなかったと思うぞ」


「……そうか、俺はレイカに誇れるような獣人になりたくて頑張ってきたが、肝心な時に役に立たなかったのか」

「何を言っている。これからいくらでも挽回できるぜ」


 どうやらダンカンはレイカに思いを寄せている感じだから応援してあげよう。


「ところでノワール、俺も公共施設使用料を徴収されることには納得がいっていない。以前は徴収されていなかったが、ユース伯爵になってから徴収され始めた」

「それは領主であるロバート侯爵の命なのか?」

「わからない」


「ノワール、俺が代表者として支払っている金額を知っているか?」

「金貨50枚ぐらいか」


「全然足りないよ、月に金貨180枚だよ。この農場は200名程度が働いていて、給金が月平均で金貨3枚だよ。その総額で3割程度が徴収されるから金貨180枚だ」

「それは変だぞ。レイカさんの話では、収入の3割程度が徴収されるって言うことだから、働き先と個人の収入と両方で徴収されているぞ」

「それもそうだな……」


 おい、ダンカンよ、そこは気付けよ。この先が思いやられるな。やはり、レイカさんみたいなしっかり者がダンカンには必要だな。


誤字報告して頂きましてありがとうございます。

この場を借りて感謝します。


もしよろしければブックマークへの登録、評価をよろしくお願いします。


評価は下にある『☆☆☆☆☆』より押すことで可能です。


簡単ですので、面白くなければ☆1、面白ければ☆5等を是非とも

よろしくお願いします。


ブックマークも頂けると本当に嬉しいです。


作者のモチベーションになりますのでよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ