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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第6章 合同結婚式

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第97話 陛下の策略

 

 俺達は結婚式のために予約していた高級ホテルで、今日のことを話し合っていた。


「ルミア、色々とあった合同結婚式だったが、一生忘れられない思い出になったな」

「ふふふ、そうね」


「ところで魔族の襲撃に対して、今後はどうなる?」

「お父様の話では、明日ロバート侯爵のお屋敷で、陛下とクリド公爵達で会議が開催される予定よ。それと、明後日に私達もロバート侯爵のお屋敷へ行くわ」


「うーん、面倒な話にならないが良いが……」

「大丈夫よ。既に魔族が襲撃したこと自体が面倒な話になっているので、心配はいらないでしょ」

「それもそうだな」


 俺とルミアは合同結婚式の疲れもあって直ぐに眠りについた。



 ◆



 同じ頃、ロバート侯爵家内の一室では、陛下、ダイド公爵、ゴッズさん、ロビンによる密会が開かれていた。


「ゴッズよ、ロック子爵と白銀の翼のメンバーは貴殿の目からどのように見る?」

「はい、陛下。私が見る限り、王都が襲撃された時よりも格段に強くなっております。ランクで言えば、SSランクもしくはSS+ランクと思いますが、ルミアとノワールに関してはわかりません」


「ロビン伯爵、貴殿はどう捉える」

「はい、陛下。ランクについてはゴッズ子爵と同意見です。それと、ルミアはナシャと同じ賢者でありますが、彼女は拳王のクラスも所有しております。ノワールに至っては、忍者、魔剣聖、賢者です。恐らくSSSランクの域に到達している可能性があります」


「そうであるか…… 仮にSS+ランクだとすれば、我が国にいる上級クラスの中でもトップクラスだ。それを超えるSSSランクとなれば、伝説の英雄である剣聖トルク、賢者マーリンに匹敵するランクだ」

「そうです、陛下」


「そうであれば、我が国にいる全ての上級クラスを集め、白銀の翼と戦わせたらどうなる?」


 宰相のダイド公爵は、陛下の言葉に思わず身を乗り出して言う。


「陛下、それは……」

「案ずるな。万が一について、ゴッズとロビン伯爵の意見を聞いておきたいのだ」


「恐らく敗戦すると考えられます」

「私もゴッズ子爵と同じ意見です。SSランクであれば退くことは出来ますが、SS+ランク以上であれば五分五分でしょう。更に、SSSランクが加われば敗戦を余儀なくされるでしょう」


「そうであるか、よくわかった。仮に国内の上級クラスであれば、今回のような魔王軍の将軍による襲撃であっても退くことは可能であるか?」

「その通りでございます」


 陛下は、しばらく熟考する。


「予は、良い案を思い付いたぞ」

「それはどのような?」


「うむ、ダイド公爵には特に良く聞いてほしい。今回の魔族を退けた功績として、それぞれに屋敷を与え、拠点を構えさせることにする」


「まず、ロイド男爵とアンナ女男爵は水の都に拠点を設けさせる。既に二人は、クリド公爵の配下でもあるから問題なかろう」


「次にカイン男爵とナシャ女男爵であるが、この町のコートダールを拠点とする。この町には上級クラスがいなく、ロバート侯爵も安心するだろう」


「ロック子爵は、そのままで良かろう。問題児のノワール男爵とルミア女男爵だが、拠点を与えず自由に行動させようと思う」

「陛下、その真意は?」


「白銀の翼は、二年前まではDランクの冒険者だったと聞いているが、今やSS+ランク以上である。この成長速度は、常識外れで異常だ。きっと、ノワール男爵の影響だろう。そこで予は、各町にいる上級クラス者やそれに代わる者達に、同じような影響を及ぼすことを期待している」


「なるほど、それで陛下はノワール男爵とルミア女男爵を自由に行動させることはわかりました」

「そうだ、ダイド公爵よ」


 今度はダイド公爵が、しばらく熟考する。


「陛下。しかし、ノワール男爵は確かに良い影響を及ぼすかも知れませんが、悪い影響も及ぼすかもしれません」

「良くぞ気付いた。予もそれを懸念していたのだ。ロビン伯爵よ、ノワール男爵夫婦を監視して予に報告することを命じる」

「はっ、かしこまりました」


 しばらくして、陛下達の密会は解散するのであった。



 ◆



 翌朝、俺とルミアは教会へ行くと、既に合同結婚式の片付けが終わっており、屋台が数軒ある程度だった。


 俺達はボアの串焼きを食べながら、テーブル席に座って話す。


「なぁ、ルミア。俺、なんとなくシンジさんの存在が伝わってないことがわかったよ」

「どういうことかしら?」


「俺が使った忘却の術は、実は『忍者の書』には、『俺の様になりたくなかったら使うな』って書いてあった。何の意味だが良くわからなかったけど、今ならわかるよ」


 ルミアは黙って俺の話を聞いている。


「きっと、シンジさんも俺と同じように目立ちたくなかった。いや俺以上だったから、忘却の術を使ってトルクやマーリンの功績だと皆に印象付けて、シンジさんは影役になった。だから、みんなに存在を知られることがなかったと思う」


「そうね、昨日のことを考えれば私も同じように思うわ。それに、トルクさんとマーリンさんは、そのことを受け入れていたようにも思えるの」


「なぁ、ルミアは英雄になりたいか?」

「ふふふ、あなたは変なことを聞くのね。私はあなたに着いて行くだけよ。だから、あなたの好きなようにやりなさい」

「そうか、ありがとう」


 その後、クレープを食べながらルミアと雑談していると、一人の少女が俺達の前にやってきた。


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