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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第6章 合同結婚式

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第91話 異議を唱えし者

 

 教会の内外が騒めく中、クリド公爵が気が付く。


「陛下!!」


 陛下の後からダイド公爵、ゴッズさんとロビンが姿を現しダイド公爵が言う。


「デミグラード国 第12代国王 バウド・デミグラード陛下の出御!!」


 その言葉により全員が跪くが、ラムズ侯爵は陛下の前に出て跪く。


「陛下、何故にこの結婚式に異議を唱えられるのでしょうか?」 

「ラムズ侯爵、息災か。案ずるな」


 そう言うと陛下は祭壇まで歩いて行き、神父様にお辞儀すると周りを見渡してから全員に言う。


「皆の者よ、本日の予は忍びで来ているが故に無礼講である、楽にするが良い」


 陛下の言葉により全員の緊張が解け、俺が陛下に言う。


「恐れながら陛下に申し上げます。何故にこの結婚式に異議を唱えられるのでしょうか?」

「うむ、ノワール。異議は、予の祝福なくして結婚の話を進めてはならん」

「どうゆうことでしょうか?」


「皆も噂では聞いていると思うが、先日、王都で魔族であるデーモンジェネラルによる襲撃を受けた」


 その言葉に教会の内外から騒然する。


「魔族とは、なんと言うことだ」

「やはり噂は本当だったのか」

「白銀の翼とどういう関係なのだ」


「皆の者よ、静まれ」


 陛下の声で一同は静まり、皆が固唾を飲んで聞く。


「案ずるな。魔族の襲撃は無事に撃退し、死者も出てない。そして、魔族の討伐で貢献した者達がここにいる。それは、何を隠そう白銀の翼のパーティーだ」


 皆が驚く中、俺が陛下に異議を唱える。


「陛下、それは内緒にする約束だったのではないですか?」


「ノワールよ、すまぬ。既に他国にも情報は漏れており、其方達を守るために正式に発表する必要がある」


 それだったら事前に連絡して欲しいと俺が思っていると、


「よって、白銀の翼には第一級宝珠勲章を授け、男爵の爵位を授けることとする」


「うおおおお」

「凄いぞ、白銀の翼」

「おめでとう―」


 俺達は皆から祝福される。


「これにて予からの祝福を終える。正式には後日王都にて受領式を行うものとするので、結婚式を続けるが良い」


 陛下は神父様に一礼すると、来賓者に席に座り俺達の結婚式を見守る。


「私も様々な結婚式を挙げてまいりましたが、陛下がご参列されるとは非常に有難き幸せでございます。この合同結婚式はまさに祝福に満ちあふれている。さぁ、誓いの証を」


 男性陣が用意したネックレスを花嫁に掛け、花嫁も花婿に掛け、誓いのキスをする。


「これにてこの者達を夫婦と見なす」


 神父様の言葉が終わり、俺達が祭壇を降りて歩き出すと皆から祝福と拍手が沸き上がり、参列者達により花びらが宙を舞う。





 俺達は皆から祝福を受けた後、主賓席に戻り休憩しているとカイン達の両親が近くに来て話を始める。


 両親の話を聞いていると、カインとナシャも同郷でコートダールの町から離れた農村で、昔から面識はあったそうだ。


「カイン、一体お前達はどうなっているのかね? お友達は貴族だし、陛下まで参列なさるとは…… 私達はどうすればいいのかねぇ」

「そうだよ、ナシャ。私達のような田舎者は一緒にいても大丈夫かねぇ……」


 俺は落ち着かせるようにご両親に言う。


「大丈夫ですよ。ご両親は『ど――ん』と構えていれば問題ないですから。陛下や貴族の人がいても、今日は無礼講だし問題ないですよ」

「そう言って貰えると助かるねぇ」


 俺がそう言うと、クリド公爵、ロバート侯爵、ラムズ侯爵が近くに来てくれて、優しくフォローしてくれる。


「ノワール君の言う通りですぞ。私はクリド公爵と名乗っておりますが、中身は只のおじさんですから」

「そうですな、貴族とて爵位こそありますが、皆平民と変わりませんぞ」

「私なんて、コートダールの田舎町領主ですから、ご両親と一緒で田舎者です」


 その場も和み雑談していると陛下達が近寄って来て、カインやナシャのご両親に向かって一礼する。


「先程は突然の無礼で親御さんには失礼した。しかし、これはご子息を守るためにやむを得ず。許されよ」

「そうです。いくら無礼講だって言っても驚きましたよ」


 俺がそう言うと陛下が笑いながら言う。


「お前はいつでも予には無礼講であろう」

「そうでした」


 俺達が笑いながら言うと、カインやナシャのご両親も緊張が解けたのか一緒に笑う。


「ところで、ノワール、カイン、ロイドよ。結婚式のネックラスを花婿が用意することになっているが、そのネックレスはどこで手に入れた物だ」


 陛下は俺が首から掛けているネックレスを指差す。


「え――と、このネックレスは偶然に龍神のダンジョンで手に入れました」

「偶然? 予の目は誤魔化せぬぞ。その七色に輝くネックレスは龍の涙ではないか?」

「違います。これは、龍の涙ではないですよ」


 俺はルミアとのネックレスを重ね合わせる。


「ほら、王家に伝わる龍の涙はネックレスの中にある模様が五芒星ですが、これは六芒星です。だから、これは龍の涙ではないと思います」


「ほほ―― 語るに落ちるとはまさにこのことだな。確かに王家に伝わる龍の涙は五芒星だが、この事は王家しか知り得ないことだ。それを何故お前が知っているのか、予に納得する説明がほしいぞ」


「ノワール君、陛下の勝ちよ。今日は無礼講だから、この際に全部話した方がいいわよ」


 俺は龍神のダンジョンで出来事を陛下達に話した。


「そうすると、龍神のダンジョンに仕掛けられたギミックを解き、龍神の封印も解き、挙句の果てには龍神の傷を癒し、友人の証としてネックレスを授かったじゃと!!」

「はい、大体そんな感じです」


「見ろ!! ゴッズよ。お主は監視を付けることを反対しておったが、ノワール達は目を話した隙にとんでもないことをしてくれたぞ。龍神バハムートが復活したと知れば、隣国が黙っていないぞ。魔族の襲撃を撃退した時も、誰が撃退したかで騒ぎになったからのう。龍神バハムートの復活であれば、その比ではないわ」


「陛下、申し訳ございません。私もノワール達がここまでするとは想定外でありました」


 陛下は大きくため息を吐くと、


「既にやってしまったことなので致し方あるまい。それに我が国が再び龍神の加護になったことは喜ばしいことだ。良いか皆者、龍神の復活のことは他言無用であるぞ」



「ところで、ノワールよ。先程の話だと龍神と友人になったとのことだが会えるのか? その、龍神に……」


「呼べば来ると思いますが、呼びますか?」

「……いや、呼ばずに良い」


 話が一通りまとまったところで係りの人が食事の支度ができたので、俺達は食堂に向かう。


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