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第8話 秘伝の技


 次は、いよいよ魔法だ。

 これぞ、異世界ファンタジー。俺の厨二病が疼くぜ。


 おっと、その前にクラスチェンジだ。


 クラス

 第一  魔法士   レベル 1

 第二  治癒士   レベル 1

 第三  魔法戦士  レベル 1


 スキル

 鑑定、マッピング、全言語理解、アイテムボックス、ステータス隠蔽、

 剣技D(連撃、重撃、真空刃)、拳技D(連撃、重撃、真空刃)

 弓技D(乱れ撃ち、一点集中、砲射)

 挑発D、身体強化D、ためるD、気功回復D、集中D、隠密D、威圧D

 調理D、痛覚耐性A、恐怖耐性A、再生A、限界突破、根性



 クラスチェンジしても既に取得しているレベルでの強さやスキルが反映されるようで、複数クラスが設定できる俺としては好都合だ。


「さぁ、残念女神よ。次だ」

「はーい、チュートリアルは順調のようで良かったわ。このことを女神報告会で報告したら、上司が驚いていたから私のためにもこれからも頑張ってね」


「お前のためではない」

「ううう……」 


 



 家の中が明るく光ると、再び賢者マーリンが姿を現す。


「どう、元気だった。ノワール君」

「ああ、元気ではあったが、死にそうにもなったよ」

「どうせトルクが無茶したのね」


 マーリンは微笑みながら俺に近づいてくる。


「でもね、魔法のことなら私に任せて。私はトルクみたく無茶はせず、じっくりやるタイプだから安心してね」


「おいおい、何かそっちのほうが怖いだろ」

「怖いかどうかは貴方次第よ。ふふふ」


 マーリン今度は不敵な笑みを浮かべる。


「トルクと同じで私も久しぶりのこの世界に来たから、トルクに負けないように私も全ての技をノワール君に色々と伝授するから頑張ってね。ところで、ノワール君は限界突破を何回で覚えたの?」


「確か五回だったかな」

「ふふふ、これは逸材だわ。私ぞくぞくしちゃうわ」


 何故か俺は寒気を感じる。


「じゃ、これくらいは余裕ね、いくわよ」

「え!? なにが?」

「パラライズ」


 麻痺の魔法か。正座して足が強烈に痺れた時のような感覚で動けない。


「ぐぐぐ」

「さぁ、動けるようになるには、どうするのかな?」


 ぬぉっ、マーリンの目が怖い。この人は真正のサドだ。


 血流を良くすれば動けそうだが、そのためには闘気だ。

 俺は闘気を全身に纏い、血流がスムーズに流れるようにイメージする。


「ちっ!! 勘の鋭い子ね。もっと、私を楽しませなさいよ」

「なっ? 楽しませなさいとは?」


 マーリンは動揺したが、深呼吸してから言う。


「何でも無いわ…… 正解よ。麻痺に回復するのは闘気が重要よ。さぁ、次は毒、その次は暗闇、最後は眠りよ。じゃんじゃん逝くわよ、ふふふ」


「何だか嫌だ―― お助け――」

「逃がさないわよ。そう、私は、この声を聞きたかったのよ!! まだまだよ、その後は全8属性の魔法も逝くわよ」


「このドSがぁぁぁぁ――」

「おほほほほほ――」


 マーリンが十分堪能した頃には、俺のレベルが上がっていた。





「ステータスオープン」


 レベル23


 クラス

 第一  魔法士   レベル 23

 第二  治癒士   レベル 23

 第三  魔法剣士  レベル 23


 スキル 

 鑑定、マッピング、全言語理解、アイテムボックス、ステータス隠蔽

 剣技D(連撃、重撃、真空刃)、拳技D(連撃、重撃、真空刃)

 弓技D(乱れ撃ち、一点集中、砲射)

 挑発D、身体強化D、ためるD、気功回復D、集中D、隠密D、威圧D

 気配察知A new、

 調理D、痛覚耐性A、恐怖耐性A、再生A、限界突破、根性

 状態異常耐性new、全属性耐性new


 昨日は本当に酷い目にあったな。

 ある意味トルクとは違う体験ではあったが、死線を乗り越え大量の経験値を得たようだ。

 

 それと各耐性が付いたことは納得するが、気配察知Aが付くと言うことは、俺はどれだけ危険な目に遭っていたのだろうか…… 異世界での生活を満喫する前に死ぬところだった。


 さて、気分を切り替えて、待望の魔法を学ぶぞ。




 

「ここからは魔法の時間よ。魔法の源は、空気中に漂う魔素であることはこの前に教えたわね。魔法は魔素を体内に取り入れ、魔力で放出したのが魔法になる。魔法で一番大切なことはイメージよ」


「魔力? 言っている意味は分かるが、ステータスでは見ることが出来ないぞ」


「おかしいわね? スタータス画面を切り替えると、自分の表示が左上、その他の人が頭の上にバー表示されないかしら」


「あっ、本当だ」


 ステータス画面で他に切り替わらないか試していると、マーリンが話を次に進める。



「話がちょっとそれたけど、魔素を取り込むことは転生者だったら簡単だわ。それに、ノワール君はゲームオタクみたいだから、大丈夫だと思うけど?」


「ゲームオタクではないから、魔素を取り入れるイメージがわからない」


「それなら空気を鑑定してみて。そして、魔素が見えたら私が魔素を取り入れているところを見るのよ」


「うわっ、凄いな。このキラキラしているのが魔素か?」


 俺は驚きながらマーリンを見る。


「なるほど、確かにマーリンの身体が、魔素を取り込んでいるのがわかる」


 なんとなくわかってきたぞ。

 これでどうだ。


「凄いわ。一発で魔素を取り込んでいる。いい感じよ。その状態でイメージした魔法を放つのよ」


 俺はマーリンに言われた通り魔法を放つ。


「ファイアボール!!」


 火の玉が一直線に飛んでいき、十メートル先の的に当たり燃える。


 おお、魔法がイメージ通りにできたぞ。


「良く一発でできたわね。ゲームや小説の知識だけではなく、貴方には才能があるわ。続いて残りの属性や生活魔法にもチャレンジしてみて」


「わかった」


「それにしても、初めての魔法であの精度と威力。下級クラスだと精度はもっと悪く、外す時があるから信じられないわ。きっと、ノワール君のオリジナルスキルの幸運による効果ね」


 マーリンは少し疲れたようで、小屋の中に入って行く。



 実に魔法は面白い。イメージ次第で色々と使えるぞ。

 

 例えば火魔法と風魔法を合わせることで、ファイアストームだ。


 だけど、まだ魔法を放つとレベルが低いので魔力が直ぐに無くなるから、その度に神水を飲んで回復する。


 何度か繰り返している内に、水魔法で作った水に土魔法で非常に細かい粒子を混ぜ、風魔法により高圧で押し出してみたら、目の前にある大きな岩がいとも簡単に切断できた時は流石にヤバイと思った。


 面白くて止まらなくなってきたぞ。


 別の魔法にチャレンジしていると、マーリンが丁度戻ってきた。


「マーリン、このファイアボールを見て。普通の大きさなのに魔素の密度が三倍くらい違うだろ。それに自分の魔力で放出した魔素以外に大気中からの魔素で補ったら、さらに倍ぐらいの密度になった。それも3個同時に撃てるぞ」


「ノワール君、なんてことをしているの!! この短時間で超高度な魔法を操るなんて、私も負けていられないわ」


 なぜかマリーンは俺に対抗心を燃やしているようだ。負けず嫌いかよ。

 俺はファイルボールを放ち終えると、マーリンが言う。


「やるじゃない。でも、私から見たらまだまだ子供の遊びよ。これから私の秘伝の技を見せてあげるわ」


 マーリンは俺に背を向けると、俺に向かって背中から魔法を放った。


「くっ!! マジックキャンセラー」


 マーリンが放った魔法は俺の目前で消え、それを背中越しに見ていたマーリンは驚愕する。


「今、ノワール君は何をやったの!? 魔法障壁で防いだわけではなく、魔法自体が消えたわ。

……信じられない。あれは私の秘伝の技のひとつよ」


「マジックキャンセラーだよ。やり方はイヤホンのノイズキャンセラーと同じで、放たれた魔法による魔素の流れを、俺が放った反転する魔素の流れで打ち消したイメージかな」


 言っている意味が全然わからないわ。


「呆れたわ。原理は良くわからないので、私にはイメージができない。でも、同じような秘伝の技で水面映しって言うのがあるわね」


「そうなのか? でも、ゲームで背後から魔法を放つことはしないから勉強になったよ」


 マーリンは微笑んで笑ったので俺も笑ってしまった。


「まさに魔法はイメージが大切だな」

「そうよ。そのことに気づいていれば魔法の習得は大丈夫ね」


 その後、俺はマーリンと共に色々な魔法を習得すると共に、新たな魔法を共に研究した結果、新しいスキルを手に入れることができた。



 クラス

 第一  魔法士   レベル 25

 第二  治癒士   レベル 25

 第三  魔法剣士  レベル 25


 スキル 

 鑑定、マッピング、全言語理解、アイテムボックス、ステータス隠蔽

 剣技D(連撃、重撃、真空刃)、拳技D(連撃、重撃、真空刃)

 弓技D(乱れ撃ち、一点集中、砲射)

 全属性攻撃魔法D new、回復魔法D new、生活魔法 new

 挑発D、身体強化D、ためるD、気功回復D、集中D、隠密D、威圧D

 気配察知A、調理 D、痛覚耐性A、恐怖耐性A、再生A

 MP再生A new、限界突破、根性、状態異常耐性、全属性耐性

 無詠唱 new、多重詠唱 new、複合魔法 new、魔力操作 new

 魔法消費半分 new、マジックキャンセラーnew


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