第79話 神話級の出来栄え
翌日、早速ルミアに龍神のダンジョンの行くことを相談する。
「ノワール君。誘ってくれたのは嬉しいのだけど、龍神のダンジョンは女人禁制なの。なんでも龍神様が仲の良いカップルを見つけると、機嫌が悪くなって災いをもたらす言い伝えがあるから行けないわ」
「そうか。じゃぁ、カイン達を誘っていくか」
俺とルミアはカザト邸に行くと、既にカイン達が結婚式の準備でハルクさんと話しをしている。
「カイン、ロイド。俺と一緒に龍神のダンジョンに行ってネックレスを取りに行かないか?」
「それは良いな。だが、俺とロイドは出席者や招待状等を送る準備しないといけないので、まだ二週間ぐらい待ってくれないか?」
「ああ、わかった」
そうか、俺は渡り人だから招待状を送る人が少ないし、全部ルミアがやってくれる。
俺が招待状を送る人と言えば、宿屋で森の木漏れ日の女将さんとルカちゃん、あとは冒険者ギルドの職員達、ダンカン、ライゼン、木工ギルドと裁縫ギルドと錬金ギルドのギルドマスターや職員達、それからロック隊かな。そうだ、ロビンにも送ろう。
そんなことを考えていると、執事のジェフさんが言う。
「ノワールさん、速達が届いています」
「速達?」
速達の文面を見てみると、
『出来たぞ。直ぐに取りに来い。ライゼン』
おお、どうやら忍者装備の打ち直しができたようだ。
俺はカインとロイドに二週間後に龍神のダンジョン入り口で待ち合わせの約束をして、ライゼンさんの所へ向かうのであった。
「ライゼンさん、いますか?」
「おお、あんちゃんか、早いな。まぁ、装備を見てくれや」
俺はライゼンさんに案内され、装備をを見る。
正宗の刀、村正の刀
忍び頭巾、忍び鎖帷子、忍び小手、忍び袴、忍び脚絆
刀
忍術攻撃 50%アップ、 魔法剣攻撃 30%アップ
魔法効果 30%アップ、 クリティカル発生率 30%アップ
クリティカルダメージ 3倍、 退魔効果
聖属性攻撃 30%アップ(正宗の刀)
闇属性攻撃 30%アップ(村正の刀)
防具
状態異常無効 、 全ダメージ 30%ダウン
隠密効果 5倍、 全ステータス30%アップ
コンビネーション付与効果 重力操作、多重忍法
刀はオリハルコンの素材で補強されたことにより魔法効果がアップしている。
防具はヒヒイロカネとオリハルコン以外にチタン鋼で補強されたことにより全ステータス30%アップされている。ライゼンさんに曰く、全ステータスを付与することができたのは、テンゼンさんから受け付いだ秘伝だそうだ。
まぁ、装備名は相変わらずだとして性能は神話級の装備だ。
「どうだい、あんちゃん」
「最高だよライゼンさん。俺の能力を最大限に引き出してくれる装備だ」
でも、コンビネーション付与効果の多重忍法とは何だ? 魔法スキルの多重詠唱や複合魔法みたいなものかな。色々と試してみるか。
「あんちゃん、思い出したぞ。テンゼンから伝言でシンジがこの装備を上手に使えって言っていたそうだぞ」
「そうか。今度、テンゼンさんに会ったら、ありがとうって言っておいてくれ」
「ふっ、あんちゃん、面白いこと言うな。ああ、会ったら伝えておくよ」
俺はライザンさんと握手を交わすと、同時に手の中であるミスリル貨30枚をライゼンさんに渡す。
「おい、あんちゃん、これは?」
「合同結婚式に向かう路銀にしてくれ」
「本当は装備の製作費だろ。あんちゃんが、そう言うなら大事に使わせて貰うぜ」
俺がそう言うとライゼンさんは頷きながらミスリル貨を受け取るのであった。
「じゃ、合同結婚式で」
俺はそう言うと忍び装備に身を包む込み、ライゼンさんの前から姿を消すのであった。
よし、誰にも気づかれずに王宮に忍び込むことは成功したな。
マッピング。
おっ、いたいた、ロビンだ。どうやら一人のようだ。
俺はロビンがいる部屋の前でノックする。
『コンコン』
「いるぞ。入ってくれ」
「ロビン、久ぶりだな」
「おお、ノワールじゃないか、ってその忍者の装備はどうした? 素晴らしい。まさにファンタスティック」
「し――、声が大きいぞ。今日は忍び込んできたのでバレると不味い」
「まさに、ジャパニーズニンジャ。それで、何をしに来た?」
俺は合同結婚式のことをロビンに話すと、ロビンは大いに喜んでくれて快く参加すると返事をくれた。
「あと、これを渡しに来た」
俺はアイテムボックスからライゼンさんにアンナの弓聖用装備を作ってもらった時に、追加でロビン用も作ってもらっていたのだ。
「おお、これはゴッズさんの聖騎士用装備と同じ素材で作れた装備ですね。それに、この軽装備の防具も素晴らしい」
「俺からのプレゼントだ。同じ渡り人のよしみだ、受け取ってくれ」
「サンキュー」
ロビンは俺から装備を受け取ると、アイテムボックスに収納してから装備を装換する。
「魔素による属性矢が生成される弓か。アメージング!! こんな弓が欲しかったのだよ」
「喜んでもらえてよかったよ」
「じゃ、合同結婚式でな」
「ああ、必ず行くからな」
俺はロビンの返事を聞くと同時にロビンの前から姿を消すのであった。
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