第76話 結婚式を挙げるぞ
「ノワール、この大量の素材だがどうする?」
「そうだなロイド、一度整理してみるか」
皆が集めた素材を一か所に集めてみた。
ミスリル 50kg ミスリルの鋼糸 38kg
ダマスカス鋼 28kg アダマンタイト 24kg
アダマンタイトの鋼糸 25kg チタン鋼 27kg
オリハルコン 27kg ヒヒイロカネ 26kg
魔晶石 15kg 魔原石 12kg
ダイアモンド、ルビー、サファイヤ等
俺達は話し合って、俺とルミア、カインとナシャ、ロイドとアンナ、ロックで4等分にすることにしたのだが、ロックが納得してないようだ。
「兄さん、待ってください。これでは俺の取り分が多くなってしまいます」
「良いのだよ。お前は男爵だ。これから上級貴族との権力争いに巻き込まれるかも知れないから、金は持っておいた方がよいぞ」
俺が言うとカイン達も、そうだと言わんばかりに頷く。
「でも、兄さん。この素材は最上級品の中でもレア素材になります。私の見積もりですと市場価格でミスリル貨300枚にはなると思います」
「ミスリル貨300枚? 全部だとミスリル貨1200枚か!」
「どうする…… 俺は、ライゼンさんに素材を渡して、皆の装備を作ってもらっているぞ」
金額の大きさにカインもうろたえる。
「ノワール、どうするって言われても、ロイドはどうする?」
「俺だって、どうして良いかわからん」
「ちなみに、兄さんがゴッズさんに用意した聖騎士用装備は、伝説級でミスリル貨350枚だそうです」
ロックが言ったことにより、男性陣は想定外の大金にますます混乱する。
「どうするって、使うか貯金すれば良いでしょ、男ってこれだから駄目よね」
「寄付するのも良い行いですね」
ルミアとナシャが言う。
「どうせなら、結婚式でパーっと使うとかは?」
アンナが言った結婚式と言う言葉に皆が固める。
「アンナの言う通りだな。ルミア、これからライザンさんの所に行って装備を整えたら、結婚式を挙げよう」
「ノワール君、それはプロポーズのつもりかな。もうちょっとロマンティックにして欲しかったけど、ありがとう」
「ナシャ、俺達も結婚式を挙げよう」
「そうだ。アンナ、俺達も結婚式を挙げよう」
俺に続けて、結婚式のことを言い出すカインとロイドに対して、ナシャとアンナは快く受け入れる。
「兄さん、それならば、盛大に合同結婚式を挙げれば良いのでは?」
「良し、皆で結婚式を挙げよう」
俺達はレベリングを終え、ライゼンさんの所へ向かうのであった。
「ライゼンさんいるかい」
「おお、ノワールか。出来上がっているぞ」
カイン達は装備を受け取るため、職員達により各部屋へ案内される。
「あんちゃん、すまないが忍者の装備を見せてくれ」
俺はアイテムボックスから忍者の装備を取り出してライザンさんに渡すと、ライザンさんはしばらく考え込みながら忍者の装備を見る。
「俺は、昨日不思議な夢を見たのさ。夢の中で女神が現れるとテンゼンも一緒に現れて、俺に忍者の装備について、説明を始めたんだ」
ライゼンさんは深呼吸すると話しを続ける。
「テンゼンの話では忍者の装備は打ち直すことができると言うのだ。あんちゃんは忍者以外にふたつの上級クラスを持っているから、それに合わせて打ち直せと言い、俺に打ち直す方法を教えた」
「不思議な話だな」
「そうなんだよ、あんちゃん」
ライゼンさんは何かを確認するように、忍者の装備を見る。
「ここにわずかに印が付いているだろう。ここから打ち直せばよく、防具のここにも印があるから、同じように打ち直せば良いそうだ。俺は夢のことだから直ぐに忘れると思っていたが、鮮明に記憶に残っている」
「女神の名前は?」
「フ、フロなんかって言っていたような」
「フロリナートか?」
「そうだ」
どうやら残念女神が絡んでいるようだ。
「あんちゃん、頼みがある。俺にこの忍者の装備を打ち直しさせてくれ。多分、テンゼンは、この忍者の装備が未完成だから思い残って夢に出てきた。俺の手で完成させてやりたい」
「わかった、頼むよ。因みに、俺の上級クラスは魔剣聖と賢者だ」
「魔剣聖は確か魔導剣士の上位クラスだな。前に作ったミスリル装備より、凄い能力を付与してやるぜ」
「素材は、この前の物で足りているか?」
「ああ、未だ残っている。多分、二週間もあればできるぜ」
俺は忍者の装備一式をライゼンさんに預けるのであった。
丁度、話が終わるとカイン達が装備を身に付けて戻ってきた。
ロックとロイズは聖騎士だからゴッズさんと同じだな。カインも同じか。まぁ、剣聖は攻撃力に優れ、聖騎士は防御力に優れているが、同じ聖属性だから問題ないか。
ナシャとアンナは、武器が弓と杖で違う以外は軽装備だが同じだな。
問題はルミアの装備だ。ナシャと比較すると杖と軽装備は同じだが、グローブが違うようだ。
「あんちゃん、気が付いたか。あのグローブだが、軽装備の付与と合わせるのに苦労したが良くできたぞ。拳はオリハルコン製で、アダマンタイトの鋼糸を編み込んで作った自信作だぜ。あんちゃんの刀にあるクリティカルダメージ3倍に追加して、発生率30%を付与している優れモノだ」
ライゼンさんは俺にそう言うと、今度はルミアに身振り手振りで装備の説明をする。そして、ナシャとアンナも装備の説明を受ける。
「ノワール君、この装備は凄いわよ。杖は魔法効果が30%アップ、軽装備は全ダメージ30%ダウン、状態異常無効、魔力30%アップが付与されているわ」
「この弓も凄いわ。魔素による属性矢が生成され矢がいらないし、命中と属性攻撃が30%アップ、魔力30%アップが付与されているわ」
皆がそれぞれの装備を確認すると、俺達はいつもの様にクロム装備に装換した。
「ロックはミスリル装備ではなくて、聖騎士の装備でも良いのでは?」
「いいえ、お姉さん。陛下の宣言がない間は、俺も控えて今まで通りの装備にします。それに、緊急時であれば直ぐに装換できますから」
「そうね。私達は、女神よりアイテムボックスを授かったので大丈夫ね」
女神と別れて以来、アイテムボックスの使い方について皆に説明したところ、大好評だった。男性陣はいつでも暖かい食べ物が保存できるし解体も手間いらず、女性陣は装換が気に入っており、アイテムが整理整頓できることも好評だ。
「それじゃ、結婚式のためにコートダールに帰ろう」
「おい、あんちゃん。結婚式だって?」
「ああ、俺達は合同で結婚式を挙げるぞ」
「そうか、そりゃめでたい。時間があれば参加するから招待状を送ってくれよ」
俺達はライゼンさんに祝福され、一路コートダールへ向かうのであった。
もしよろしければブックマークへの登録、評価をよろしくお願いします。
評価は下にある『☆☆☆☆☆』より押すことで可能です。
簡単ですので、面白なければ☆1、面白ければ☆5等を是非とも
よろしくお願いします。
ブックマークも頂けると本当に嬉しいです。
作者のモチベーションになりますのでよろしくお願いします。




