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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第5章 王都決戦

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第70話 上級女神

 

 翌日、俺達は通い慣れた王宮へ出向く。既に親衛隊とも顔見知りとなり、スムーズに王宮内の教会へと辿り着けるようになっていた。


 王宮内にある教会はセーラさんの教会より倍近く大きく、教会の中には陛下、ダイド公爵、ゴッズ子爵、神官が待っている。そして、女神像は他の女神と一緒に壁際に設置されていた。


「ノワールよ。其方を加護している女神像はそこに祀ったぞ。どうだ、其方への報酬はこれで満足だろ」


「ありがとうございます。俺を加護している女神も、喜んでいると思います」


 陛下は、俺の言葉を聞き満足気である。



 俺は女神像の前に跪いて祈りを捧げると、眩しい光に包まれた。


「ノワール君。ありがとう」

「久しぶりに会ったかと思えば、突然、ありがとうかよ。どうした?」


「ノワール君達が上級クラスになったし、私の像を王宮内に設置してくれたでしょ。それに、めぐり逢いの女神と名を付けてくれたことで、私は上級女神に昇格できたの」


「それは良かったな。だから、ルミアは、クラスをふたつ付けられるようになったのか?」


「そうよ、ノワール君のオリジナルスキルを一人に分け与えることができるので、ルミアさんに与えたのよ」


「おい、俺に相談くらいしてほしいな」


「ごめんね。ルミアさんが上級クラスを取得する寸前で、直ぐに決めないと与える権限がなくなるので相談したくても出来なかったのよ。でもね、また、一回だけ干渉できるわよ」


「本当か」

「うん」


「凄いぞ、女神。それならば俺がチュートリアルを受けたように色々なアイテムを用意して、トルクとマーリンから一か月間の訓練を受けたい」


「はい。色々と用意しておくので、任せて下さいね」

「ああ、頼んだぞ。五日後に、あの時の場所に行くから待っていてくれ」


 俺は、女神にこれからやって欲しいことを伝えると、女神像の前に戻ってきた。




「やったぞ、カイン!! 俺達はもっと強くなれるぞ」


 俺の言葉に皆が驚く。


「ノワールよ。強くなれると言うことはどういうことだ。説明せよ」

「陛下、女神より啓示を頂きました。詳細は言えませんが、俺達は今よりも強くなれる機会を得ました」


「なんと、女神から啓示を受けたのか驚きだ……」


 俺は考え込んでいる陛下に言う。


「陛下、強くなるために決して俺達が何をしているのか、わからないようにお願いします」


「わかった。我が名において情報を外部に漏らさないことにする」

「ありがとうございます」



 カインが心配そうに聞いてくる。


「なぁ、ノワール。今回の訓練だが前回のように状態異常になる訓練はないよな。苦しい思いはないよな」


「ああ、状態異常のような苦しいことはないが、死ぬほど痛かったり怖かったりするな。でも、多分死なないから大丈夫だ。それにロックも連れて行くからな」


「はぁ……」


 俺の説明にカインは諦めたようだ。




「ノワール兄さん、俺が訓練に同行できるのですか?」


 ノワール兄さん?

 

 そうか、ルミアが姉であればロックは俺の義弟になるのか。なんだか恥ずかしいが、一人っ子だった俺に弟ができたことは嬉しい。


 俺が恥ずかしがっているとルミアが察したように言う。


「ノワール君、ノワール兄さんって呼ばれて恥ずかしがらないの。ロックは私の弟よ、かわいい――」


 そういながらルミアはロックに抱きつく、今度はロックが照れている。


「ロック、今度の訓練は以前にも増して厳しいが、これを乗り越えればSランクに匹敵する力が手に入る。がんばれよ」


「はい、兄さん」

「期待しているぞ。集合場所はコートダールの冒険者ギルドで五日後の朝だ、遅れるなよ」


「わかりました。走って行けば二日で着きますので、これから準備して出発します」


「ロック、それと出発する前に王都の鍛冶ギルド長 ライザンさんに会いに行ってくれ。俺がお願いしている装備の件だと言えばわかる。あと、自分が聖騎士になったことも伝えてくれ、お前専用の装備を作ってくれるぞ」


「わかりました」


 俺達は王宮から出て宿に着くと、カインとナシャ、ロイドとアンナで訓練に向けて別々に行動することにした。


「集合場所はコートダールの冒険者ギルドで五日後の朝だ。あと、ロックと同じようにライザンさんを訪ねてくれ。皆の分の装備もお願いしているからな」


「わかった。ライザンさんの所に行ってから、冒険者ギルドへ向かうよ。ノワール、またな」


 カインが返事すると、五日後に向けてそれぞれが準備に取り掛かるのであった。


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