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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第5章 王都決戦

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第67話 宝玉

 

 俺達は、王宮に行くと昨日と同じ待機部屋へ案内される。


「来たか。待っていたぞ」


 ロバート侯爵とロックに挨拶を交わし雑談していると、親衛隊から地下にある部屋に行くように指示される。


 案内された部屋に着くまでには、二か所の検問所を通り装飾が施された扉の前に立つと扉が開く。


 中の部屋はシンプルではあるが、壁一面には人物の壁画が描かれており、中央には台座があり宝玉が飾られている。


 既に部屋の中には陛下とダイド公爵とゴッズ隊長が椅子に座っており、ダイド公爵が立ち上がる。


「皆の者よ、これより試練を受けさせよう。まずは、壁画に描かれている人物達を見るがよい」


 俺達は描かれている人物達を見ると、若かりし頃のトルクとマーリンもいる。


「ここに描かれている人物達は歴代の英雄や達人達で上級クラスの保有者である。宝玉には保有者達の魂が込められており、認められた者だけが上級クラスを授かるだろう。さぁ、審判の時が来た。先ずは、ノワールだ」


 俺はダイド公爵に案内され宝玉の前に立つ。


「ノワールよ。手を宝玉にかざすのだ。さすれば資格ある者には、上級クラスが授かるだろう」


 俺は言われた通りに宝玉に手をかざすと、宝玉が虹色に光り出す。


「おおお、素晴らしい。ここに試練を乗り越え宝玉に認められし者が誕生した。さぁ、取得したクラスを言うが良い」


 俺はスタータスを確認する。


「どうじゃ、どのようなクラスだ?」


 興奮した陛下が俺に問う。


「はい、賢者と魔剣聖です」

「二つも取得したのか!? それに魔剣聖は聞いたことがないぞ」


 陛下の疑念にダイド公爵が、古めかしい本で調べる。


「陛下、見つけました。古の宝玉書によりますと魔剣聖は450年程前に取得した記録があり、魔導剣士から派生した上級クラスです」


「なんと、忍者に続いて伝説のクラスを取得したのか…… ノワールには驚かされるばかりだ」



 それから同じようにカイン達が試練を受ける。


「カインよ、宝玉に手をかざすのだ。さすれば資格ある者には上級クラスが授かるだろう」


 俺の時と同じように虹色に宝玉が光り出す。


「おおお、其方も上級クラスを授かったか」


「はい、陛下。俺は剣聖を授かりました。俺が剣聖になるとは……」


 カインは呆然としていると、ゴッズさんがカインの肩をポンポンと叩き、


「私は君の戦いぶりを間近で見た時、いつの日か上級クラスを取得すると思っていたぞ。私は、君が剣聖になって当然だと思う」


 ゴッズさんの言葉にカインは頷きながら下がって椅子に座るが、その目には涙が浮かんでいる。予程嬉しかったのだろう。カイン、俺も嬉しいぞ。



 同じように試練を受け、ロイドは聖騎士、アンナは弓聖、ナシャは賢者を授かった。


 そして、ルミアも同じように虹色に宝玉が光り出したまでは良かったのだが、その後少し問題が発生する。


「ノワール君、どうしよう?」

「どうした、ルミア?」


「あのね、私はノワール君と同じようにふたつ授かったわ。ひとつは賢者、もうひとつは拳王よ」


「やったじゃない、ルミア」

「なんと!! 誠か?」


 皆が驚く。


 ああ、これは久しぶりだが、残念女神がやらかしたような気がするぞ。


 驚く中、最後にロックの番が回ってきた。


「ノワールさん。試練を受けるのに推挙して頂いたのは有難いのですが、本当に私で大丈夫でしょうか?」


「大丈夫だ、俺が保証する。お前は、領民の役に立つと言う志の基に、厳しい訓練にも耐え強くなった。自信を持て!!」


 ロックは胸を張りながら宝玉に手をかざすと、虹色に宝玉が光り出す


「ノワールさん、やりました!! 聖騎士を授かりました」

「やったな!!」


 俺達が上級クラスを取得できたことを喜んでいると、陛下が話し出す。


「皆の者、見事だ。これで我が国に新しい上級クラスを取得した者が7名も増えたことになる。大変、喜ばしいことではあるが、予の許可があるまでは口外を禁ずる。理由は、他国との戦力バランスが崩れ、外交に影響を与える懸念があるからだ」


 確かにそうだな。Sランクとなれば国で数えられるくらいの人数しかいない。それが、一気に7人も増えれば他国も警戒するだろう。


「7名はもう一度宝玉に手をかざすようにしてください。そうすればスキル ステータス隠蔽を身に付けることができます」


 俺は既に所得しているが、ここは皆と一緒に手をかざすことにした。



「皆の者よ。陛下より承ったお言葉を心得、上級クラスのレベルアップに精進するように。また、陛下が命には王都へ参上すること」


「待ってください。俺達は冒険者で、陛下の宣言により自由を手に入れている。だから、陛下による王都へ参上することは、強制ではないはずだ」


「ノワールよ、それは違うぞ。予は貴族や軍に取り込むことを禁ずると宣言したのであって、王家に取り込むことは禁じていないぞ。だから、其方たちは王家直属の指名冒険者となるのだ」


 くそー、うまい具合に返されてしまったな。


「どうじゃ、ノワールよ。予の勝ちであるな。ハハハハハ」


 ――ノワールめ。予をさんざん試しよって。これで少しはスッキリしたわい。



「恐れながら陛下に申し上げます。王家直属の指名冒険者であれば報酬をお支払い願います」


「なんと、報酬とな。ムムム…… よかろう」


 ――やりよるわい。まぁ、金でノワール達を取り込めるのであれば安いものよ。


「それでは報酬は、ラムズ侯爵家の再建をご支援して頂きたいです」



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